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オスプレイ選手6つの提言『IWGPブリティッシュ』『UNITED EMPIRE女子』について。

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週プロにも掲載されていたけど、初代王者である飯伏選手からIWGP世界ヘビー級を奪取したオスプレイ選手が、一夜明け会見で6つの提言をした。発言のうち4つに関してはソレほど引っかかる内容ではないのだけど、ワタクシが引っかかったのは、まずオスプレイ選手が持ってるブリティッシュヘビー級のベルト→『IWGPブリティッシュ』という名称に変更してみてはどうか?という提言と、もう1つは『UNITED EMPIRE女子』なるアイデアだ。

『IWGPブリティッシュ』についてはとくに異論は無い。オスプレイ選手の言うように、今のコロナ禍の状況でなかなか渡英して試合ををし防衛を重ねるというコトがムズかしいのなら、状況が落ち着いて本国で試合ができるようになるまでは、しばらくこちらで管理・防衛をしてくという形にすればいい。ようはIWGP US王座と逆の形になる。USベルトも同じような理由で(といっても政治的な理由も絡んでるのカモだけど&会社は同じだけども)アメリカで回して、基本向こうのベルトになってる。

ただコレはツッコミどころも満載ではあって、「だったら返上すればいいじゃない」とも言える。返上してベルトだけ送り返せばいい。なんならイギリスに帰国するビー選手についでに持ってってもらえばよかった笑。USだってモクスリー選手に返上してもらえばソレでおしまいだったとも言えるけど、今後もAEWとビジネスが続いてくから、モクスリー選手が防衛し、向こうで回すベルトにしたワケだ。

だからおそらくブリティッシュヘビーのベルトを管理してる団体と何か提携というか、用語は分からないけど、USと同じような理由でしばらくはこっちのベルトになるというコトなのではないだろうか。ただ「名称まで変更」というコトなのだからブリティッシュヘビーを新日本に「吸収する」というコトなのカモしれない。この件は新日本による世界戦略の1つなのだろうと考えられる。

この件に関しては異論は無いんだけども、問題は『UNITED EMPIRE女子』についてだ。ちなみに全日本の諏訪魔選手とアイスリボンによる『EVOLUTION女子』を思い出したのはワタクシだけではないはずだ笑。まぁあちらも全日本の女子戦略の一環としての活動であり、会社としては違う会社同士だけど、諏訪魔選手本人が言うように「いきなり団体」ではなく「まずはEVOLUTIONというユニット単位のほうがアクションも起こしやすい」というコトで、意味としては同じである。

話は戻って、結論から言わしてもらえば、『UNITED EMPIRE女子』も↑の名称変更についても、運営側がオスプレイ選手に言わせている、というコトだ。

katakotocafe.hatenablog.com

ブログにも書いたけど、飯伏選手による「世界」発言と同じように、最近運営側はこの手をよく使う。こういった大きな事柄や決定事項が団体の1商品である選手に決定権があるはずがないので、だいたいは運営側が選手に言わせていると考えたほうが正しいのだと思う。または運営側とオスプレイ選手が両者で練り上げた共同アイデア、とも考えられるが。

男子プロレスである新日本と女子プロレスであるスターダム両団体が「推し」であるワタクシはこう考える。

この件に関しては、ビー選手のスターダム退団も絡んでるのだろう。ビー選手の退団理由の具体的な内容は分からないけど「家庭の事情」というコトで、彼女の手助けが、ソレは介護的な何かなのかは分からないけど、イギリスに住む彼女の家族に必要になったから帰国するのだろう。ただオスプレイ選手は本当なら彼女のそばについてあげて彼女をサポートしてあげたい気持ちもやまやまだろうけど、そうもいかないからビー選手にオスカッターを食らわせてプロレス的には「裏切る」という形にして、日本に残って活動するコトを選んだ、というコトだ。ようは彼がチャンピオンになるコトが決まってたからである。決まってたから彼も日本に住居を移した。そういう契約なワケだ。そして飯伏選手の初代としての役目はひとまず済んだから、次はオスプレイ選手の番、というコトだ。

おそらくビー選手の退団はかなり前から決まってたのだろうと思われる。だからこそユニット仲間だった渡辺選手や詩美選手の対角に立ち、彼女らと闘い競い合うことでお互いを高め成長を促し、スターダム4・4横浜武道館大会で詩美選手のワールド王座防衛試合に敗れ、スターダムのリングでのラストを飾った。

思えば朱里選手がビー選手を下してSWAのベルトを戴冠したのも、ビー選手が退団するのが決まってたから、朱里選手に受け渡したというコトなのだろう。朱里選手は「外国人選手と防衛したい」とは言ってるが、なかなかソレはこの状況下ではムズかしい。こちらのベルトもいまや「スターダムのベルト」のようになっちゃっている。1つの団体だけでは見えてこないコトも複数の団体を見て比べるコトで、より見えてくるコトもある。

新日本でのオスプレイ選手に帯同したのは「彼女の思い出作り」の面もあるのだろうけど、コレは新日本の女子戦略の第1段階に組み込まれた事柄だとワタクシは考えている。

興行自体での絡みはまだ無いが、新日本とスターダムはネット動画やSNSや興行以外での様々な交流&コラボを選手間でしている。コレは親会社であるブシロードによる「女子戦略」の第1段階とも言える。ミクストマッチまではさすがにないだろうけど、いずれは合同で興行やイベントをして直接絡めたいと考えてるのだと思う。ワタクシは両団体が「推し」だから、そのコトに対して拒絶はないのだけど、男子プロレスファンからすれば女子プロレスに拒否反応や抵抗を示す人がいてもおかしくはない。女子じゃ物足りないから男子を見てるとか、さまざまな理由があるだろう。ただ世界的なジェンダーレス思想を考えても、WWEという団体1つを見ても、「女子」というのは取り込まざるを得ないし、新日本の「世界戦略」「女子戦略」というのはこのコロナ禍においてもブレていない。このコロナという状況で足踏み状態になったが、数々の布石も打ち、世界的な状況が若干落ち着いてきたタイミングでリスタート、着々と進めている。ソコへ行き着くまでに今回のビー選手の退団も、言い方は悪いが「利用した」のだろうと考える。ただ『UNITED EMPIRE女子』そのものについては企画倒れに終わる可能性もあるが、業界問わずソレが世界的な方向なのだから、新日本としては形を変えても「女子戦略」というのは必ず推し進めるだろう。

ただ一方、スターダムでオスプレイ選手の言う『UNITED EMPIRE女子』なるユニットのメンバーとなりえる余剰の選手がいるか?といえば、現時点でスターダムも決して選手に余裕があるワケではない。となると「スターダム内での新たなユニット」というよりは、新日本とのコラボ&宣伝限定のユニットなのではないだろうか。メンバー的には岩谷選手、ジュリア選手、詩美選手、たむ選手といったトコロか。あと英語ができる白川選手もありえるカモしれない。ようはスターダム内での抗争用ユニットを超えた選手同士のユニットであり、団体内での抗争用ユニットとのダブル所属となるワケだ。

『IWGPブリティッシュ』の件に話を戻すと、今回新設されたIWGP世界ヘビー級のベルトには、LA道場のあるアメリカ大陸(US)、ブリティッシュヘビー級ベルトとオスプレイ選手のイギリス(ブリティッシュ)、ファレ道場のあるニュージーランドオセアニア)、と日本の4つの意匠デザインが施されている。『IWGPブリティッシュ』に変更されるのなら、いずれIWGPアジア(ファレ道場はニュージーランドにあるが、「オセアニア」ではいまいち「通り」が悪いので「アジア」にしてみた)が新設され、US、ブリティッシュ、アジアの3つのベルトと、ソレらIWGPの頂点にある世界ヘビー級という形になるのではないだろうか。ソレが今回「世界」と加えられた意味につながるのではないか、というのがワタクシの考え。

結局インターコンチが新設された頃の定義とはまたちがった意味合いでIWGP構想というモノを再定義したんだと思う。もっと言えば猪木氏のIWGP構想の「世界でベルトを防衛していく」「世界の強豪を迎え入れて日本で防衛」というのが、このコロナ禍でムズかしくなった、時代に合わなくなったというコトなんだと思う。コロナが終わっても、もう元には戻れないだろうし、だったら新しい定義をして、世界各地でその地域ごとのIWGPベルトを作り、普段はその地域で防衛を重ね回していき、当然日本は世界ヘビーを回し、たとえば年1ぐらいでドームに集結して各地のIWGPベルト戦をするとか、そういう「ニューノーマル」なIWGPになるんじゃないのかな、と。

どういう形になるにしても、IWGP世界ヘビーから新日本の「世界戦略」「女子戦略」は次のフェーズに突入した、というのがワタクシの見立てだ。