高田馬場〜新宿〜経堂。その2
新宿はこのくらいにして経堂へ。もう何年ぶりだろうか。駅前へ降りて「そういえばコルティなんてあったよ!」と。すっかりその存在忘れてた。まだ時間が4時半ぐらいだったので、まずはすずらん通りへ。
懐かしい〜。すずらん通りは昭和の商店街の雰囲気が色濃く残る、地元民の生活の場だ。ところどころコンビニになったり新しめのお店になったりはしてるけど、まだまだ昔からあるお店も健在のよう。
画像のような街の個人経営の古本屋もある(農大通りにも別の古本屋がある。あいにく定休日だったけど)。入ってみると、まぁお世辞にも広いとはいえない。狭い。街の古本屋というのは「その街の住人がどのような本を読んでいるのか」という「街のひととなり」とか「性格」みたいなモノが、棚にささってる数々の古本から感じ取れるのが面白い。ココはまず料理や実用本が多い。主婦層が多いなと思う。次に岩波文庫とか人文書や哲学書などハードでぶ厚めの本も多くある。こういう類の本が多いのはこういう地元の古本屋ならではなのカモしれない。昔からの常連さんが多いとか、ひょっとしたら世田谷という土地柄、作家の人とか多くてひいきにしてる、とか。知らんけど。サブカルチャーの本もそこそこあるけど、小説なんかはあまり今売れてる作家の本とかは見ないような。でもこのくらいの規模の古本屋のほうが全部の本の背表紙をチェックしようと思えばできるので、こういう古本屋さんがおらが街に1件あるといいなと思う。
すずらん通りを往復して農大通りへ。こちらも店は入れ替わってはいるけど、全体としての賑わいは変わらない。こちらの方が地価が高いからかすずらん通りより大手チェーン店が多いがまだまだ個人店も健在。ココ経堂やおとなりのちとふな(千歳船橋)、そしがや(祖師ヶ谷大蔵)は世田谷区で、世田谷というのはとにかく自転車が多く行き交う。道幅がせまいので自転車が主な交通手段で、自転車文化なのだ。だから歩いててもボーっと歩いてはいられない。あんまりきょろきょろし過ぎてると自転車と衝突してしまう。
うろうろ時間つぶししてるうちに目当ての中華やさんが開いたので中に入る。経堂で途中下車したのはココに来るのが目的だった。店名は書かないけど、昔からやってるいわゆる「街中華」というような個人のお店。「農大」通りというくらいだから農大の学生が相手だろう、料理のどれもがリーズナブルな価格でボリューミーだろうと思い、お腹をすかせて早めの夕ごはん。最近食べてないホイコーローのスペシャルとかいうのを頼んだ。メニューを見ても何がスペシャルだかさっぱり分からないけど、とにかくハラが減ってるのでがっつりそうなコレでいいやという感じ。たぶんホイコーローとごはんとミニぎょうざと半ラーメンぐらいついてるんじゃないだろうか、いやそんなにはないかとか思いながら待つコト5分ぐらい。出てきたスペシャルはホイコーロー、ごはん、餃子6ヶ、中華スープなり。盛りもソコまで学生盛りでもない普通な感じ。コレなら余裕で食えるな。
まず餃子が旨い。普段は具少なめ皮パリが良いんだけど、ココの餃子は具多め皮モチ。でも旨かった。ハラが減ってるのもあるし、酢としょうゆとラー油の配分が絶妙だったから。一発で味が決まった。酢4.5しょうゆ4.5ラー油1(3滴ぐらい)が俺ベスト配合カモしれないと発見。
ホイコーローは最近キャベツ食ってないなというのもあってコレまた旨い。キャベツがまだまだお高いのに(やっと値が下がってきたけど)豊富に入ってた。意外とあっさり。食べすすめて食べ終わる頃ちょうどいい塩梅になる。それと硬めのごはん(中華やさんはチャーハン作るからごはんが基本硬め)。ワタクシは硬めが好みなのでコレもよろし。全体的にちょうどいい量で満足だった。コレで¥650は安い。またいつか来て他のも食べてみたい。
お店をあとにして裏道へ回り、ピーコックの地下の本屋を巡回、高架下の図書館へと思ったら運悪く定休日。あとは駅前のコルティで三省堂書店と雑貨やでトーバックなどを物色。プリントがいい感じのトートがあったけどビビっとはこなかったので買わず。
懐かしの経堂を後にした。