物件たずねて三千里23。
上げた4ヵ所というのは新宿とワタクシの自宅の真ん中あたりになる。この辺りが人通りの量と家賃や物件取得費等のコストの折り合いをつけるのにちょうどいい具合なのだ。
人によってその場所に店を出す理由はさまざまだと思う。例えば友達が集まりやすいから渋谷だとか新宿だとかという理由は多いと思うけど、ワタクシはそのヘンはあまり望めないし(笑)望まないので、そのヘンはあまり勘定に入れないで出店、というコトになる。ソレよりもその街に根ざした地元密着の志向の方が強い。
出店する希望立地としては、まず「生活圏」というのがある。働いてる人が会社から帰って家がある場所。人が住んでる街。家族が多い。生活圏なので商店街がある。商店が多いというコトは物件も出やすい。そしがやは小田急でも1・2を争そう商店街(でもなかなか物件は出ないけど)。
近くに大学があるからというのもある。「近くに大学」はこの4ヵ所全てに当てはまる。そしがやには日大商学部、ちとふなから行くと農大の正門、経堂からだと農大の裏手になる。梅ヶ丘から15分ぐらい歩くと国士館大があり、梅ヶ丘を利用する学生も多い。
たしかに若者はお金をあまり使わないし、大学なんて半年ぐらいのモノだからメインの顧客には設定しにくいけど、購買意欲は旺盛なのでやっぱり欠かすコトはできない層だとも言える。大学は休みでもその地元に住んでる学生も多いし。だから「メイン」というよりはワタクシの場合「どの年齢層も満遍なく」という考え。実際はどこかの年齢層が突出してしまうのカモしれないけど、あくまで考えとしては老いも若きも来店してもらいたい。
こういう街の方が客層を想像しやすい。昼前は年配の人が多く、昼からは若者も活動を始め、道も賑わう。お昼時の賑わいも1時過ぎになると無くなって、夕方に向けて主婦・学生とジリジリ尻上がりに人が増えてく。日中の主な滞在層は主婦である。3時過ぎから学校の終わった学生。夕方の5時になると今度は会社から帰宅する勤め人も増えだす。買い物してる主婦もまだ多い。でもだんだんと主婦はいなくなり、帰宅する人がコレまた尻上がりに増えてく。こんな風に日中と夜では層が変わるのだ。
となればお店側としても、例えば日中はカフェで夜はお酒とか提供するモノ・業態を変えた方がマッチングとして良いコトになる。また夜は夜でお酒を出した方がカフェのみより単価を上げられる可能性も高くなる。カフェのみだと日中と夜の売上の比率が1:1なんだそうだ。¥1000なら¥1000のまま。カフェで¥1000てのは平均的ではあるけど、抵抗があるよなやっぱし。よっぽど何か美味しいモノがあれば払う価値があると思うけど。
ソレがカフェ+呑みにすると1:2にもできる。日中20人の売上と夜10人の売上が同じになる。グラスワインかなんか飲んで小皿料理をつまんでメインの料理で¥2000ぐらいなら、ちょっとしたゴチソウだけど居酒屋よりは安い。居酒屋だと¥2500とかが平均だろうけど、カフェとしては¥2000でもかなりいい単価だと思う。そのヘンを目標の単価にするとなると「バール」てのは非常に良い業態だと思う。気軽に呑んで¥2000。
ちょっと話がズレてきたな。ようはそんなにガッと来られても1人でやるから困っちゃうし。1日にお客さんの波があり過ぎる街というのも困る。だからあんまり人が多い街じゃなくてもいいと。かといって少なすぎたらもっと困る(笑)。なので1日20〜30人ぐらいのお客さんの来店で、ゆるゆるとやってければいいかなと。そういう感じでできそうなのがこの4ヵ所、というワケですよ。