あの三沢が、、、
プロレスリングノア社長兼レスラーの三沢光晴選手がお亡くなりになりました。昨夜ワタクシは「三沢選手心肺停止」という情報をネットで見たばかりで、「ノアは地上波も打ち切りになったし今年は災難だな、、」などと思いながら、でもレスラーでも1、2を争う受け身の上手い選手だから、というのとソレより何より「三沢だから大丈夫だろ」、とそんなに事態を深刻には受けとめていませんでした。だから今日のこの訃報を知った今、「あまりにあっけない、、」というのが正直な感想です。たぶん三沢選手を知るプロレスファンなら、みんなそんな想いだと思います。
心肺停止はバックドロップを食らった直後だそうです。バックドロップ、、、たしかにこの技はイワクツキです。かつて馳選手もこの技で同じく心肺停止に陥りましたが、その後奇跡の復活をして政界へ進んだりと活躍されてます。
コレは誰が悪いというコトではありません。ネットで見たトコロ、技をかけた選手については、体格はいいのですがたぶん心は繊細な選手だとワタクシは思ってるのですが、彼は自分自身を責める必要もありません。プロレスに限らず格闘技というモノは必ずこういったリスクはあります。誰にでも起こりうる可能性があるのです。コレは否定できません。プロレスは技をかける選手と技を受ける選手の攻防を見せるトコロにも魅力があります。三沢選手の場合は何かの調子で受け身をしそこなって、打ちどころが悪かったのでしょう。
三沢選手の気持ちを考えてみると、たぶん彼にとっては悔いが残るコトでしょう。本意ではなかったと思います。もちろんノアの今の状況というのもあるでしょう。けどソレよりも自分がリングで倒れてしまったコトだと思います。「畳で死ねれば」のように「リングで終われれば本望」みたいなコトはナンセンスな言葉だと思います。ベタかもしれませんがプロレスラーはリングから夢を与える職業です。リングでの攻防で、時には生きる勇気を与える、ソレがプロレスラーです。もし何らかの事故が起これば、ソレがプロレス業界の地盤沈下につながるコトもよく理解されてたコトでしょうし、ソレは避けたいコトだったでしょう。でも最悪な事故は起こってしまいました。
他のプロレスラーの気持ちも考えてしまいます。明日は我が身カモしれない、と。でもやはりプロレスラーたちは戦わなければなりません。だからこそより一層気をひきしめて、技をしっかりかけしっかり受けと基本の忠実さと、日々の体調管理、コンディションの維持を怠ってはいけないんだと思います。ソレでも可能性は0にはなりません。ですがソレが0に限りなく近づけるコトにつながると思います。ソレが三沢選手が遺してくれたメッセージだと思います。
たぶん三沢選手は、コレからもノアの行く末が気にかかるトコロでしょう。ワタクシは今回のコトが起こる前にこんなコトを考えてました。
三沢選手は第一線を半歩退いてるようなトコロもあって、しかしまだ世代交代できるような、ノアという団体を引っ張っていけるような次代の選手が育っていないから、三沢選手はスポット的にでも第一線に出てかないといけない。小橋選手も復帰したばかりで本調子ではない。本来なら秋山選手が引っ張ってかないといけない立場だったと。
この3選手の下といえば、マスクが良い選手があまりいない(失礼ながら)。ヘビー級で唯一良いのが潮崎選手、しかし彼はまだデビュー5年目の選手。だからコレからあと2年ぐらいは秋山選手とやりあって(時に小橋選手とも)くべきだと。潮崎選手を実質エースと見たてて、彼を引っ張り上げるコトをしないといけない。秋山選手と2年内に4・5回は選手権試合を繰り広げて、最後の最後でとうとう秋山選手が負けてしまうという、そんな流れで世代交代が行われればいいなと。
新日本もうまい具合に世代交代が行われたでしょ。永田選手がある時期壁になって。ああいった良い部分はパクらないといけない。採用しないと。いつまでも上の選手が頑張ってるワケにもいかない。特にノアの場合は真ん中の世代が育っていないから。ソレが今回の事故にも多少なりともつながったと言えなくもないと思う。潮崎選手を軸に、対抗として森嶋・力皇・ヨネ・斎藤選手たちを置く。そういう構図がノアの未来だと思います。
話は飛びましたが、三沢選手の功績は非常に大きなモノだと思います。しかし残念でなりません。プロレス界は大きな宝を、星を失いました。たぶん向こうの世界で馬場さんや鶴田や冬木、橋本たちと談笑してるコトでしょう。
三沢選手、おつかれさまでした。そして今までありがとうございました。ワタクシはコレからもプロレスを見つづけます。