KENTA選手新日本G1参戦表明。
news.livedoor.comWWEを離れ、去就が注目されていたKENTA(イタミ・ヒデオ)選手が、柴田選手と新日本のリングに現れ、G1参戦アピールをした。
しかしマット界は「5年一昔だなあ」と思う。5年前と状況がガラリと変わっている。まず当のKENTA選手がWWE行きという先鞭をつけ、その流れにASUKA選手や中邑選手が乗っかった。そしてもうWWEに行くコトが特別なコトでもなくなり、打倒WWEを掲げるAEWが旗揚げした。国内に焦点を合わせると、新日本はより世界戦略を推し進め、外国人選手も増え、WWEをリタイヤした選手の受け皿に成りつつある。もう棚橋ー中邑選手ライバルストーリーなんて随分昔に感じる。ソレだけ群雄割拠、新陳代謝が激しいというコトである。
KENTA選手の去就はワタクシも気になってて、動向の予想をしたりもしてた。まず古巣のノアには戻らないだろうと。ノアに戻ると「KENTA最終章」になってしまうからだ。丸藤選手ともう1回やって全選手一巡して後進育てて、で終わる。ノアファンは戻ってきてほしいだろうし、ノア側もKENTA選手はノドから手がでるほど欲しい切り札的選手だろう。でも一方で丸藤選手も納得してるのだろうと思う。「おまえが戻ってきたら、おまえとのライバルストーリーが終わっちゃうからな」と。だからほっとしてる部分もあるのカモしれない。「やっぱりあいつもプロレスラーだ」と。飯伏選手同様、ライバルのいる団体に行ってしまったら、ソコで2人のライバルストーリーは終了なのだから。
プロレスラーは「to be continued(=続く)」が大事なのである。なるべく引っぱって引っぱって注目を集める。ソレはまるでマジシャンのようだ。ウラで何かをやってるのかもしれないが、とにかく手に注目をさせる。ロープに届きそうで届かない。頑張れ!観客は皆、技をかけられてる選手の手に注目する。そしてやっとロープに手がかかる。ロープブレイク。観客はほっとする。
プロレスラーはリングの上だけでプロレスを表現するワケではない。あらゆるコトがプロレスに置き換えられる。だから飯伏選手もAEWには行かなかったし、KENTA選手も今のところノアに戻る気はない。「俺はまだまだ現役だ。やれる。」というKENTA選手の現役レスラーだからこその心の叫びなのである。