極私的２０１６年プロレスＭＶＰ。

２０１６年、今年のプロレスＭＶＰは？というのをワタクシなりに考えるとしたら、コレはもう新日本の内藤選手で決まりだろう。異論は無し、満場一致だろう。「トランキーロ」も流行ったし。
でも代わりにインターコンチの存在が薄かったというか、おろそかになった感はあるね。でもコレはしょうがないっちゃしょうがないとも言える。ベルトより内藤選手自身にみんなの目が集まってしまったのだから。
そしてインターコンチの存在が薄かった代わりにというか、お鉢が回ってきたのがＮＥＶＥＲの柴田選手で、フル回転状態だった。ちょっと大きめの会場ではホトンドＮＥＶＥＲ選手権やってただろうし、柴田選手がケガしても、完治しないうちに復帰させてまでやらせている。新日本はある程度流れが決まっちゃってるからコレまたしょうがないといえばしょうがないんだけど。でも試合を見てて可哀想な感もある。来年はもっとインターコンチの比重が大きくなればいいんだけど。エルガン選手がケガで抜けてしまったのも大きいのか。
内藤選手と並んで今年飛躍したのがケニー選手だ。はじめはＡＪ選手が抜けた穴を埋めるにはちょっと頼りないというか顔ではない感じはあったけど、結局は来年のドームのメインを張る選手までになった。全く見劣りしなくなった。
内藤選手とケニー選手を見て思うのは、２人とも目立ったケガをしてないというコトだ。コレは大きい。ある意味プロレスラーで一番大事なコトだと思う。
反対に棚橋選手は肩を痛めて戦線離脱してから、復帰してもイマイチだった。まぁ新日本としても今年一年は棚橋選手を休めるつもりだったのカモしれない。棚橋選手抜きでどうだろう、というのも試してみたかったのカモしれないが、棚橋選手が第一線じゃなくても平気だというのが今年一年やってみて新日本は自信を得たカモしれない。ただ来年はもうちょっと奮起というか逆襲を見てみたいモノだ。
そして新日本から離れたＮＸＴ中邑選手、いやシンスケ・ナカムラ選手。彼のアメリカでの大活躍で、もはや日本のプロレスは世界一のレベルというのが証明された。女子のＡＳＵＫＡ選手もしかり。たしかに団体としては新日本ですらＷＷＥには及ばないが、今はというか、もう以前からあのＷＷＥですらジャパニーズプロレス化してる。ただ逆に言えば、今後もアメリカにどんどん引き抜かれる＆挑戦する日本の選手が出てくるだろう。ソレはアメリカの観客の目も育って場も整って、という状況が出来つつあるというコトだ。
その状況に危機感を覚えてるのが鈴木みのる選手だ。彼と彼が率いる鈴木軍は今年に限らずだけど去年と今年の二年間、ノアを牽引してきたという面で評価したい。団体の経営状態が悪化してたトコロを鈴木選手と鈴木軍が救った。そしてギリギリのタイミングで会社が買われて新体制になった。ある意味ノアが乗り切れたのは鈴木選手と鈴木軍のおかげで、コレは丸藤選手と鈴木選手の友情によるモノだろう。ひょっとしたら鈴木選手は来年、外国で試合する可能性もあるだろうな。
今後というかもうすでにだけど、鈴木軍が離脱して以降、ノアが自前でやってけるかがミモノだ。杉浦選手が壁となって、若手が育ってきて、果たしてどうなるか。鈴木選手や鈴木軍以上に盛り上げていかないとノアの今後も難しい。