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全日本系3団体に動きが。

なぜかこの時期にきて、全日本系3団体(全日本、ノア、W−1)に動きが出てきてるので、思ったコトをムリヤリまとめて書いてしまおうと。
今回の中で一番新しい動きとしては、WNCの6選手がW−1に所属するコトになったというコト。
ワタクシはWNCの前の団体、SMASHはインディー団体の中では好きな団体だった。なんかこう、良い意味でうまい具合にコンパクトにまとまってたような感じで、日本じゃあまり知られていないマニアックな無名の大物選手を招聘したりして盛り上げてたけど、その起用の仕方とか盛り上げ方とかが、おそらくTAJIRI選手のプロレス頭による仕掛けなんだろうけど「うまいな〜」と感心してた。
しかしたぶん、名前の運勢というのはあるんだろう。WNC(ワールド・ニュー・クラシック)に団体名を変更してから、どうも団体としての持ち味や勢いみたいなモノが失われ停滞してたような気がする。所属選手もフリーになったり他団体へ移ったりし、団体としての求心力が低下してた。
そんな中でのTAJIRI選手やAKIRA選手といったWNC主要選手のW−1への移籍。コレは「へぇ〜!そうきたか」といった感じではあったけど、TAJIRI選手はWWEを通過してきてて、W−1の武藤選手と通ってきた道が似てるコトから、プロレスに対する考え方、プロレス観、サイコロジーが両者近いと思われるので、ソレほど意外ではない。AKIRA選手も元新日本の選手だし、武藤選手と活躍してた時期が近いコトもあって、両者とも理解がある。W−1はW−1で現状いまいちパっと弾けないトコロもあって、武藤選手にとっては今回の出来事はウェルカムなのではないだろうか。
そして全日本の社長に秋山選手が就任した。この流れがよく分からない部分もあるのだけど、まだ今は契約が続いてるので新会社ではないというコトなのだけど、今の会社に対して所属選手らが契約更新をしなかったため(給料の未払いや遅延によるモノらしい)→いったんフリーになり→秋山選手を社長にした新会社の設立、という流れで「独立」という言葉を使っている。ただし全日本の団体名やベルトの管理などまだ今の会社に権利があるので、ソレらが新会社に渡されるかどうか、という話を今現在はしているという段階、とのコト。いわゆる「離脱」というコトではなく、正式な手続きだという。
去年分裂して「新生」全日本となったばかりなのに、またこの動きというのがめまぐるしくもあり、ある意味力技といえなくもないけど、見方を変えれば自浄作用が働いたというコトで、ようやっと落ち着くべきトコロに落ち着いたという感じはある。過去の武藤全日本であり、今の新生全日本であり、「馬場さんからの直系」という感じは薄い。かつての四天王プロレスにもまれ経験した秋山選手が社長になってようやく「馬場全日本」の正統の後継、という感じはする。
ただ武藤社長や現オーナーの功績というモノは確実に存在する。武藤選手が全日本にきてなければ全日本という団体自体が存続できたか怪しいモノだし、現オーナーしかりだ。だから言葉は悪いが「中継ぎ」としてよく頑張ってくださった、とソコは認めるべきだと思う。
しかし秋山選手はよく決断されたと思う。過去に馬場社長という選手としても偉大な社長がいて、社長の器というモノを見てきただろうし、ノアでは三沢社長の近くにいただろうから、表には出てこない社長の仕事というモノを見て思うトコロ感じたコトもたくさんあっただろう。自分があんなふうにできるだろうかとか、ソレでも他にいないんだから自分がやるしかない、という葛藤がすごくあったように思われる。ワタクシも秋山選手はリーダー的素質はあるとは思うけど、社長というのはどうなのか?というのは、ある。選手・現場の立場から意見や考えを言う、コレは秋山選手の持ち味でもあるし、俯瞰的にモノゴトを見れる目を持ってるけども、社長という組織のボスとしてモノを言うのは性に合わなそうというか、一選手がモノを言うのとは事情がちがってくる。あちらを立てればこちらが立たずみたいなジレンマもありそうだし、煮え切らないような、竹を割ったような物言いができなくなるような、秋山選手の持ち味がスポイルされる可能性がある。しかしそんな立場でも、どうかうまいコト秋山選手には今までのように発信してほしいなと思う。
秋山選手が社長になるコトで、少なくとも新日本とはわだかまりはなくなるだろうし、交流も期待できる。「秋山選手らしさ」を失わないでほしいと思うし、新しい社長像、「秋山全日本」を確立してもらいたいなと思う。
最後にノア。ノアは今月の13日、三沢選手のメモリアル興行を行った。アレから5年経った。一部で「ノアはまだ三沢に頼ってる」という声も聞かれるが、ワタクシは今回はやる意味が大きかったと思う。
ハッキリ言ってノアは、三沢選手を失ってから綱渡り状態が続き危機が続いてると思われるが、今年はついにKENTA選手退団という、団体としては非常に大きなダメージを負った。一時期よりは所属選手や参戦する選手も増えたとはいえ、いわゆる生え抜きの選手はかなり減ってしまった。
そんな中での丸藤選手だ。ここ数年、丸藤選手は一歩引いたような立ち位置にいたように思われる。丸藤選手には、自分が副社長という立場だからこそ、副社長としては自分より団体の他の選手をプッシュしていきたい、という考えがあるようで、ソレは非常に納得いく考えではある。しかし丸藤選手の活躍をもっと見たいファンとしては、あまり面白くない。まだ若いんだから、他の選手に譲ってどうするという気持ちはあるのだ。ワタクシ思うに、たぶん丸藤選手は身体が自分の満足いくような状態にないのだろう。ソレとコレもワタクシが勝手に思うコトなんだけども、丸藤選手はあまり自分が先頭に立って引っぱるというのはガラじゃない、ソレよりも自由にノビノビやっていたい、そういう気持ちの方が大きいのではないのだろうか。
でももうそう言ってる状態ではない。「ノアの最後の砦」「三沢選手の後継者」と誰もが認める丸藤選手が先頭に立ってノアを牽引してく、そういう時期がやってきたのだ。そして丸藤選手からも、メモリアル興行でその覚悟が見受けられたように感じるのだ。だからまずは団体を創設した三沢選手の背中をソレゾレの選手が見る必要があった。丸藤選手を筆頭に、団体が団結してやってく、そのための今回のメモリアル興行、だったように思う。
ほぼ日の『今日のダーリン』で、いくら良い製品をつくっても伝え方がうまくなけりゃしょうがない、というような内容のコトを書いていたけど、ソレはプロレスにも当てはまる。
よく寡黙な選手が「試合を見れば、リングを見れば分かる」というコトを言うんだけど、その「リングを見る」に至るまでが、また一苦労なのであって、その努力を怠るのは仕事としては半分しかできてない、と言える。
良い試合をする、見せるのは当たり前であって、まず興味が無い人を振り向かせ、チケットを買ってもらって、会場に来てもらって、という順序を踏んではじめて「リングを見」るコトができる。そして良い試合を観たと満足してもらって「また観に来よう」につなげる。ソレら全部でひとつの仕事なのだ。コレは製品でも同様。
ノアは秋山選手、KENTA選手という発信力のある選手を失った。コレは団体としては大きい。今日のTVKのお昼の番組に丸藤選手が出てたけど、だからこそ丸藤選手が今こそ前面に立って発信していかなければならない。そういう立場にいるのだから。
ノアと全日本は選手の人数が少ないにもかかわらず、あたりが激しい試合が多いので、ケガが心配になるが、あまり気負うコトなく突き進んでほしいなと思う。