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 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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早くも明暗が。

全日本分裂から1ヶ月が経って、早くも明と暗が分かれてきたように思える。
WRESTLE‐1(以下略称W‐1)とTNAの業務提携というか、団体間の選手の貸し借りやお互いの興行の協力、の発表。TNAといえば米No.1団体のWWEに次ぐプロレス団体。W‐1率いる武藤選手の「Wはワールドワイド」という意味の具体的な動きの1つとして、とワタクシは解釈してるけども、やはり武藤選手は自分の強みを出し惜しみ無く最大限発揮しようとしてる感じはする。武藤選手、カズ・ハヤシ選手とWWE(旧WWF)経験者がいるのはやっぱり強い。
若手選手の交流をしたいようなので、コレはすぐ「外国人ヒールユニットの参戦」というアングルが思い浮かぶ。かつてのTAKAみちのく選手率いるRODのような。司令塔に頭のキレる日本人選手1人つけて。まーたぶん武藤選手なら外国人=ヒールという設定付けするでしょう。やはりW‐1の方がアングルを作るのが容易。
かたや新生全日本は、社長である白石氏を今唯一使えるアングルとしてヒールに仕立てて、彼に噛み付くしかない。リングにあげるだの何だのと全日本の蝶野選手がかついでる。渕選手と公開スパーしたり、今度はフリーの佐藤光留選手とだなどとやってるが、コレは内輪的な盛り上げに過ぎず(プロレス村以外にはまるでなんだかさっぱり理解できない「見世物小屋的」アングル)、ハッキリいってインディー団体の手法そのまんまだ。なぜそうなるかというと、例えばノアと交流しようとするなら、ノアを離脱したバーニングが全日本にいるので、その線はしばらくはムリであり、新日本ととなると、かつて当時オーナー現社長が「演劇プロレス」と糾弾し、新日本所属選手の実名をあげて引き込みを仮作した過去にあったので、まだそのホトボリも冷めないだろうから、こちらもムリ。となるとインディー団体との交流またはフリー選手の参戦、という手しかない。しかも社長が「ガチンコ格闘プロレス」と標榜してる以上「このやろー!」「逃げるなよ!」的なケンカふっかけノリコミ型参戦ができない。社長に冗談が通用しないのである。こういうアングルは事前にオゼンダテがあって初めて「なにーこのやろー!」が成り立つのであって、そのへんが「社長はプロレスを知らない」と言われる所以なのである。よって新生全日本は補充要員というか穴埋め的にフリーの選手を2・3人入れるにとどまり(ソレもホントに「穴埋め的」という感じで、フリーの選手の参戦を団体の刺激に、といった「打ち上げ花火」的インパクトが全くない)に少ない人数でカードをなんとか回してる、という感じ。資金は潤沢なはずなのに、なぜもっとドンと増員しないのか分からないけど、まずは自分たちだけでどれだけできるのかという「見極め」みたいな期間なのカモしれない。しかし秋山選手は今週の週プロの自身のコラムで早くも今の全日本がある程度安定というか定着した「その後」を考え危惧している。その危惧の中味は、先月ワタクシが書いたのとほぼ同じ内容。正直「悪役」(=ヒール)がいないのである。今はまだとにかく自分たちの居場所をある程度確実に作り上げるコトに全力を注げばいい、という期間ではあるけども、所属選手が少ないのだから早晩煮詰まりはやってくる。なので、やはりヒールができる外国人なりフリーの選手の投入は必要になってくると思う。資金面は問題ないのだから、コレはやるべきだろう。でも、でもなんだけど、W−1の武藤選手のような「パイプ」が新生全日本にはあるのか?ソコはおおいに危惧するトコロである。なので、自分たちで今現在カードを組んで回してるこの期間中に、フリーの選手や外国人選手に「全日本でやってみたい」と思わせないといけない。全日本にとってはそういう「売り込み」の期間でもあると思う。
W−1は、やはり武藤選手の華やかなキャラがあって、ワールドワイドでという外側に向けての開放的なイメージを抱かせる。あと1ヶ月で旗揚げというコトだが、CSのGAORAで旗揚げ戦の放送をするらしい。その後も評判が良ければ放送も継続するのだろうけど、そうなるともうノアに並ぶかノアより上、みたいな位置関係にもなりえる。ノアには武藤選手の知名度に匹敵する選手が現在いないからだ。そしてノアはG+で放送されてるが、W−1もGAORAで放送というコトになれば、団体的にノアの横に並び、W−1のメジャー感が増してくる。
W−1は資金面も新生全日本ほどでは無いのカモしれないが、とりあえず(今のトコロと言っておこう)問題ないよう。さすがの武藤選手も「バブリーにはできない」と発言してるので、過去の反省を踏まえた上で堅実に行こうとはしてるようだけど、10年間団体運営をしてきた経験があるから、今回のTNAと提携のような「打ち上げ花火」を要所要所で打ち上げるポイントは心得てるようだ。「プロレス興行の一年の流れ」といったようなコトは新生全日本の社長は知らないだろうと思われる。なのでプロレス頭のある蝶野選手なり秋山選手なりが動くしかない。ようはワンステップ遅くなるのだ。
武藤選手は自分が社長でもあり選手でもあるし、かねてから「武藤王国をつくりたい」と発言していて、なおかつソレに賛同する選手が今回ついてきた。なので独裁と言うと言葉は悪いけど、良くも悪くも武藤選手がスっと動けば済むのである。くわえて資金面に問題がないのでフットワークが軽い。一方、新生全日本は選手から社長に声をかけて動くので、その分遅くなるというのはある。コレはどっちが良いかどうかは一長一短はある。独善的なのも良い時は良いが、悪い時は現場の声が届かないとして状況は悪くなる。だから武藤選手は自分の王国づくりもしながら、現場の声は声でしっかり受け止めて欲しいとは思う。
フタを開けてみなければ分からないが、この1ヶ月の間はプロレスファンのW−1への期待値は上がるだろう。そういう「想像させる」というのもプロレスには必要だ。やっぱり夢を見せないといけない。かたや今の全日本は現実を突きつけられてる。たしかに地道さ、1歩1歩積み重ねてく、団体が育ってく過程を観客と共有してくのも必要だけど、なにか期待させるようなコトも見せていかないといけない、と思う。いっそのコト諏訪魔選手をヒールに戻したらどうだろうか?そのくらいの刺激を投下しないと今後キビしくなるのでは?