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週プロ今週号掲載の全日本分裂騒動内幕記事について。

昨日発売の週プロ(週刊プロレス)の、前社長現オーナーによる全日本プロレスの分裂騒動の内幕について書かれた記事を読んだ。ワタクシ的な感想としては「ま、いいんじゃない」だ。ずいぶん上から目線だろ(笑)。でも正直そんな感想。
結局「宇宙人が侵略してきた」と考えればよかったのカモしれない。相手は宇宙人だから言葉が通じないワケで。ソレでも宇宙人は宇宙人の言葉で会話を図ろうとする。ソコで現場の選手やスタッフ側の中でも「話を聞こう」と歩み寄る人と「話にならない」と会話を拒んだ人もいたはずで、ソレが最終的に2つの団体に分裂という形になった、と。コレは全員が理解して納得するのが理想ではあるんだろうけど、なかなかそういうワケにもいかないだろう。だから分裂自体はやむをえない。
はじめは業界のコトをよく知らない「宇宙人」側も業界の内部を知るコトになり、だんだんコミュニケーションもとれるようにはなってきた。そして今回、一般人である現オーナーがリングに上がる、というね。コレ自体は、やはりワタクシはいまだに賛成ではない。リングは「神聖な場所」というよりも「選ばれし者が上がる場所」=「身体を鍛え、十分に技術を磨いてきたレスラーがリングに上がる資格がある」とワタクシは基本的には思ってる。しかし某団体のように、ダッチワイフと試合したり、ソレはソレで面白いからOKだけど(笑)。ただやはり一般人が試合をするというのは嫌だ。別に見たいとも思わないし。ソレこそ身体をはってる選手に失礼だし、プロレスそのものを貶めかねない。「なーんだ一般人でもやれるんじゃん」みたいになってしまう可能性もある。
過去に某団体のリングにソレこそ触れるくらいの距離まで近づいたコトもあるし、同じようにまわりにいた人たちは平気で触ってたけど、ワタクシは「触れちゃいけない」と思い、触れなかった。少なくともワタクシにはリングはそういうモノ。そのへんの想いの温度差というのはプロレスファンの中でも人ソレゾレだと思うけど。
でもあえて今回、一般人であるオーナーを上げたのは、全日本に注目してもらうためだけではなく(もちろんソレも無くはないだろう)、いわゆる「背広組」と現場の選手とのわだかまりを解くという意味合いもあった、とおそらくそういうコトだとワタクシは思う。
今週の週プロにも載ってるマサ斎藤氏の「受け身を取ったコトが無いやつに何が解かる?」。ソコがレスラーのプライドとしてあるワケで、ソレを現場を知らない背広組にはとやかく言われたくはない。幹部と選手ではそういう隔たりが昔からある。ソコにメスを入れたかったんじゃないか?と思うのだ。
今までは社長とか上の人はレスラーが良い、選手の気持ちが分かるからその方が良い、とされてきた。でもたぶん今回の騒動、コレを引き起こしたのは武藤全日本の経営がうまく行ってないというのが因子なワケで。ソレが現オーナーの会社による買収というコトにつながったワケで。となると、たしかに選手兼社長というのは、選手間での心情を察するコトはできるけど、経営に関していえばドライに割り切るコトができないという弱い面が出てくる。コレは全日本に限らず、故三沢社長時代のノアにも、もしかしたら言えるコトカモしれない。だから現オーナーは「軍事介入」という言葉を週プロでは使ってたけども、そういうやり方で強行するしかなかった、と。
そして今回、現オーナーがリングに上がり、エキシビジョンながら試合を体験するコトで、背広組と現場の選手の間での隔たりを取り除くという、コレはプロレスの歴史的に見れば、やる意味はあったカモしれない。1度ソレは誰かがやらなければいけなかったのカモしれない、とそういう見方もできる。おそらく賛否両論はあるだろうけど、ワタクシとしては、ただ人目をひきつけるだけじゃなく、ちゃんとやる意味があった、というコトで今回については賛同する。
今回で一連の分裂騒動については、とりあえず終結させた方がいいように思う。あとはお互いの団体が切磋琢磨していくだけ。ソコに集中する。W−1に真田選手もようやっと身を固め、所属するコトに決まり、団体のアングルも始まった。全日本は熱い試合を連日繰り広げ、男受けする濃いぃ闘いをしているようだ。
週プロにも書いてあったように、武藤全日本はあくまで「武藤全日本」に過ぎなかった、というコトなんだろう。「馬場全日本」ではなかった、というコトだ。たしかに当時、新日本を離脱した武藤選手が全日本??という違和感をバリバリ抱いた。でも当時、全日本選手の大量離脱があり、その窮地の全日本を救ったのが武藤選手でもある。ソレにとってたしかに「馬場全日本らしさ」は陰をひそめたけども、10年の間「全日本プロレス」という看板を掲げてきたという、ソコは評価されてしかるべきだ。ただ軒先を借りたにしては、あまりに長い期間だったのカモしれない。本来なら、もっと早く、5年ぐらいで全日本から新たなリングへ巣立ちするべきだったのカモしれない。
選手の大量離脱があって、今回の分裂騒動があって、ソレでも「全日本」という名を信じてついてきたファン。だからその分、全日本はファンとの結びつきが強い。そういう団体の歴史と伝統。秋山選手や渕選手、和田レフェリーが戻ってきたのも、そういう全日本の灯を消してはならないという想いもあったのだろう。ソコに現オーナーはうたれた、そういうコトだろう。ソレならワタクシとしては「ま、いいんじゃない」だ。今までマイナスだった印象が、ニュートラル、ゼロに戻っただけのコトだ。
ただひとつ良いなと思ったコトもあげとく。ちゃんと選手の第二の人生を考えてくれてるコトだ。レスラーは文字通り身体を削って試合をしてるし、いつ試合ができなくなるともしれない。そういう選手へのケアというのは、案外レスラー兼社長みたいな人は考えてない?ようで。もしくは考えていてもあまり表には見えてこない。ノアの三沢社長はいろいろ考えてたみたいだけどね。でもたぶん自分が現役だと、その先の将来どうするかというのはあまり想像できないんじゃないかなーと思う。だからそういう意味では、レスラーではない一般人の方がいいのカモしれない。
あとは他団体へ迷惑かけてる分をどうするか、だ。