過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
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 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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セレンディピティ

成功者の絶対法則 セレンディピティ
成功者の絶対法則 セレンディピティ
宮永 博史

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カミオカンデ」を覚えていらっしゃるでしょうか?カミオカンデは、小柴東大名誉教授が開発したニュートリノの検出装置です。カミオカンデという名については本に書いているので割愛しますが、この装置、実は初めからニュートリノを検出するのが目的で作られた装置ではないらしく、陽子(ようし)が崩壊する時に出るわずかな光を検出するために作られたのだそうです。ただニュートリノも同じ種類の光を出すので、この装置で原理としては検出も可能だ、ということです。
ニュートリノ宇宙線に含まれてる物質で、ご存知の通り宇宙線というのはわたくしたちの身体に日々絶え間なく降り注いでは、身体を通りぬけていきます。通りぬけてしまう物質を検出=捕える、という偉業。これが小柴教授のノーベル賞受賞の理由です。
ところでこの「ニュートリノ」という言葉を、「幸運」という言葉に置き換えてみたらどうでしょう?
「幸運はみんなのところに同じように降り注いでいたではないか。それを捕まえるか捕まえられないかは、ちゃんと準備をしていたかいなかったの差ではないか」と小柴教授がおっしゃったこの言葉が、わたくしの言いたいことを全て言い表しています。
カミオカンデが原理的に可能なので、このニュートリノの検出のためにもデータを取れるようにしました。そういう準備をされていた、ということがニュートリノ検出というコトにつながったのです。実はこのカミオカンデの開発も興味深い話をされてるのですが割愛します。読むととにかく小柴教授の行動力に驚かされます。何もないないづくしの中で開発がスタートするのですが、これは小柴教授の年齢・キャリアだったから成し得たことかもしれません。
他にもこの本の中では様々な事例が取り上げられています。同じ時期にノーベル賞を受賞した田中さんという方がいらっしゃいます。彼はある実験中に間違えて違う薬品を使用してしまいます。科学の世界というのは地道な単純作業が多いようですが、その間違いに気付きながら彼はそのまま実験を続けたそうです。そしてそれがご存知の通り、ノーベル賞受賞につながったそうです。
わたくしはこれは前回の小室氏いわく「あいつ」、わたくし流に言うと「誰か」のしわざだと思うのです。人は単純作業をしてると、何かしら変化を加えたい欲求に駆られます。それが意識的にしろ無意識的しろ。「魔が刺した」なんて表現をしたりしますが、たぶん物事に没頭してる時に何か通常では考えられない、ありえないミスを犯したりする可能性は高いんだろうな、とわたくしは思います。ただその犯したミスがいわゆる「ミス」ではなく、良い方向に「誰か」によって導かれているわけです。それが99%の努力であり、1%のひらめきなんだと思います。
物事を突き詰めていかないと、際(きわ)の領域に行けない。
「際の領域」はわたくしの造語ですが、知ってる方もいらっしゃると思いますがいわゆる「ゾーン」という言葉も同じような意味を持ってると思います。例えばギターの練習をしつづけて、ある日急にできなかったことできるようになった!というのも、これに近いことかもしれません。それがもっとすごくなるとエジソン級になるのではないでしょうか。
偶然という言葉。たしかに全くの偶発的な事象というものはあります。しかしわたくしはいくつかのタイプがあると思うのですね。それを「偶然」のひとくくりにしてしまう、ここに違和感があります。はたから見て偶発的だとしても、本人は意識的に積み重ねた結果こうなったということもあります。意識的か無意識的かの違いはあると思いますが。それはいわゆる「偶然」ではありません。かたこと氏もさんざんこの日記で言ってきてますが、奇跡的に見えることほど、もしかしたら偶然でもなくむしろ「必然」なのかもしれません。
かたこと氏は自称メモ魔だと言ってますが、ひらめきを得るために、意識的にメモを取ってるんだそうです。何の関連性もない情報を頭に蓄積しておくと、ある時例えばAとBという考えが組み合せたらこうなるんじゃないか?という、Cという着想を得るわけです。
こんな経験をされた方もいらっしゃると思います。何か気になることがあって、でも自分ではそれがなんだったか思い出せない。何だったっけ何だったけ、、と悩んでふと何気なくTVをつけたらそのことをやっていた。あ、そうか、これだ!というような経験。気にしてる事柄についてTVが答えてくれたり、はたまた答えに近いヒントを言ってくれたり。わたくしはしょっちゅうなので、もう何も特別驚くというよりも「そういう力というのは世の中には普通に存在する」という認識です。それでも偶然だろ?という人はいるでしょうが、偶然も2つ3つと重なると、それはもはや「偶然」という言葉の枠からはみ出てしまいます。わたくしの知ってるある人はTVはもう見ないと言って処分したらしいのですが、たしかにTVの功罪はあるでしょうけど、わたくしはアイデアの発想をうながす点においてTVは有効だと思うのです。
たぶん誰もが大小の差はあれ、「セレンディピティ」という現象を経験をしてるとわたくしは思います。かたこと氏は3度経験したと言ってました。セレンディピティが起こる前に前兆があります。その前兆はかたこと氏の場合、4度ありました。その4度の前兆はどれも関連性が無い事柄です。ただかたこと氏は「はは〜ん。コレはあれだな」というのが、過去の2度の経験により解っていたので、その全く関連性の無い事柄を「コレは前兆」と結び付けました。もうこの時点で「誰か」は来ています。
そしてここからは早く行動しないといけません。なにしろ山のピークは半日です。何度かの前兆により上昇線を描いていき、山のピークは半日間。その後は下降線をたどり、2日経てば元にもどってしまいます。これはかたこと氏のアンテナによる感覚ですので、個人差はあるかもしれません。
かたこと氏はまだセレンディピティという言葉の存在を、この本を書店で見るまで知りませんでした。そして前回の本と今回の『セレンディピティ』の2冊が並べておいてあり、両方とも手に取って読んでみてかたこと氏は驚きます。へぇー、世の中には同じようなことを考えてる人がいるんだなぁ、経験してる人がいるんだなぁ、と。そして世の成功者と呼ばれる人は少なからずこういったセレンディピティのような「あいつ」「誰か」が来るような経験をしてるらしいのです。そういった少ない幸運をものにしてるのです。
繰り返しになりますが、これは特別なことではなく、たぶんですが誰にでも訪れることなのだと思います。小柴教授もおっしゃっていました。ただそれに気付くかどうか。その存在に気付いたとして、そのことを単なる偶然と捉えないで、自分が引き起こした必然だと考える。そう存在を認識した時に、「誰か」が訪れる時までに自分は準備をしておく。訪れるまではいくら時間をかけてもいいです。地道に日々努力します。ただ訪れたら瞬発的な行動力がものを言います。さながら「スーパーマリオ」がジャンプして飛び移るごとく。タイミングはそのくらい一瞬です。疑っていたら躊躇して飛び移れません。
ただ1つだけ注意しておきたいのは、これはTVで故逸見正孝氏がどなたかにおっしゃってた言葉なのですが、故逸見氏は「波」と称して、乗って良い波と悪い波があるので気をつけなさい、というような表現をされたそうです。この言葉をわたくしはこう解釈したのですが、かたこと氏の知り合いの方で亡くなられた方が言ってたことで「誘惑に乗るな」と。成功したら甘い誘惑の電話やらがひっきりなしにかかってくるから。乗って良い波と悪い波を見極める目を持ちなさい、ということなんだとお二人の言葉から思いました。
もしうまくいったら「誰か」にありがとう、と感謝しましょう。ここで疑いをもってたら、次回はなかなか来てくれないそうです。わたくしが擬人化したほうがいい、と言ったのはその方が「ありがとう」といいやすいからです。そうすると先ほどの話に戻りますが、TVレベルではひんぱんに起こるようになります。そうやって起こりやすい「体質」を作る、というのも準備の1つです。
付け加えておきますが、これは宗教やスピリチュアルといったこととは全く関係ないことだと思います。人間の脳みその中で全て起こっていることです。なのでそれを意識的にコントロールしようと思えば、それも可能だということをこの本では書いているのであります。
この本ではもっと実践的にひらめきを起こす方法が書かれています。