『バシャール』最終回。
バシャール スドウゲンキ 須藤 元気/ダリル アンカ 須藤 元気/尾辻 かおる 大空 夢湧子 関連商品 レボリューション BASHAR(バシャール) 2006 バシャールが語る魂のブループリント 神はテーブルクロス by G-Tools |
1.現実というのは、あなたの想いが物質化している。
2.物事は中立。肯定的に思えば肯定的に、否定的に思えば否定的に。
3.自分がワクワクすることを情熱を持って行動することが本来の自分自身に近づく。
「ワクワク」と「怖れ」はもとは同じものだとバシャールは言います。これは「分かるなぁ」という感じ。ワクワクする気持ち、ドキドキする気持ちというのは緊張と興奮の紙一重という、その感じは良く分かります。少しでもどちらかに針が振れると、片方の気持ちを凌駕してしまうような。
物事というのは中立で、自分が魅かれるエネルギーを「信頼」→「ワクワク」になり、自分が魅かれるエネルギーを「疑う」→「怖れ」になるのだそうです。これは「観測者」と「被観測者」という量子物理の話になります。そして1にも通じるわけです。似た波動を持つもの同士が引き合うというのにもつながります。
だからどうせだったら「ワクワク」した方が、物事を肯定的に見た方がいいのです。でもむりやりに否定的な意識を抑えこむのではなく、それは「あ、今自分はこのことについて否定的に思っているな」とその存在をまず認めてあげる。そこからです。そこで自分のフィジカルマインドになぜそういう否定的な気持ちを持ったかを分析させます。
「感情」「観念」「思考パターン」、この3つのうちのいずれかを変えることがいいそうです。この3つというのは人工的なものです。生きていく中で後天的に自ら作っていくわけで、この部分は変えられると。新たに自分なりに再定義付けしてあげればいいということです。まず自分の否定を認めてあげて中立に戻し、物事を肯定的にとらえる視点を獲得すること。この流れです。
基本的にはこんなところです。どうですか?全然オカルトではないですね。バシャールも「これは単なる力学で、物理です」と言っています。
この本に書いていることは、気軽に「道具」として使ってみればいいのではないだろうか、と思います。だいたいこういう本というと人生における訓示のような、高尚で大仰にひれふしてお言葉を頂戴する、というような感じになりがちでそういった本は「ひれふして終わり」になりがちです。でもバシャールの本は実際に使える方法が書いています。
まず「試してみる」という感覚。これが大事だと思います。実際に試してみて、それが自分に合わなければやめればいいだけの話です。そこはバシャールも押しつけてはいないし彼流に言えば「期待」もしていないのです。でも試してみて自分に合ってるなと思えば続ければいいだけです。そのくらいの気軽な気持ちの方がバシャール的にもいいんだと思いますね。
彼だって別に人に崇め奉(たてまつ)られたいと思ってるわけではなく、むしろ「友達」ぐらいの気持ちでいてもらいたいはずです。そのくらいの身近な関係という。わたくしは「となりのバシャールさん」という感覚です。彼の存在を信じる信じないも問題ではありません。何だったら自分の知ってる人が言ってることとしてもいいのです。ご先祖さまが言ってるとか飼ってるワンちゃんが言ってるとかおじいちゃんおばあちゃんが言ってる、とか何でもいいわけです。わたくしはこの本はいろんな部分を差っぴいて、ただ単純に読み物としても面白いなと思いました。と同時に金言集でもあります。とても明るいパワーがあって読むと高揚してくるような、そんな本です。
バシャールはチャネラーのダリル・アンカ氏の未来生だと言います。ダリル氏はバシャールの過去生にあたるわけです。バシャールが住むエササニという星は地球より3000年も進んでいるんだそうです。バシャールたちがぎりぎり肉体を持つレベルで、彼らは次の段階になるともう肉体レベルを超えてしまいます。わたくしたち地球人もいずれそうなるそうです。ということはわたくしたちもいずれはバシャールのように、わたくしたちより若い文明の人たちにアドバイスをするために、様々なことを学んでいるのでしょう。たぶんそれが魂が進化する目的であり、そうやって宇宙は成長していくのかもしれません。