『バシャール』第8回。
バシャール スドウゲンキ 須藤 元気/ダリル アンカ 須藤 元気/尾辻 かおる 大空 夢湧子 関連商品 レボリューション BASHAR(バシャール) 2006 バシャールが語る魂のブループリント 神はテーブルクロス by G-Tools |
でもこの15年20年の間、↑の本は読むことはおろか本を開くことさえなかったのですが、何故かというとやっぱりオカルトな感じはわたくしにもあるので(笑)。ちょっと怖さがあったわけですね、本を開くことに。本を手にすることに目にすることに。書いていることもよく分からない。よって「封印!」という感じで、本棚の奥に追いやって意識的に避けていました。でも↑↑の本のおかげで再読するに至ったわけであります。
実際読んでみて文の意味が全く分からないということはほぼ無くなったし、自分が生きてきて思ったこと考えたこと、自分の観念となっていることと同じことが書いてあったりするので驚いたり、自分の考えが間違いではないんだなと思ったり、やっぱりあの時分からないながらも読んで正解だったんだなと思いました。だからただ単に本に書いてることを信じてるわけではありません。自分の考えと一致するところがある(多い)から、なのです。
ちなみに以前書いたデリダの本もわたくしにとってはそうです。ただこのバシャールの本という前例があったため(まだ当時は確信しているわけではないけど)「書いてることがよく分からないけど、自分にとってとても大事なことが書いてるのではなかろうか?なんとなくそんな気がする、、。」と思って、そういった本は多少高くても買うわけです。本というのはまさに出会いもので一期一会ですから。この辺は非常に感覚的な、嗅覚で本を手にしてると思います。
↑の本が発売されたのは1988年で、当時といえばまず2年前にチェルノブイリの原発事故があり、スペースシャトルの事故、米ソ冷戦終結、ベルリンの壁崩壊、昭和天皇崩御、平成元号の始まり、湾岸戦争勃発などネガティブにもポジティブにも世界的に大きな出来事がありました。日本ではバブル真っ盛りで、まだこの時点ではケータイは普及していなくインターネットも現れていません。そしてノストラダムスの大予言の刷り込みによる終末観が幅を利かせている、そういう世の中でした。
現在はインターネットが普及してるので、人と人とのつながりという意味がより具体的にイメージすることができますが、当時はそういったモデルが無かったためイメージのしにくさがあったように思われます。ちなみにインターネットは軍事目的に作られたそうですが、当初そういった目的のものもポジティブに使えばとても創作的で(様々な弊害もありますが、、)建設的なことに使えるのです。こういったものはまさに人のイメージ・想いが現実に現れた典型だと思います。そしてこういったものは、人が「準備」できたからその時のタイミングで「現れた」ということだと思います。
↑の本は20年前の発売ですので、書かれている内容も「前世」「カルマ」「ソウルメイト」「輪廻転生」についての言及が多く見受けられ「時代」を感じます。まだちょっと神秘的というか、いわゆるニューエイジの、あまり生活には直接関係無いようなことが多く取り上げられてるように思えますが、2007年の↑↑の本になりますと、もちろん聞き手のスドウ氏にもよるのでしょうが、現在の人々というのが、20年の間に様々な知識や情報も得ることができたため、「神秘的」で終わらずもっと信じられるもの・身近なものとしてとらえることができているんだと思います。
『世界に1つだけの花』という歌が唄われ、個人の多様性というものをもっと受け入れられる世の中になりました。個人が自分の持つ個性や能力を発揮でき、それをまわりが肯定的に受け入れられる調和の意識段階に突入しています。20年前とは違うそういった気風が全世代的に流れ、今の空気があります。TVやメディアでは、いわゆるスピリチュアリストと呼ばれる人が頻繁に出演するようにもなりました。人々がより直接的に情報を学ぼうとしている意識が窺(うかが)えます。これらのこともいわゆる「準備」であり「タイミング」なわけです。
人は自分と切り離していたこと・忘れていたことを意識的に思いだそうとしているようです。そして思い出した人が時を経て多くなるにつれ、そういった人々のポジティブなパワーも高まっているのだと思います。つづく