過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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 やぎ本。⇒本が大好物なやぎのぢぇーむすくん(a.k.aかたこと)がオーガナイザーを務めるやぎの本棚、略して「やぎ本」。本や本にまつわる情報の紹介。神出鬼没でごくまれに登板します。
 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 Everyday39(エブリデイ・サンキュー)⇒katakoto cafe、やぎ本。につづくかたこと第3の架空のブランド。かたこと流に「毎日が楽しくなる」新たなアイデアを加えたグッズ関係のブランドです。
 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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 ◇最新ブログタイトル◇   『Overcoat's(オーバーコーツ)21年ぶりの新アルバム!『9 numbers,Groovy!』を聴いて。♪♪その5♪♪』 

幸せのドンパッチ。

昨夜はシモキタ440(フォーフォーティー)でライブ。金子マリ嬢のライブにいずみさんがゲストというコトで観に行った。この組み合わせ。いずみさん自身も言うように憧れの人で、いっしょに何かをする、ましてやライブだなんて信じられない、という心持ちだったみたいで、そんなワクワクドキドキ瞳キラキラ感が、自身のブログから、簡潔だけど伝わってきてた。
ワタクシ的には先月、新宿でのアコースティックなライブで、ふいにマイクスタンドを前にして脚を組んでるいずみさんとタカミネの真っ赤なギターの映像が、ホログラフィーのよに浮かんできて「、、いずみさんの姿が見たいな」と思い、丁度タイミング良く、状況的にも似てるであろう440でのライブがある!というコトなので行ったという次第。
でもライブはアコースティックではなく、ちゃんとしたバンドスタイル。久しぶりなような気がする、いずみさんのバンドスタイルというのも。歌はWINDOWで始まりゼッケン5。この辺の選曲は順当?あ、でもゼッケン5は別に順当じゃないか。でもここんとこ必ず演るよね。ベストにも収録されてるし。思い入れの強い曲なんだろなきっと。一応今夜の雰囲気に即したアレンジバージョン。WINDOW好きなもんで、早くも座りながらバタバタはしゃぐ。はしゃぐ曲じゃないけどカラダごとリズムを刻む。ゼッケン5はムンクの叫びのようなエクトプラズムがステージからブワーっと放出されていた。音とソコにいる人が織り成す張り詰めた緊張感。今回のゼッケン5は紫ガカっていたな。
ゼッケン5て難解な歌。この歌は言葉や理屈で理解しようとしてもたぶん永久に解らない。登場人物としては男とかつての少年ととOLの女性とばあちゃんと私。現実を生きているソレゾレの生活模様、私がばあちゃんに自分の未来を重ねてみたり、ソレらが断片的に散りばめられてコラージュされている。人の一生、人生のぼんやり感、無常感が伝わってくる。
今、好きな料理家の日記本を読んでて思うんだけど、なんでその人にとっては他愛もない何でもない日常が、ハタから見てると輝いて見えるんだろう?と。あと久しぶりにアレクサンドラを聴いて、『モンテクリスト伯』てのもモンテクリストという人物の半生を描いた作品で、久しぶりに聴いてなんか『嫌われ松子の一生』を思い出したりしたんだけど(笑)、混沌とした感情の趣くままに生きてる人に対して、やっぱりうらやましいと感じてしまうのかな。本人は七転八倒泣いて笑って涙も出ないみたいな、ジェットコースター流転の人生なんだろうけど、そういうドタバタした生き様を他人が見ると、すんごくキラキラしたモノがソコから浮かび上がってきて。結局そういう生命力に共振反応をおこすんだろうなぁ、なんて思う。こういう作品に取り上げられるような人物でないにしろ、人てのはソレゾレいろんなコトがあって、やっぱり人ソレゾレの光を放つモノであるなぁ、と。
その人にとっては何でもない日常だけど、他人にとっては非日常でね。非日常て「旅」なんですよ。ただいつもと生活をする場所が変わるだけで、目に入ってくる全てのモノが刺激的で、好奇心を駆りたてられ興味が湧く。だから田舎に行った時、本持ってったけど全然読まなかった。読む気にならない。何にもしなくてよくて、なんもないけど、ソレは退屈じゃなくて。質の高い退屈というか「贅沢な退屈」。だから逆に本を読むて「旅」に出るコトだと思う。現実逃避。田舎から戻って、現実に戻ってくると急にまた本を欲する生活になる。音楽とかいろんな娯楽品が。いくつも机のまわりに現実逃避品を並べて。
ぜんぜん関係ないようなコト書いてると思うだろうけど、彦山にかかるうすもやを見て天気読みをしたり、80過ぎて今だに元気に畑仕事をするばあちゃんの姿を見て、なんかゼッケン5が感覚的に解った気がした。たぶんこういう歌なんだっていう。
アレクサンドラを聴いて、ああ、そういえばこの人の歌を聴き初めてからもう10年以上経ってるんだぁ、と思って。そしていずみさんが残してきた作品とか足跡(そくせき)を、自分の知る限りのコトでぼんやり考えると、なおさら人生て旅だなぁ、て思う。新曲で「足跡(あしあと)を残して〜」のような詩があってソレらは風化してしまうと歌ってたけど、いずみさんの歌を10年以上聴いてるモノとしては、いや風化してないな、やっぱり燦然と輝いてるなていう。そういうのを残せるてのはやっぱり世に出た表現者冥利に尽きると思うし。でもソレてモンテクリスト伯も松子も彦山のばあちゃんもゼッケンが5番ていう「その他大勢」な人も、みんないっしょだと思う。何でもないけど、かけがえの無い日々。
ワタクシが田舎に行く直前、いずみさんは自身のサイトでご自分の結婚報告を公式発表されてて。ブログを見てたモノとしては「そういえばそういうコトを匂わせる画像がアップしてあったりなかったり、、アレもそうだしコレもそうだしぃ、、」なんて後から思ったりしたモノだが、やっぱそういう幸せ感てどうしてもにじみ出てしまうよね。公式の発表前にすでに去年知らされてたコトではあるんだけど。
だから今回の金子マリ嬢とのライブというのも、ひょっとしたら旦那さんつながりなのかなぁ。結婚ていうのは、家族がいきなり倍になるというか、いきなり身内になるワケだけど、ソレとは別に「橘(榊)いずみ」としてもまるでこの先の道しるべになるような音楽人とのつながり・縁も考えられるワケでね。あらゆる意味で世界が広がるし、そういう「広がり」の第1弾(第1弾ではないかな)としての昨日かな、とも思ったり。
FAMILY TREEてそんな歌かな。ゼッケン5て「私」が見てる一人称でやや不安な心許ない歌だけど、FAMILY TREEで家族ていう世界に広がって強さが加わって。なんで人を好きになると強くなれるんだろうね。根源的だけど世界の七不思議のうちの1つ。
新曲はものすごい素直でストレートな、コレはいずみさんのラブソングだな、と思った。絶対昔だったら歌えてないていう。今だから歌える、今こそ、今歌わないでどうする!みたいな。聴いてるこっちがこそばゆいぐらい、何のてらいもなく、こころの底から誰かを好きだー!!て言えるのて素晴らしいコトだと思う。ステキだ。やっとこの人こんな歌、歌えるようになったんだぁーと思ったらワナワナしてきてダァーっと泣けてきた。でも顔はすんごいニコニコして。だって嬉しそうに歌うんだもんなぁ。ドンパッチみたいに弾けてた。聴いてるこっちは、良かったねぇーてうんうんうなずいて。幸せのおすそわけを頂いてる感じ。この曲は、いずみさんの歌を聴いてる人はおんなじ反応するんじゃないのかなぁ。みんなコレが見たかったよなぁおい、ていう。タイトル決まってるのかなぁ。ワタクシだったらシンプルに「日々」とか付けちゃうな。なんかかっちょつけたのとかしゃーしぃて感じよコレは。やっぱ全部積み重なってるよね。ワタクシがヘッダにかかげた言葉のように。全ての日々があったから今のラインにいるんだよ。ラブソングであり全肯定の歌だな、いずみさん自身の。
アヴリルのは激情的でね、マグマだね。女性の秘めたるマグマ。いずみさんてせっかくアメリカぽい開放的な感じを身に付けたのに、洋楽をホトンド公に歌わない珍しい歌手だと思う。なんでそう思ったかというと、元ちとせ嬢が洋楽のカバーを歌ってたのを聴いて「うまいなぁー!」て思って。やっぱりコブシは利いてたけど。いずみさんももっとばりばりカバーしたりロックンロールすればいいのに、なんて思ってたので。でも今回、選曲的にはアレだけど、橘いずみというモノを考えるとこうなるのかなていう選曲。そろそろ激情的なのは卒業した方が、、とも少々思ったりもするんだけど、やっぱり欲するファンの人もいるしてんでなかなかムズかしいのかな。まぁコレを機会に今後洋楽カバーなんかもライブでやって欲しいもんだ。かっちょいい女性ロッカーができる数少ない人だろうから。
どうせ流されるんなら富士山のマグマなんかじゃなく(笑)、新たに広がったであろう音楽人との交流の流れとかに流されて行って欲しいな。流されながらもしっかり足跡を残しつつ。今回みたいにいずみさんに新しい交流が生まれれば、ソレを聴くワタクシたちも新鮮なワケだし。たぶん今回で言えば金子マリ嬢もいつもと違って新鮮な感じもあるだろうし。ソレを違和感と捕えないで建設的に、交配していけばいい。ソレが榊いずみを創り上げてくだろうし。いろんなとこに連れてってくれよぉー。
とにかく12月リリースという新作がちょー楽しみ。もう去年からその幸せ気分を一刻も早く音楽に落としこんで我々に聴かしてちゃぶだい!!という心持ちだったので。以上いつもよりさらにトリトメなく、てんでバラバラ支離滅裂な文章だけど。
 ♪セットリスト♪
 ①WINDOW ②ゼッケン5
 ③アヴリルのトリビュート盤収録曲。通称『あぶさん
 ④新曲 ⑤FAMILY TREE