Wonderful Life LIVE その1。
昨夜はひっさしぶりのライブ!約2年半の出産・育児休暇を経てのいずみさんの復帰ライブ!!
ワタクシもライブ自体久しぶり!なのでライブのノリを呼び起こすために前日はいずみさんのCDで予習〜。昔のから一番新しいファミリーツリーまで聴いてると、やっぱり声の色というか力強さが昔と違うな、と思った。ベースに「喜」とか「楽」とか「幸」とかがある。いずみさん自身自覚があるのか分からないけど、やっぱり結婚して旦那さんがいて真里亜ちゃんが生まれて、というその頼もしさ、心強さが声に表れてるような気がする。そういう「違い」を実際に確認しに行こうと、そんな自分なりのテーマを持ってライブに臨んでみたけれど、、。
今の自分はどうしても「親と自分の将来の選択」というトコロにフォーカスしてるので、何を聴いてもそういうバイアスがかかってしまう。今回の選曲の中では永遠のパズルとかアドバイスとかタフとか。特にタフが久しぶりで、しかもバンドスタイルで聴いたのでキタねぇーー、、。ああ、こんな詞だったんだぁとか、スピーカーから音の洪水がブワっと来たんだけど、ソレにのまれてくような。
ライブ中はいろんなコトを考えた。いずみさんの歌には、人生なんて短いんだから今楽しまなきゃという『3040』や、あなたらしくありのままで行きなさいていう『アドバイス』など、「自分」を尊重するというメッセージが込められた歌が多くあり、ソレが橘いずみ〜榊いずみ、コレから先も歌ってくテーマだと思うんだけど、ソレらの歌が今の自分にとっては痛い。ヒジョーにココロが震える。
今という時代はなぜか「自分探し」というモノが、すでに死語となったのか、「自分探し(笑)」なんて後に(笑)が付くようなカッコ悪さすら感じさせるような、蔑んだ言葉の使われ方をしてるような気がする。たしかに使い古された言葉ではある。でも今の子たちは自分探しなんてしないのだろうか?いや、いつの時代だって不変のモノだと思うんだけどな。昔の文豪だって詩人だってそういう道は通ってきてるし。ただ今の若者はカッコ悪いと避けてるような気もする。
自分を「探す」なんて、探すも何もソコにいるだろ!いうのはあるだろう。自分探しなんて「世界のはしっこ」を探しに出かけるようなモノだ。実際は世界にはしっこなんてない。けど自分で「ココがはしっこ!」と線引きをする。なんだってこだわりというモノはそういうコトだ。あまりに選択肢が多すぎるから、自分にしっくりくるモノ合うモノと世界を線引きする。
でもココにいないと思うから探すのだ。そういう実際の自分と思い描く自分とのズレを感じるから自分探しをする。ズレを感じず実際の自分と思い描く自分が一致してれば、ソレほど幸福なコトはない。そういう人もたしかにいるのだろう。「何?自分探して?なんで自分探しなんかするの?」と。だけどワタクシからすれば、ソレは可哀想でもある。人が生きてくなんて決してカッコの良いモノじゃない。もっとカッコ悪くて、器用を取り繕わなくていいはずなのだ。
今の時代というのは思い描く自分を見ないで考えないで、鈍化・マヒさせてる部分もあるのではないだろうか。そうじゃないと生きられない世の中。希望なんか持ってたら生活していけない食べていけない。自分を振りきって生きていく、人生に意味なんか求めない、と。だから時代がスゴくうすっぺらく軽く感じるのだ。「自分探し」というのは、まだ自分について悩めるだけの余裕がその時代にはあったのカモしれない。いずみさんはそんな「自分探し」の時代を代表する歌手のうちの1人だと思う。
ワタクシは今の世の中「橘いずみ(「榊」とはまた若干ニュアンスがちがう)が足りない」と思う。カッコ悪くても自分をさらけ出すコトで自分と向き合う。今再び時代は「橘いずみ」を求めてると思う。だからトリビュート盤とか出ればいいと思うんだけど。でソレを聴いて興味を持った若いコたちが榊いずみのライブに来る、と。つづく。
♪例によって、不完全順不同(笑)セットリスト♪
Hello,Hello 永遠のパズル 3040 アオの空 銀河 空になりたい アドバイス バースディキャンドル(新曲) 懐かしい歌(曲名わかんねぇ〜:笑) 瞬き(新曲) LDK 祈りのレシピ Wonderful Life(新曲) 足跡 ホクロ TOUGH Family Tree サルの歌