過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

へたな鉄砲数打ちゃ当たる。へたでも打たなきゃ当たらない!をモットーとする
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 やぎ本。⇒本が大好物なやぎのぢぇーむすくん(a.k.aかたこと)がオーガナイザーを務めるやぎの本棚、略して「やぎ本」。本や本にまつわる情報の紹介。神出鬼没でごくまれに登板します。
 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 Everyday39(エブリデイ・サンキュー)⇒katakoto cafe、やぎ本。につづくかたこと第3の架空のブランド。かたこと流に「毎日が楽しくなる」新たなアイデアを加えたグッズ関係のブランドです。
 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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 祝☆overcoat’s(オーバーコーツ)再結成記念!!  ワタクシが検索しやすくするため(笑)overcoat’sについて書いたブログをまとめて読めるようにしました。ブログタイトル下のカテゴリー「overcoat’s」をクリックしてね~☆
 ◇最新ブログタイトル◇   『Overcoat's(オーバーコーツ)21年ぶりの新アルバム!『9 numbers,Groovy!』を聴いて。♪♪その5♪♪』 

☆TORINO OLYMPIC 2006 フィギュアスケート☆

昨日、世間は荒川フィーバー!な1日であった。世間的には一番認知度の低い選手で、ノーマークだったと思われる荒川選手が見事金メダル!
安藤選手がやはり一番注目されて騒がれる存在。4回転をやるのかやらないのか。若干17だか18だかの女のコが世間の注目を一手に受けるのはかなり負担だったように思われる。けどそんな中でも彼女は「楽しめた」という。
村主選手はもーすでにベテランの域に達しており、スケーティングで自分の世界を現出するコトができる。その表現力はおそらく世界No.1と言えよう。突出した技もなくアグレッシブさもあまり感じはしないが、一番安定感があり、スケーティングで「お金のとれる」選手に思える。
安藤選手の華やかさ・村主選手の情感溢れる演技に対して、荒川選手のスケーティングは伸びやかである。持ち前の長身を活かした華麗な演技。ワタクシは勝手ながら「麗人」という称号を送りたい。麗人・荒川静香。今日本で最もチャイナドレスの似合う人である(笑)。ベストチャイナドレッサー。羽根のついた扇子かなんか持って、、。
という冗談はさておき、日本の女子フィギュアでここまでできる人が現れた。外国の選手と対等に渡り合うコトのできるスケーティング。彼女の演技は外国人的なのだが、やはりソコは日本人。そこかしこから「日本の女性」らしさも感じ取れる。
わざわざ私は日本人、ボクは日本人と意識する必要はないのカモしれない。意識しなくてもソレは自然と滲み出るモノなのだと思う。DNAがそうさせるのである。手の先から足の先まで、我々は日本人なのだ。外国人から見ればよりハッキリするコトであろう。ワタクシたちがアジアの人を「アジアの人」とハッキリ認識できるように。顔・形が似てても明らかに違うように。だからワタクシは「オリンピックに国の代表で出場する」というのにも意味はあるのだなぁ、と思った。
頂点に立つ人というのは、何かしら過去に辞めるかどうかの挫折を経験している。言うなら常人よりもマイナスな精神の状態の深淵から、復活を遂げる。ソコで自分に問い続けなければ打破できない何かがあるのカモしれない。ソコで見つけた真理というのは非常にシンプルなものカモしれない。非常に研ぎ澄まされた輝きを放ち、コレからの自分が進むべき道を照らす光になるのだろう。そうなると人間、もう迷いがないのカモしれない。ただひたすら自分の想いに近づくだけだ。
もちろん演技の順番的に運が良かったのも功を奏したと思うが、ソレはフリーの話。ロシアのスルツカヤ選手とは、1回目の規定の演技で追う者追われる者の立場になり、スルツカヤ選手はこの時点で1位の「追われる者」に。しかも2位・3位とのポイント差はホトンドない。変わって荒川選手は3位だけれども1位のポイントに充分射程圏内で、しかも幾分固さも取れ、自分のスケーティングを楽しめる余裕を持って望める精神の状態。今だから言えるコトではあるが、本番が始まる前から勝負は決まっていた、のカモしれない。
荒川選手は「オリンピック全体を通して楽しみたい」という気持ちで今大会を望んだらしい。彼女自身、技のレベルも上げやるだけのコトはやり、しかし判定基準の厳格さを競うポイント稼ぎよりも美しく流れるような、自分の持ち味を活かせるスケーティングを選んだ。妥協してそちらへ行ったのではなく、全てのハードルをクリアしてなおかつさらにソコに「自分のこだわり」を付加してきた。そしてソレを貫きとおしたスケーティングが、金メダルという形に結実したのだ。ワタクシたちが普段「楽しもう」と言ってるのとは質が全くちがう、高次元の楽しみ方。ソコまでやるべきコトを成し遂げたからこそ「楽しむ」という言葉が出てくるのだろう。