店舗起業支援塾 第22回。
今週からいよいよラストテーマ、開業計画書に取りかかる。とはいっても厳密には「開業計画書」ではなくその前段階で、ソレができれば後は正しい計画書もソレから転記すればできあがる、みたいなモノである。「ビジネスプラン」とソレを書く前の検討・分析としての「プレ・ワークシート」「SWOT分析」と、この3つを1ヶ月かけて完成させる。
そもそも開業計画書(事業計画書)というのを作成する理由として、金融機関からお金を借りる、出資者をつのる、他人にもコレを見ればどんな事業なのか理解できるので賛同を得られやすい、というのがある。あと自分の頭だけで考えてるコトを、具体的な言葉やビジュアルにするコトで事業についての整理ができる。自分が開業してからの羅針盤になるワケである。開業してから何かがブレた、と思ったらココに立ちかえればいいし、売上予想なども自分の立てた予想をその都度その都度修正していく必要がある。
事業で必要な検討・分析というのは、自分の事業の強み・弱みを知るコトで、強みならソレをどうしたらよりよく強みとしてアピールできるか、弱みならその弱みに対してどのような対応策を取れるのか、というコトを考える必要がある。事業には強みも弱みも必ずあるはずで、ソレを明確にしていくコトが大事、というワケ。
ワタクシがやりたいのはカフェで、カフェというのは簡単に言えば「何でもあり」。ただコレは良くも悪くもある、というのはなんとなく分かると思う。強みで言えば、イタリアンの店ならイタリアン、フランス料理店ならフランス料理しか基本的には提供しないが、カフェはやろうと思えば、今日はイタリアン、明日はフレンチというジャンルのボーダレスも可能だ。しかしソレだけ専門色が薄くなる。お客さんには何屋なんだか把握しづらい。つかみどころがなくなる。コンセプト・イメージがハッキリしない。コレが弱みであると思う。
なので今日はアレ食べよう!という目的をしっかり持って、という人に対してはジャンルがハッキリしたイタリアン、フランス料理店等の方がいいとは思う。あまり食べたいモノがハッキリしてなく、でもアソコのお店の料理は確かだからと、お店に任せ気味に「ソコのお店に行くのが目的」というコトなら、この弱みも薄れてくるとは思う。専門色は薄いけど、料理は本物志向という。そーいったお店側の提案を楽しんで受け入れてくれる柔軟な発想の(年齢限らず)お客さんが、カフェにとっては良いお客さんなのカモしれない。
前の提案書で提案したある料理の「専門店」というのは、その料理のリサーチという意味も込めたモノだったので、今回は「専門店」というくくりは外そうと思う。そもそもワタクシがやりたい本命はカフェなので、あくまでカフェの1メニューとして組み込むという形。提案書は夜営業だけで、カフェの部分は組みこまなかったのでその料理の専門という形にしてしまったんだけど、今度は昼のカフェ営業もちゃんと計画に組み込んだ形で作成するので。
まーでもメニューもころころ変わるよ(笑)。ソレでも自分の好きなモノには変わりないんだけどね。自分の好きなモノの中でどれが適するのかなぁ、とそーいうコトを考えたりしてると、コレだけじゃ商品力とかアピールが弱いなーとか出てくるワケ。そゆ意味でも一回細かく調べて全部洗い出して紙に書いた方が、検討しなおさなきゃ、とか問題点・修正点が見えてくるからいい。ソレらを全部改善できたらいよいよもって、正式版の計画書を書けばいい。