極私的立地分析⑤番外編。〜ぶらり下高井戸の旅〜
世田谷線にゆらゆら揺られ北の終点、下高井戸に到着〜。下高井戸はワタクシにとって重要拠点である。ココには「下高井戸駅前市場」という、プロも御用達の商店が集まっている。前にアド街(TV番組)でしもたかが取り上げられていたが、近隣の居酒屋やお店から原チャで駆けつけお魚を仕入れたりしてる。
ココで1つ余談だけど、やっぱ仕入れは自分の目で見て仕入れた方が良い。業者に頼むと質の良くないのも時にはあったりして、がっかりする。質もそーなのだがなにより、頼んだ食材の大きさのバラつきが気になる。別にキレイな野菜とかワタクシはそゆのはいい。無農薬で作った規格から外れる曲がった野菜とか買うとしてもソレは問題ない。ただ基本的に料理のレシピはグラム数で成り立ってるので、大きさが違うと困るなぁと。良くあるのが葉モノね。白菜なんてぶわぶわのどでかいのもあれば、ちっちゃいこんまいのもある。ソレでも同じ「1個」で勘定される。なんてワリに合わないこと!なのでこゆ事態を防ぐためにも、やっぱできるだけ自分の目で確かめて買った方がいい。個人の小さな店で少量扱うだけならなおさら(まーそんなトコロは業者が相手にしてくれないと思うが)。
ココの商店街というのは世田谷三大商店街(下高井戸、下北沢、三軒茶屋)の1つで「最強商店街」。ココならではの最強伝説がある。下高井戸商店街昔話〜。むかしむかし今から10年ほど前、この地に大手スーパーが出店してきたとさ。しかし昔から商店を利用している地元の住民たちは、自分たちが常日頃利用している顔なじみの商店を、浮気もせずにそのまま使いつづけ、3年後、大手スーパーを撤退させたとさ。ああ、めでたしめでたし。その2。駅の前に「下高井戸シネマ」という、ソレは庶民的な小さい映画館がある。しかしお客さんがなかなか入らず、古びた映画館を閉めなければならなくなったとさ。その話を聞きつけた商店街の会長らは、銀行に融資をつのり、地元の人たちに署名をつのりして映画館のために奔走した結果、映画館は閉館を免れ、今も元気に上映を続けているとさ。ああ、めでたし、めでたし。
てな具合で、まぁコレからは商店街の時代ですよ。商店街かでっかいメガストアの二極化。メガストアはソレじたいがアミューズメントパークで、商店街は街全体でアミューズメントパーク。みんな今は近場で済ますんですよ。ソレがより顕著になると思う。高齢者も多くなるしね。結局めぐり巡って商店街に戻ってきますね。ただソレにはココみたいに、ソレゾレの店がパワフルじゃないといけない。ココに居るとそう思う。
で、長谷川商店で値段調査を終えお茶しに、、と思って歩くとBラウニーカフェが閉まってる。張り紙にはオーナーさんが産休(女性である)で、この店が賃貸物件のため長期に渡って借りるコトができずクローズ、というコトだった。あー、賃貸だとそーいうコトもあるのかー、と自分にも戒める。まぁ女性としては幸せなコトだよね、と。なので反対側のNへ。
下高井戸に来るとNのチーズケーキを食べる。今までパンプキンチーズケーキ、りんごと紅茶のチーズケーキ、バナナチーズケーキを食べたがどれも美味かった!パンプキンは断面の下側にかぼちゃの小さい四角に切ったのがころころあり、クリームチーズの上にかぼちゃの種がトッピングしてある。食感が楽しい。バナナも似た感じ。種じゃなくバナナそのものがのってるけど、チーズがしっとりしてた。一番美味かったのはりんごと紅茶の。アールグレイの茶葉をチーズに混ぜてあり、紅茶の風味が濃厚。りんごの薄切りがのっかって焼かれてる&りんごのシロップ漬けがソースがわりのWアポゥ。ココのチーズケーキはボリューミー。ワタクシは味ソコソコのだと何でも大体半分がた食べると飽きる。あとの残りはハッキリいって「処理」という感じなのだが(ようはソレを食べるコトを楽しんでない)、ココのはぺロリとたいらげてしまう。コレなら¥472でも高くないと思う。
開店4周年だ、というコトで記念のきなこクッキーをもらった。こんな小さな店(16席)でしもたかで4年、というのは立派なモノだ。かたや閉店するカフェがあり、かたや4周年というバースデイを迎えたカフェがある。ソコに流れる何かに想いを巡らせながら、帰りの世田谷線に身を委ねるのであった。