チェーン店と個人店①
チェーン店。いわゆる企業資本の店で、カフェ(コーヒーショップ)でもさまざまな店がある。こーいう店は企業の力で基本的に商品の価格が安い。たくさんの店舗があるので大量にコーヒー豆を仕入れるコトができる。大量に仕入れるというコトはソレだけで原価を抑えられる。ソレ同時に大量に仕入れるので、問屋にとっても大きな顧客だ。だからある程度買い叩く、ディスカウントというコトもできるのカモしれない。150円でコーヒーが飲める、とかいうチェーン店のコーヒーはだいたいこーいった豆で、売れ残った豆を大量仕入れ&大幅に安く買っているらしい。ビールと発泡酒の関係。「コーヒー」と一応銘打ってはいるがあくまで「コーヒー風」なのだな、とワタクシは思いながらこーいったチェーン店でコーヒーを飲む。そのくらい違う、というコトを言いたいのだが、少なくともコーヒーにはピンからキリまである、というコトだ。
そしてチェーン店というのは、駅前とか非常に良い立地にある。しかし店内に入ってみるとヒジョーに「席を詰めこんでる感」がある。良い立地にあるがゆえのしわ寄せだ。だから人が気を張らないでリラックスできる、というコトが望めない。そーいった賑やかさが売りの業態、例えばお酒を飲んだりするトコロならいいだろうが、カフェや喫茶店は一服入れたい、休息したいなどそーいった欲求を満たすトコロで、なかなかこーいった寿司詰め店では落ち着けない。だけどなかにはこーいった「ガヤガヤ感」があった方がむしろ落ち着ける、というのもある。ただやはり真剣に物事を考えたい時や、読書に入りこみたい時は気が散ってしょーがない。最近は喫煙・禁煙を分けてる店も増えてきたが(コレも法律が関係してくるのだが、、)まだ混在してる店も少なくなく、今まさにコーヒーを飲もう、パン食べようとしてるソバからフワァ〜と煙が漂ってくる、なんて喫煙者でもヤであろうコトがある。たしかに安い。だがやっぱりその値段なりのサービス、という感も否めない。
そーいったチェーン店がひしめき合ってる駅まわり、はワタクシの知るトコロでもいくつかある。こーいったトコロで個人がコーヒーで勝負!とカフェを開くのは一見無謀なコトなのカモしれない。だがワタクシは共存できると考える。むしろまわりにこーいったチェーン店があった方が「差別化」ができる。差別化しやすいのである。
個人対企業ならまず個人は企業に価格では勝てない。そして立地も資本力や企業の信用・実績も含めて勝てっこない。なので企業と同じ土俵で真っ向勝負、というのは無謀なコトである。だから個人はとことん「逆」を行く。今某STBの本を読んでいるのだが、本物のエスプレッソを広めたい、という思いから今のSTBは始まってる。しかしあのSTBでさえその「本物志向」がヒジョーに薄まってる、と思うのはワタクシだけか。ようはアレだけの店舗数。だんだん稀少価値が反比例していってる、そんな感じ。もはや普通でしょー、今の世の中スタバなんて。その辺は本を読んでいると始めっから、そして何かアクションを起こそうとするたびに立ちはだかる障害らしい。矛盾。ジレンマ。本を書いたトップの経営者はこのジレンマを何とか自分の中で解決して行こうとやっきになっているのだが、ワタクシにはやはりムリがあるなー、という感が否めない。クオリティ=質、を守りながらなおかつ規模を拡大していく、というのはそーとーな無理難題なんだなー、と本を読んでると思う。
だから個人なのだ。