目玉焼きの黄身 いつつぶす?/おおひなたごう
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今回も漫画のご紹介です。『目玉焼きの黄身、いつつぶす?』という漫画のタイトルが表すように「食事におけるマイルール」を大々的に取り上げた漫画であります。
ありますよね、マイルール。ネイマールじゃありませんよ。かたこと氏も3月6日のブログで、いちごのショートケーキのいちごをどのタイミングで食べるか?といった内容を書いていますが(他にも、意識的にやってることもあれば、無意識的にやっちゃってること、自分や家族は普通だと思ってることが、他人から見たらちっとも普通ではなかった、というような食事どきのルールがいろいろあると思うんです。あらためて思い出そうと試みてみることにします。
わたくしはまず、茶わんに盛った「白いごはん」に、もうすでにマイルールが存在しますね。盛るのはまぁ普通に盛りますが、食べるときにごはんの中心部よりは周りから攻めていきます。その傾向が強いですね。なぜかと申しますと理由があるんです。
何の変哲もない、茶わんに盛られた白いごはん。実は中心部と周辺部で食感がちがいます。中心部はごはんの熱がこもるので、しっとり感が保持されていますが、周辺部は空気に触れやすいので、熱が奪われ乾いていきます。わたくしは基本的には「かためのお米」が好きなので周りの乾いた、中心部よりはやや硬くなったごはんから食べる、とそういう理由です。そして時々しっとりした食感を味わいたいなと中心部を食べます。時にはわざわざ中心部のお米を周辺に移動させるようなこともします。別にこれは最初から意識してそうなったわけではありません。気づいたらそうしてた、ということです。
そして均一にならしてく「ならし」作業、これがごはんにおける重要な作業なんです。これは理由というよりも、美観の問題です。まるでリアス式海岸のようにでこぼことしてるお米、そのでこぼこ部を、ごはんを食べすすめながら平坦にならしてく、そういう作業です。わたくしは「ならし」をしないと、どうにも気持ち悪くてたまりません。なんなんでしょうね。
なので、わたくしは食べるのが他人より遅いです。遅い理由はこういうことをして楽しんでるからです。ある意味、子供が砂場で遊んでるようなものです。だから早食いの人は、何も考えずひたすらもりもりと食べ進めているだけ、なんでしょうね。信じられません。
そもそも早食いなんて体に良いこと、まるで無いんですけどね。食べるのが遅いと、食べ過ぎなくても満腹感、満足感があります。わたくしの場合は、食事を始めてだいたい20分経つと、満腹信号が脳から発信されます。その時点でやめれば、たとえ腹八分目だとしても満足感が得られます。でも残してもしょうがないときは結局食べちゃうんですけど。これが早食いだと、満腹信号が発信されるときにはすでに食べ過ぎてる場合もあるわけです。これもまぁマイルールといえばマイルールです。
他にもまだありますね。
作品の中でステーキを食べる回があるのですが、わたくしの場合は右利きですので、フォークを左に持ち、ナイフを右手に持ちます。ステーキ一枚の半分、もしくは三分の一、肉を切る作業が飽きたな、というくらいまでまずひたすら肉を切りつづけます。そして「もう食べたいな」と思ったら、そこでフォークを右手に持ち替え、肉を食べます。これならフォークとナイフを持ち替える面倒を減らせます。
ハンバーグステーキならもっと楽です。ナイフは使いません。ハンバーグはミンチした肉を固めて焼いたものなので、ナイフを使わなくてもフォークで十分切れます。フォークで一口大に切れば、ことは済みます。かたこと氏によると、レストランのまかないでハンバーグを食べてたときも、ロコモコのようにごはんの上にハンバーグが乗っかってますから、いちいちナイフは使わなかったとのことです。でも「ステーキにはフォークとナイフ!」という雰囲気が大事な人もいるでしょうね。別に否定はしません。そういう場合はステーキのように「肉切り」作業をすればいいだけです。
まだまだありますが、きりがありませんね。最後にこれだけ書かせてください。
最近のことですが、わたくしは納豆を家で食べるときは、ごはんにのせて食べません。ごはんを口に含みつつ納豆もパックから口の中へ投入。口の中で納豆ごはんにします。この方が茶わんを洗うときスポンジを汚さないで済むからです。
食器を自分で洗うのか他人に任せて自分は洗う経験がないのかでも、食事におけるマイルールは変わってくるでしょうね。