Heartquake 〜3・11を忘れない〜 vol.5。
同じように「徒歩で帰宅」を決めこんだ人たちが、ワタクシの前後をゾロゾロ歩いてる。かといって車道に人があふれかえるなんてコトはない。ワタクシ自身は悲愴感みたいなモノは全くなく、不謹慎だと思うけど、知らない人でもみんなとゾロゾロ歩いてるのが「ちょっとした遠足みたいだなー」と、そんなコトを思いながら歩いてた。前方には「お母さんとその子供たち」という組み合わせの人もいる。「この子たちはドコまで歩くんだろうなぁ、、」と思ったり。この時はとにかく歩いてる人たちに対して「早く帰り着けるといいよねー」と、ホント素直にそう思った。
町田の次は玉川学園前という駅なんだけど、ソコまではまーなんてコトない。多少長歩きになるだろうけど、地形的にはそんな大変ではないから。
歩くスピードも違うので、今までいっしょだった人たちを抜いたりしてワタクシが先頭に立った頃には、だんだん玉川学園前ぽい街の感じがしてきた。「街の感じ」てあるよね。その街特有の雰囲気とか匂いが。
駅前付近まで来て「バスが出てないか?」「タクシーはどうだ?」ちょっとは町田よりマシなのか?と確認しようとすれど、バスは見当たらず、こちらもタクシー待ちが列を作っていて町田と状況は変わらず。。交通機関は諦めて「鶴川(次の駅)まで行くしかないか、、」と歩き続けるコトに。この時点で55分経過。
さぁー第一の難所だ。こっから山がドデン!と立ちはだかるのである。といっても実際この時点ではまだ「推測」に過ぎず。いつもは電車から眺める「さぁトンネルに入るぞー入った!」ていう風景であり、今回初めてその風景の中に入り込むコトになる。さらに難関レベルを上げる要素として「玉川学園前」というくらいなので、学校が近くにあるワケで、駅からすぐに大学の敷地がコレまたドデーン!と幅を利かしてる(春は大学の桜が綺麗なんだけどね)。よって迂回しなければならないんですねコレが。線路から離れるんですよコレが。ワタクシ、自慢ぢゃありませんが方向音痴でしてー、ヒっジョーに困るワケ、コレ。
でもまーしょうがないんで自分の五感と、いわゆる「壊れたコンパス」を頼りに(笑)エッチラオッチラ山坂を上ってくコトに。上る前、カートていうか荷物クルマみたいなのあるじゃん?アレを引いてるおばあちゃんと孫だか息子だか引率してる人がいたけど、おばあちゃんも大変だよなぁー。さすがに坂は上ってこないけど、アレからちゃんと家に帰り着いたんだろうか、、。
山の中なのですでに辺りは真っ暗で、たとえるなら「某田舎に泊まる番組の、夜まで泊まる家が決まらなかった人」状態で、ハタから見たら不審者?みたいなサマヨイ具合。。なんせコンパス壊れてるモンで、、。ちなみにまわり誰もいなーい。コレ正しいの?と。合ってるの??でも道聞く人がいなーい。。
さまよってるうちに山も上りきったらしく、坂を下るようになり、やがて車も頻繁に通るようになる。よし、車についてけば車道に出れる。いわゆる鶴川街道に出れるぞ!と。
コレがおそらく鶴川街道だろうという広い車道に出て、おおー!アレは鶴川駅行のバスじゃないか!よしよし、アレの向かう方に歩いてけばいい、、、でも車て早いのよねぇぇー。すぐ見失っちった。。。
鶴川駅が目の前(推測)のはずなのに、実はこっからがワタクシの本領発揮なのであった!(苦笑)
つづく