Heartquake 〜3・11を忘れない〜 vol.4。
事態は深刻だというコトがだんだん呑み込めてきた。
まず小田急線含む東京都内の電車は全線運転ストップし、運転再開の見込みは立ってないというコト。そしてだんだんと車が混み出してきたようだ。そろそろ何らかの帰る手段を考えないと、、てもう手遅れだったりするのだけど(苦笑)。
タクシーを待つ列は、駅の建物周辺をグルリと回って、最後尾がドコだか分からないほど並んでる。駅の構内へもぐると、もう帰宅を諦めたのか地べたに思い思いに座ってる人でごった返している。再び地上へ上がるとバス待ちの長い列が。自分の家に近づく方向に出てるバスの乗り場はどこだろうか、、?そんな感じでバス停を渡り歩いて時刻表を見たりしてたら、バスを待ってる初老のおばあちゃんが「ソレはあてにならないわよ」と。「どのくらい待ってるんですか?」と聞くと「そうねー、、、もう3時間は待ってるかしら?」、、、3時間。3時間なら待ってるより歩いた方が早い気がするんデスケド、、。でも年配の人とかはたとえ30分歩くとしてもなかなかムズかしいのだろう。
陽も暮れてすっかり暗くなり、バスもタクシーも選択肢として消えた今、時刻は6時50分。「よし、、歩くしかないか」。とくに決意という感じでもなく、見切り発車的になんとなくふらっと歩き出した。
1度歩いたコトがあるというワケでもなく詳しい道は知らないのだけど、一時期歩くのがマイブームだった時に、中目黒から新宿とか歩いてた経験(ちなみに1時間ちょいかかる)から、「まーだいたいこんぐらいかかるだろう」ていうのがなんとなーく算段が付く。もちろん手持ちの地図は無い。いつも電車から見てる風景から「地形的にこんな感じだろう、2つ山超えて、、」というぐらいのコトしか分からない。あとはただひたすら、できるだけ線路を離れないで線路沿いを歩くのみ、だ。ドコでもオオザッパに言えば一駅区間は30分。で5駅分でザっと2時間半だ。ソレにプラス、ワタクシの方向オンチで道を間違える時間を加味して(苦笑)3時間半、遅くとも10時半ぐらいに帰り着けばいい、という計算。こういう時は、自分がどれくらい歩けるか知ってると、歩ける距離なのかそうでないのかの見当がつく。まぁ、このくらいならなんとかなるだろう。明日カラダ使いモノにならなくなるだろうけどな(笑)と。