Heartquake 〜3・11を忘れない〜 vol.3。
「とりあえず自分は大丈夫だ」と伝えたいけど、ケータイがいっこうにつながらない。何度トライしてもダメなのだけど、まわりに歩いてる人で通話してる人もいたりするので、もう1回、もう1回と試みてみるけどやっぱりダメ。ワタクシは基本電話は嫌いなのだけど、いざという時のために持ってるつもりが、こういう「いざ」という時につながらないんじゃ意味がない。ワンセグは役に立つけど(初めて「あって良かった!」と思った)ケータイは役に立たない。
もう電話はあきらめて、やっと駅の方へ近づける心境になったので、より詳しい情報と街の状況を知るために、再び駅方面へ向かうコトにした。
歩いてると、店によって電気が点いてるトコロと点いてないトコロがある。町田は川を隔てて町田市と相模原市に分かれるのでそういう街ゴトに、というコトなら分かるけどそうでもない。ヘタすると隣の店同士で点いてるトコと点いてないトコもある。
コレは後で分かるコトなんだけど、町田市はとくに森野とか原町田、中町などで計画停電のグループが別々に分けられたりして、ようは変電所がフクザツに混在してるみたい。今から思うとだからかなー?と思うけど。駅から少し離れると普通に電気点いてても、駅に近づくと電気点いてなかったりするんだよねー。不思議だ、、と思いながら歩いてた。
駅前の大型てホドでもないビジョンに人が集まってる。ソコからかなり切迫したアナウンサーの声が聞こえてくる。努めて冷静にと心掛けてるんだろうけど、声の高さからして冷静じゃないのが分かる。しばらく見てたけど、この辺のより詳しい情報は分からないのに、情報に飢え気味だから逆にココから離れられなくなる。でも同じような人の気が集まってざわつくので、ココにいると息がつまる。かえって自分の中のかすかな不安が増幅させられるようだ。だから一端、駅前から離れようと。現実逃避ちゃ現実逃避だけど、息が吸いたい。
また元の電気が点いてないトコと点いてるトコに戻ってくる。はぁー、ココに来るとそんなにいつもの日常と変わらないのに、世の中は大変なコトになってるんだよなぁー、と。
まだこの時点では後で訪れるオオゴトへの不安てのは無かったんだけど、ソレでもだんだんと日が落ちてきて、辺りがグレーになって、時間は過ぎてく。