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映画『誘拐ラプソディー』4月3日公開!

ワタクシは雑誌が好きで、雑誌の守備範囲は人よりは広めだと思うんだけど、昨日本屋でひとしきり見たい雑誌は見て、読む雑誌ないなーなんて思ってたら某スキャンダル系のサイゾーの今月号が出てたので(こういうのもオモシロがって見るコトもある)眺めてたら、『誘拐ラプソディー』についての記事があった。見開き2ページで榊英雄監督のインタビュー。ちなみに監督といえば俳優でいずみさんの旦那さんである。こういう雑誌なのでやっぱり例の、某俳優O氏の件がらみで監督の近日公開『誘拐ラプソディー』が取り上げられてる。でも俳優Oについてはホトンド語られてなく、読んで伝わってくるのは榊英雄という俳優のポリシーというか役者としてのプライド、「役者とは何ぞや?」という持論である。
先日、昼のワイドショーで短い時間ではあったけども、映画の試写会での記者会見の映像が流れた。その時主演の高橋克典氏がこう語った。「お蔵入りになりそうだったけど、奇跡の一日があって、、」。奇跡の一日?何だろ?その奇跡の一日の「奇跡」たる所以がサイゾーのインタビューで語られてた。
1日で16シーン58カットをリテイクしたらしい。誰が?榊監督が。誰を?俳優榊英雄を。ようするに監督をやりながらOの代役として演技もやりながら、だ。コレてドレだけスゴいのか分からない。普通はどうなんだろ。1日で多くてどのくらい撮るモノなんだろか?でも単純に1カット10分としても580分、10時間近くになる。ブっ通し10時間撮影。監督と役者を兼務しながら。マラソンみたいなもんだろうか。ソレとも短距離走ダッシュを何十本もやるようなモノなんだろうか。もちろん搬入やら準備やらセリフを覚えたりてのもあるだろうし。
コレができたのは、1つの建物の中だけで撮影が済んだというのが幸いしたとのコト。ロケで外で撮影とかだったら、天気とか陽が高いうちにとか一箇所じゃなかったら移動とかいろいろ問題あるだろうしなー。他の共演者と同じフレーム内に収まるシーンとかなかったんだろうか。他の人と直接的な絡みがあったらそういうのは編集できるモノなのか?おそらくソレもなかったからなんとかなったんだろうな。だからどうにも処理できない場合は「アウト」の可能性もあったワケだ。そういう意味では不幸中の幸いで「ギリギリセーフ」だったのカモしれない。ソレはある意味ギリギリの線で災難を回避できたという、監督はそういう運を持ってる人なんじゃないだろうか。日頃の行いがいいからなんじゃない(笑)。いやいや、日頃の行いて大事よ。日頃の行いがよければ、首の皮一枚でもつながるモノはつながる。何かを引き寄せる。つながるのとつながらないのと天地の差でしょ。逆に日頃の行いが悪いと何かよくないコトを招く。ソレはかの元横綱だったり前例は山ほどある。
『一日』というのは、監督のオフだったのかスケジュールの都合をつけて何とか空けた1日なのかは分からないけど、その1日しか時間がなかったワケだよな。で、今さら代役を誰かにオファーするワケにもいかない。となると自分がやるしかない、となる。雑誌では自分の作品に自分が役者として出るのは本意ではないと書いてあったけど、もうそういう状況になったら、抗ってもしょうがないんだなおそらく。もちろんポリシーはポリシーとしてあるのは分かる。やっぱり役者としては自分が他人に評価されてオファーを受けてナンボ、ていうトコロはあるんだと思うし。でも今回みたいにいろんな条件も重なってるし、出演した役者さんからも「やれよ」と背中を押してくれてる状況、何か見えない力が働いてるとしか思えない状況がある。そういう状況に置かれた場合は、その流れに飛び込んで一所懸命に泳ぐしかないんだろうな。そうするコトで先が見えてくると。見えない力、働いてるなー。だから『奇跡』なんだな。
でも監督やりながら役者として演技もやるていうのも切り替えが大変なんだろうなー。やっぱり監督なら監督業に専念したいだろうし、役者なら演技に集中したいだろうし。1人でやってるんだからいわゆる「監督の意図するトコロ」みたいな意思疎通の問題はなくなるけど。だから監督である自分の思うトコロの100%はできるワケだよな。そういうメリットはあるのカモしれないけど、役に入りきって演技して、またソコから抜け出てモニターチェックして、引いた目で客観的に見ててのを1カットゴトにしなきゃならないてのはこりゃ大変だ。セリフ間違えたらもちろんもう一回だろうし、その分時間は押すわで。時間との勝負でもあるだろうし。少なくとも普通に映画を撮る以上に苦労しただろうコトは想像できる。
俳優Oの演技自体はすごく良かった、としながら代役をした自分の演技について聞き手に問われてる箇所では「オレの方が良かったよ」。かっくい〜、と思ったけどよくよく考えてみると当然なんだよな。口では「いやいや、、」とか謙遜する俳優さんもココロの中では「オレがやったらもっとうまい」とか絶対思ってるモノなんだろう。ソレがなかったら俳優やめなさい、てコトなんだろうから。ただそういう気持ちにも波があるワケだよな。で、気持ちが弱ってる時にOみたいになる可能性もなくはないだろう。そういう時にブレーキをかけてくれるのは「まわりの人たちの存在」なんだろうね。
こういう事件があって作品が取り上げられるて形は、監督としては不本意なのカモしれないけど、きっかけはどんな形であっても、作品がソレを超えればいいんじゃないかな。事件のコトなんか吹き飛ばしてしまうようなモノが作品にあれば。