もう終わっちゃったジュネーブショー。
今月4日から開催されてたスイスのジュネーブショーは14日までだったようで、ちょと遅くなってしまったのだけど、中でも気になったクルマをいくつか。
ワタクシが気になったクルマはニューカーだったりコンセプトカーを差し置いてーの、FIAT500に搭載される『ツインエア』、例の2気筒エンジンだ。ついに!て感じ。900ccターボで85馬力。1.2リッター4気筒モデルに比べて25%出力増15%燃費向上だそうだ。
気筒数が減るコトで単純に部品点数が減るから重量も軽くなり、その分燃費も良くなる。部品点数が減るから部品同士の摩擦や運動によるエネルギー損失(フリクションという)が低減できるので、コレも燃費向上につながる。エンジンがコンパクトなので搭載スペースが小さくて済む、というまさにいいコトづくめだ。ただ気筒数が少ないと振動が大きくなるので、ソレを打ち消すのに技術がいるというコトで今に至ったのだろう。
コレで4気筒エンジンより性能が上ならもう2気筒で十分じゃん!て話だな。もうホントに昔に戻ってくような。究極のダウンサイジングだな。今はこういうのがスマートですよ。もうV12とか言ってる場合じゃない(ソレはソレで魅力はあるんだけどね)!ちなみにこのエンジンは65〜101馬力までカバーするそうだ。
よくケータイなんて日本の「ガラパゴス」と言われるけど、日本の「軽」規格というのも、コレはもう日本のガラパゴスの最たるモノで。今はムリして規格内に収めてるからね。エンジン的にも1気筒当たり500ccぐらいがホントはいいんだってね。2気筒で1リッター。だからFIATのこのエンジンなんかは丁度いい。軽だと上限660ccでしょ。だから軽規格はやめて、800ccぐらいの、世界に通用するクルマを新たに作りましょうという声も何年も前から雑誌なんかを読むと話題に上がってる。今は1リッターぐらいのコンパクト車が新興国なんかでも元気。日本なんか軽の技術で世界の最先端走ってるはずなのにね。まぁスズキはインドでガンバってるけど。VWと提携したしね。
もう1つ気になったのはルノー・ウインドていうコンセプトカー。コレはオープンカーなんだけどベースはトゥインゴなので小さい。たしか1.2リッターだったかな。屋根がいわゆる普通のジャバラ状のソフトトップでも、合体メカみたいな仰々しいのハードトップでもなく、トランクが開いて中に入ってる屋根がパクンてフタみたいにかぶさる。だからかショルダーラインが高い。デザインの妙で腰高には見えないんだけど、アレはたぶん人が席に座るとアゴかくれるかなーぐらいの高いドアラインだと思う。要するにサイドの視界はせまそうだ。でもオープンだから開放感はもちろんあるだろうし、何よりこのぐらいのクラスのオープンカー、てのがいい。キビキビ走って若者も楽しめそうだ。こういうのが出て売れてくれると楽しい。
あと気になったのはポルシェ918スパイダー。VWブルースポーツのポルシェ版かと思ってたらそんなモンじゃない。カレラGTを凌ぐぐらいの性能らしい。V8+モーターのハイブリッドなんだってさ。でも全長は短い。ハイブリッドスーパースポーツの提案ですな。コレもオープンなんだけど発売するのカナ?どうなんだろ?