過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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バンブー/マウンテン たむらぱん のつづき。

先日ネットで調べてたら彼女の今作についてのインタビュー記事があったので読んでみたら、なんかこういろいろ考えちゃう人なんだなーと。まぁアーティストとか何かクリエイトする人ていうのはそういうトコあると思うけどね。中に蓄積してるモノを表現するワケだから。
無趣味だからなんか趣味を持とうと自転車を買ってはみたモノの、買ったら乗るコト自体が義務化してしまったような気がして1回しか乗ってないとか。いろいろ考えてはみたモノのそのいろいろ考えてる自分がヤだから、ええい思い切って買っちゃえ!て勢いで買ったはいいけど、結局は乗らないみたいなそんな感じ?。記事を読んでると、なんとなく自分に似てるなぁー(笑)という気がしなくもない。だからか今作がきっかけで過去の曲も調べたりしたけど、やっぱいろいろ考えちゃってる、、まぁ自分のコトを歌ってるのかどうかは分からないけどそういう歌詞が多い。
ワタクシはちょっと勘違いしてた。今作の『バンブー』を初めてフルで聴いたとき「ああー、この人は肯定する人なんだなぁー自分を」と思ってしまったけど、よく聴いてみるとそうじゃなく「肯定してみようじゃないか!」というコトなんだよね。
「自分の今を信じてみようよ」
インタビュー記事に『バンブー』に込めたメッセージとしてこんなようなコトがかかれてた。『バンブー』にも「今居る自分を信じて進め」という歌詞が出てくるのだけど(ワタクシはココだけとって勘違いしたのだけど)、コレはワタクシ的に解釈するなら「今の自分」だけじゃなくて、「今の自分」も含めたまわりの今の状況=「自分の『今』」を信じる、というコトなのカモと。
過去の曲を聴いてみると彼女も自分をある種否定してきてた人なんだよね。まぁソレはワタクシの世代とかもっと上の世代から、ワタクシの好きな音楽人で言えばいずみさん、、橘いずみ榊いずみではなく)はそうだよね。今の自分は自分じゃない!てトコロから始まる。も少し遡ると尾崎とかもそうでしょ。あの頃の時代、90年代てのはいわゆる「自分探し」で、今の自分は本当の自分じゃない、ていう自己否定から始まってた。ワタクシも20代になっていずみさんの歌を知ったのでそういう「自分探し」にモロ影響されてるし、90年代てのはそういう年。
でもある時気づくんだよね。まぁ何度か以前にも書いてるけどワタクシはいずみさんの『自分』て歌で「自分は脆い(もろい)」と。コレは当時のワタクシにとっては天啓みたいなモノで。
結局いわゆる「自分探し」というのは「自我肥大」なんだよね。なんだか分からないけど、ココじゃないドコカ、今の自分じゃないホントの自分がいる、という妄想じみた絵空事というか、その考えが得体の知れない怪物になって押しつぶされそうになる。ホントはそんなんじゃないのに。ホントはココにいる自分が全てなのに、そのコトに気づかないで肥大してしまった妄想にとらわれてしまう。
この『自分」という歌を聴いた時は、ケッコーその怪物の肥大がピークの時期だったと思うけど、そんな時にこの歌を聴いて「は、所詮人の価値観なんて大したコトないんだ。たかが人1人の価値観でしかないんだから。何を自分はそんなに自分を高尚なモノとして考えてるんだろう、、」と。歌は「なぜ自分を捨てられない」ていう歌なんだけど、なんか逆説的に歌が届いたというか気づかされてしまった。
ソレからすぐ「今の自分にできるコトてなんだろう?」て今、現実にいる自分=等身大の自分を見つめるコトができた。このコトはワタクシの人生上で大きかったコトだと今でも思ってる。「セカンドバースデイ」て言葉があるんだけど、ワタクシはこのコトを自分のセカンドバースデイだと思ってる。
つらつら自分のコトを書いてきたけど、今作の『バンブー』と後に書くけど、収録されてる『パラダイス』はたむらぱんのセカンドバースデイソングだと思うんだな。ひょっとしたら人て20代後半、27・8・9ぐらいでそういうコトを考えるんじゃないの。10年ぐらい自分探ししてきたらある時フっとね、気づくという。だから若い人たちに言いたい。あわてなさんな、と。眠れない夜もあるだろうけど、悩んで、考えるコトをやめなければ、いつか気づく時が来るから。トンネルを抜ける時が来るから。むしろその時期にしっかりと悩んでおくコトが大事なんだよ。そうすれば30代は余裕を持てる。遊べる・楽しめる自分になってる。精神的に大らかになれるね。「大らかな人」と書いて「大人」だな。
いずみさんも『永遠のパズル』から『GOLD』ていう変化があったと思うんだよね。『永遠のパズル』て「その幸せは偽りの幸せじゃないのかい?」ていう、簡単に言えば「現状否定」なワケでしょ。でも『GOLD』だとそんな「ダメな自分を信じてGO!」だから、否定してる自分も受け入れてGO。ただ『バンブー』と似てるようで違うのは、「ダメな自分」ていうトコロから出発してる。ちょっとやけっぱちな。コレが自分なんだからしょうがないじゃない!ていう開き直りみたいな感じ。がむしゃらにやるだけやったらあとは寝るだけ、ていう。否定から理想とする自己の獲得てのは、コレは大きな飛躍よ。相当ジャンプしないといけないような気がする。
『バンブー』は自分のダメなトコロばかりスポットを当てるのではなく、今までもソレなりにやってきたし、今もケッコーよくやってるよ自分と、現状の自分のガンバってる部分も評価してる。ちゃんとやってきてる部分を認めている。とりあえずはなんとか自分も今までやってこれてるから、この自分ならコレからもなんとかやっていけるんじゃない?ていう、着実に1つづつ歩を進められるだろうという確信めいたモノも感じられる。そのなんとかやれてる自分が「強い」と。ソコに満足してる部分もあるし、幸せを見出してる。でも『永遠のパズル』の言うトコロの「偽りの幸せ」というのも感じてはいるんだけどね。だから「揺れる揺れる」だし、『ゼロ』に出てくるような「扉」という歌詞も出てくる。こういう生活がいつまでも続いちゃ困る、とも思ってる。でも「今居る自分を信じて進め」ば、いつか「扉」も開くカモ、開けるコトができるカモしれないとも思ってる。
「今の自分を信じるコトから始めよう」ていう自己肯定。コレはゼロ年代の考えであり心象風景なのカモしれないけど(思えばヱヴァのマリてそうだもんね。シンジとアスカは自己否定から入ってる。シンジ、アスカ=90年代、マリ=ゼロ年代)、ワタクシのような自己否定から始まる人にとっては新しい考え。
だってそうだもんね。今の自分を信じるコトができないんだったら、その先の自分もホントの自分もないじゃない?て解釈。ワタクシのこのブログのヘッダにも書いてるように「今」の積み重ねが「未来」なんだから。
まーね、たしかに現実はなかなか自分を信じるなんてできないよ。言うのは簡単だけどね。でも、今を信じてみるコトから始めよう!ていう考え方もあっていいよな。その方が動ける人もいると思うんだな。もちろん自分の弱いトコロにスポットを当てて自己否定するやり方で立ち上がれる・切り開いていける人もいるだろうし。きっかけとかプロセスはなんでもいいんだよ。どういう手順でもルートを通っても、結局はなりたい自分とか理想の自分とか満足できる自分とかになれれば・近づければいいんだから。1人1人の合うやり方を採用すればいいんであってね。
「かたくな過ぎると折れてしまう」と『バンブー』の歌詞でも出てくるけど、あまり自分自分で貫き通して頑固の一点張りでも、前にも書いたようにスクランブル交差点を他人を気にせずノシノシ歩いていくようなモノだがらね。コレは人も傷つけるし自分も傷つく。ソレよりは「もっとしなやかに」、今の自分を否定するばかりじゃなく、時には「いやケッコー自分ガンバってるよ」と視点を変えてみた方がココロが折れない、とね。ワタクシはそう解釈したな。つづく