過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 Everyday39(エブリデイ・サンキュー)⇒katakoto cafe、やぎ本。につづくかたこと第3の架空のブランド。かたこと流に「毎日が楽しくなる」新たなアイデアを加えたグッズ関係のブランドです。
 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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なぜティエリアは「僕は人間だーっ!!」と叫んだのか? 〜ガンダムOO〜

ソレは「仲間ていいな」と思ったからだろう。「仲間との結び付き」というのがセカンドシーズンでは強調されていた。
ファーストシーズンでは、ティエリアのみならず主人公の刹那しかり仲間意識というのは希薄で、むしろ「いらぬ感情移入は無用!」とばかりに排除すらしてたように思われる。だから各キャラクターの過去は伏せてあったと思うし、彼ら自身も「過去は関係無い」と相手の過去を特に詮索するでもなく、本名すらも伏せてコードネームで呼び合い(しかも略さずきっちりフルネームで呼び合うコトで「感情移入してません」というコトを強調してたように思われる)、「イオリアの計画、任務遂行のための組織」以上のモノでも以下のモノでもない、という感じだった。
ソレが話が進んでくにつれ、刹那や他のキャラクターたちの過去がじょじょに解き明かされ、対抗組織との戦力差も拮抗し始め、ファーストシーズンの終盤、とうとうソレスタルビーイングはロックオン(初代ロックオン。ニールのコト。)という「仲間」を失ってしまう。仲間を失ったコトで逆に「任務遂行のための組織」以上の意識を持った「仲間としての結びつき」という団結力を強める形になった。
ファーストシーズンの仲間意識の抑制された描かれ方というのは、セカンドシーズンでの「仲間との結びつき・連帯感」を、より強く描くためだったと思われる。「想いの分かち合い」というのが、OOの最大のテーマであり言いたかったコトだと思う。
自らを犠牲にしてまでティエリアを守ったロックオン。その思いもよらぬ行動に、ティエリアは論理や理性などの左脳的なモノを超越して直接的に「解ってしまった」のだと思う。「ああ、コレほどまで僕のコトを仲間と思ってくれていたんだな、、」「仲間ていいな」と。そして「自分を犠牲にしてまで他人を守るなんて、、。人てバカだけど、愚かだけど、だからこそ人間ていいんだ、愛しい生き物なんだ、、」「人は分かり合える!」と思ったに違いない。
だから彼は「人間側の味方につきたい」「僕はこっち側の考えだ」等が省略された形での「僕は人間だーっ!」という心からの叫びになったのだと思う。
ニールにしてみれば「ソレスタルビーイングの意志を継いでくれ!」という、ソレこそ文字通り捨て身の行動だったワケだけども、セカンドシーズンが始まってからも、ティエリア自身しばらくは「仲間の喪失感」というニール個人への想いの方が強かったようにも思える。がやがてニール個人への想いより「意志を継ぐ」という方向に変わっていったと思われる。
ソレは2代目ロックオンであるライル(ニールの弟。以下ライル)がソレスタルビーイングの活動に参加するコトで、かえってニールへの個人的な想いを立ち切るきっかけにつながったのではないかと。「過去にすがってばかりではなく、彼の意志を継いで未来を我々の手で作っていかなければ!」という、そういう意識を明確に持つようになっていったのだろう。
ティエリアこそが「人間もイノベイド(イノベイター)も関係なく分かり合える」と最初に思ったはずなのだ。だからティエリアはこの後、誰よりも強く「仲間」という意識を持つようになったのだろうと思う。ファーストシーズンと比べてセカンドシーズンの彼が見違えるほど「人間的」なのは、そういうコトからなのだと思う。