ありのままでいられる社会を！前編。

「明るくいい子」と良く言うが、子供というのは親の目や世間の目社会の目を敏感に察知して取り繕うコトもする。自分のまわり（＝世界）にとっての「いい子」を演じる。よって「明るくいい子」に育ってれば安心かというと必ずしもそうとは言えない。暗くて地味な子でもただ表現ベタでシャイなだけで心根の優しい子はたくさんいる。明るい暗いは判断基準にはなりえない。むしろ「明るくいい子」の方が外見上そう見えているだけで、その子のカラダやココロを闇（病み）が蝕んでいってる可能性もあるとワタクシは思ってしまう。病状が表に出てないワケで、むしろその方がやっかいだ。この世の中、真っ直ぐピュア１００％で生きてくコトは不可能に近い。誰しもドコかしら歪みを抱えてるはずだ。その歪みを克服しようとしたり努力したり視点を変えて捉え方を変えてみたり歪みから逃げたりやり過ごしたり先延ばしにしたりしながら何とか生きている。社会に対して妥協しつじつまを合わせてる。ソレが「大人になる」というコトなのカモしれないが、適度にガス抜きを自分でできる、または他人によってガスを抜くコトができればいいのだけど、中にはガス抜きできないままの人もいるだろう。「いい子」を取り繕い続けるといつか溜まり続けたガスが大爆発を起こしやしないか。昨今の凶悪事件と言われる事件を見てそんなコトを考える。
危ないからあそこへ行ってはいけないここへ行ってはいけない近寄ってはいけないも大事カモしれない。けれどこの社会を作っているワタクシも含む大人が社会の在り方を反省する必要性は無いだろうか。クサいモノにフタでは済ませてはいけない。「明るくていい子」に代表する人々の観念・枠・押しつけ。彼らのような子供を産み出してるのはワタクシたち大人であり、この社会なのだから。なぜこんなにも生きてくのにタフでなければならない社会なのだろうか？なぜもっとシンプルに、在りのままで生きていけないのか？バシャールの言葉を借りればそんな「制限のある世界」でよく生きて行けるなと。ありのままで生きればいいのにと。
「みんなそうやって生きている」とか「自分が選んだんだろ」という意見もあるだろう。けれど例えみんなそうやって何とかつじつまを合わせて生きていても、表現は悪いが中には落ちこぼれる人がこのココロをすり減らす社会では少なからずいるだろうし、ゼロにはけしてならないだろう。子供というのはかたくなにしゃべらないコトもある。親にも先生にも話せない友達にもしゃべれない。１人でじっと耐え忍んでいる。普段の生活で何事も無いような明るい笑顔を見せる。だんだん内の自分と外の自分がズレてく。こんな風にならなくちゃならないのはまわりのせいだ、となる。ココで「自分でなんとかしろ！」は酷な話だ。だとしたらそういう人たちを救える社会になぜならないのだろうか。コレだけ事件が起きているにもかかわらず、事件がある度に事件を起こした張本人を糾弾するだけで、まわりの傍観者は多数派に回ったつもりで自分たちの溜飲を下げてるだけである。全く建設的でない。こういう事件は社会の病状であり警告なのである。だからか、こういう事件をニュースで見る度に「ある意味被害者なんだよな」という考えがよぎってしまうのはワタクシだけではないはずである。
犯人は２５才らしいが、彼が生きてきた２５年間で「世界は素晴らしい」とか「輝く未来」とか何かそういったイメージが広がるような人・モノ・出来事に出会わなかったのだろうか。取り繕ってるウラで助けを求めてるはずである。こんな事件になる前に、ココまで彼の精神が病む前に彼のココロの闇に気づいてあげられる人はいなかったのだろうか。微かなサインに気づいてあげられる人が。
そして自分ではどうにもならない人へ。別に日本にいなきゃならないコトは無いんだから、自分が脱け出せないなと思ったら、何とかお金をかき集めて、そうだな、アジアの国なんかいいと思うけど、この国を脱出してまわりの環境を変えてみよう。ソコは日本よりたしかに不便カモしれない。でも日本より文明は発達してない代わりに、日本が失ってしまった何かがあると思う。日本より不便で、たしかにその国の嫌な部分もあるだろうけど、精神は豊かだと思う。そういうモノに触れて空気を吸って細胞を生きかえらせて人間性を取り戻そう。そういうトコロで過ごせば「人はもっとシンプルに生きていいんだな」と考えられるようになると思う。とにかく半径何ｍかの世界、知ってる人が１０数人がまわり＝この世、「世界」という、一部が全部という拡大解釈するのではなく、今いる場所が嫌なら、違う場所に滞在してみればいい。環境を変えてみればいい。世界のいろんなモノを見たり人にあったりして自分の世界を広げて、自分が一番しっくりくるトコロで落ちつけばいいんだと思う。日本の決まりきった価値観から脱け出せばいい。自分の価値観を覆すようなトコロに身を置けばいい。そういうモノに出会う確率を自分が動くコトによって高めていけばいい。そういう考え方も１つある。せっかくこの世に生を受けたのだから、与えられた自分の可能性を追求すればいい。つづく