物件たずねて三千里21。
東京はぐずつき気味のハッキリしない天気。だけど涼しくなり随分と過ごしやすくなったので、少々の雨のパラつきも気にせず歩いてる。猛暑時は日中だと15分も歩くと頭がボーっとしてくるし、夜ぐらいしか歩けない。でも夜歩いても気温はたしかに下がるけど湿気は残ったまま。日中に蓄えられたアスファルトの熱がじわじわと放熱。歩いたらやっぱ調子がいい。
久しぶりにシモキタから歩いて池ノ上に行った。下北沢から井の頭線で一駅。歩いてみれば何てコトない、10分ぐらいなモノである。でも上り坂なので行こうとなると一仕事なような気になってしまう。大したコトないのに。そう、大したコトない。ワタクシはそういう感覚。シモキタからちょっと足をのばせばいいだけ。でも普通はそういう感覚じゃないだろう。
物件が池ノ上にある、という情報を手に入れたので見に行ったのだ。まぁ池ノ上だしなぁー、、と期待薄で行ってみたらモノスゲぇーいい!ちょっと先にレストラン3や十二月文庫があってロケーションとしても最高!池ノ上てケッコー個人の雰囲気の良い店がある。シモキタより「大人」な店が点在する。たぶん「シモキタだとちょっとお高くて、、」て人がとなりの池ノ上に出店、という感じではないかと。
物件は奥行きが狭く、間口が広いという普通とは逆な感じで、入り口の右側に出窓があり、入り口の左側は両開きのドアになってて開けばオープンテラス的になるじゃん!
でもね、やっぱ池ノ上なのですよー。シモキタがあるでしょ。みんなそっち行っちゃうでしょ。いろんな店がいっぱいあるのに、ワザワザ足のばして坂のぼってまで来ないでしょ普通。となると地元民が主なお客さんとなる。でも数が足りるかと。集客できるのか?ソレでお店がやっていけるのか?というと「・・・」なワケでね。ソコはワタクシイメージできない。
雰囲気はいいけどね。いくら雰囲気とかロケーションがよくても、結局は人だから。お客さんが来ないとお店というのは話にならない成り立たない。夢見る少女じゃいられない〜フゥ!(笑)てワケですよ。お客さんがいて初めてお店ていうモノは成り立つ。ただお店作って満足、好きなモノに囲まれて満足てコトじゃないからねぇ。
ホントにこういう「・・・」な街に良い物件て、あるよねぇ〜〜。ナントカの法則みたい。反比例するんだよ。逆に良い街には「・・・」な物件。前にも書いたよに良い街に良い物件があったら、そりゃみんな飛びつく。誰もほっとかない。そういうトコは大抵高いから大手企業が借りちゃうとか。すると①良い街の「・・・」な物件②「・・・」な街の良い物件③ソコソコな街のソコソコ物件、を狙うしかないんだよな。で②よりは①の方がまだ人通りとか集客面で見込みがあるから、うまくいくカモていうイメージは浮かびやすい。物件自体はあとでどうにでもなる。
実際ひっそりしたトコとにぎわってるトコじゃ安心度がちがう。ある程度人通りがある方が、このうちのどれぐらいの人がお店にきてくれるかという予想が立てやすいし、どういう年齢層の人が多いのかとか調査しやすい。人通りが少ないとその面で予想しにくい。たしかに潜在客というのはいるだろうけど「いるだろう、、」ていう想像の範囲内で終わっちゃう。いてくれ!ていう単なる願望と変わらない。池ノ上に話を戻すと、カフェは何店もないから望みはなくはない。でも今考えてる物件と比べると「やっぱムリだね」となる。
今は基準になる物件があるからね。ソレよりいいのかどうか?その物件で考えを進めながら、途中で新たな物件情報が入ってきたらそっちも見に行くという形。今考えてる物件より良ければそっちで検討するコトになるだろうし、出てこなければ今のとこで決まる可能性が高い。