田舎に暮らそう!?
バイト先のおツボネ主婦がやっと田舎から帰ってきて、その間出ずっぱりだったので、やっと一休みできたトコロ。彼女の故郷は秋田で、この時期はお祭りがあるので毎年の恒例行事だ。田舎でお祭りとなると血が騒ぐのか、帰ったら帰ったで寝るヒマもないほど忙しい、と言いながらも顔は笑っている。
しかしこーいう人はそーいう田舎で生まれたから、たとえ東京とかの都市に出て暮らしていても、いざ田舎へ帰ったとしてもカラダが田舎の生活リズムを覚えてるのカモしれないが、ワタクシのような都市で生まれて都市で育って、、というような人間は田舎では生活できないんだろなぁ。よく今、リタイヤする団塊世代向けに田舎で暮らす的な番組をやっているけど、アレはホントいい面しか映してないんだろね。実際は田舎だから何もないワケじゃない。すると必要なら自分で何もカモしなければならない。作り出さなきゃならない。もちろんまわりの助けはあるにしろ、基本的にはそーでしょ。大変だと思うよー。ソレが醍醐味なのカモしれないけど、ソレを良いと思えるのか苦痛と思ってしまうのか。
情報とかTVとかは全然大差ない。むしろ娯楽が少ない分やたらと詳しいて部分もある。娯楽が少ないから何かしら理由付けては飲み会が頻繁に行われるんだって。だから飲めないコトには話にならない。
人が少ないからいい噂悪い噂がすぐに広まる。身を隠せない。そーいうあまりいい意味ではない村的なモノがある。プライベート云々と言う人はおそらくダメだろー。そんな村の密着度の高い人間関係がイヤで田舎を離れる若者。でも都市というのは、その反対側のもう1つの極で、結局はUターンして故郷に帰ってくる人もいる。たしかに都市では得られない自然や心が裕福になるような、そんなモノを田舎では得るコトができるとは思う。しかしワタクシはこの、いっぱいいるクセにお互いに無関心(なようなソレでいて過干渉な面もある)な人の群れの中に身を埋めてる方が、、ストレスは確実に感じつつも、「良い」というよりまだ「マシ」だと言わざるをえない。積極的な選択ではなく、消極的な選択。
そんな匿名性の中で、なおかつソコから自分の存在をアピールするという矛盾といえば大いに矛盾な、女性的といえば女性的だが、そんなヒネくれた生活に、コレはマヒさせられてるんだな。身を隠そうと思えばソレも可能で、主張すれば人の多さにかき消されはすれど、ソレもある程度は可能、というこの街で暮らしていくしかないんだな。せいぜいが、ちょこっと遊びにいっては雰囲気を味わってくる、ぐらいが懸命だと思うな。だからまー、もし親が田舎へ戻ったとしても、ワタクシは生まれが田舎じゃないから、田舎暮らしは苦痛だろうし、親は親戚兄弟に囲まれて暮らしていけるし、ワタクシのお店には田舎で作ってるお米とか野菜を仕入れようと思ってるんだけど、ソレらもゆくゆくは親が作ったモノを仕入れられたらなぁ、というそんなイメージも描けるしね。そんなんもソレはソレで面白い。