店舗起業支援塾⑫⑬&前半戦総括。
先週と今週、2回に分けての内装の授業だったので、先週はパスして今週まとめて書いてみようと思ったのだ。まー早いもんで前半戦の3ヶ月が今週で終了。最初のころは「横のつながりは二の次で、、」なんて思ってたけど、今ではアレコレ話す相手なんかもでき、半分ぐらいは名前も覚えたり(半分かよ!:笑)、相変わらず市ヶ谷に行くのはメンドくさいけど、ソレなりに毎週金曜が来るのが楽しみになった。こんな本がおすすめ〜とか貸し合ったり、1つの共通項があるので話題にコトかかない。
みんなでなんかやれたらいいねぇ、なんて案も出ている。折角何かの縁だから、この際みんなで少しづつお金を出し合って、小さいながらも「実験店」なんてやってみたらどーかなー、なんて勝手に思う。ソレをやりつつ授業と並行、リアルタイムで実践していくみたいな。造作は変えられないけど、やっぱり試したい商品(メニュー)なんかあるだろし。先生お金出してくんないかな〜(笑)。あと出資したがってる年輩受講生らとか。
で内装なんだけど、内装といってもいわゆるイメージ的な「インテリア」ではなく、単なるハコ(スケルトン物件)の状態からお店になるまでに必要な設備全体のコトで、最低限単なるハコからガス・水道・電気は必要だ。
ワタクシはホンっトのスケルトン状態(床がコンクリじゃなく砂利状の「地面」)を見た経験があるので良かったのだが、砂利状の地面から塩ビ系のパイプがニョ、と竹の子のごとく(たしか5cmも出てなかった)何本か突き出てるワケ。ソレらがガスやら水関係でその「ニョ」部分は動かせない。そっから出口である蛇口やガス台なんかに最終的には伸ばして来るワケだが、ソレはタダではないのは当たり前だ。管を伸ばす、というコトはパイプを配管するのだが、物として単純にその長さでお金は変わってくる。長くなれば当然高くなる。コストを抑えたい、とするとこの配管をできるだけ短くしようと考える。するとレイアウトの自由性が無くなってくる。トイレなんか「もーココしか置けないじゃん!」みたいになってくる。ようするに、全くのさらのハコでフリーだわ!なんて喜んでるのもつかの間、最終的に選べるレイアウトというのは2・3パターンぐらいしか無くなってくるのに気付かされる。コレはワタクシの2年前の経験による話。
その「長さ」ついでに蛇口から流れ出た水はそのまま垂れ流し、なワケはなく排水する。水というのは勾配(傾かせる・角度をつける)をつけてあげないと流れていかないのは分かると思う。川上から川下に。というコトはある程度高さが必要になるのはイメージできるか?例えば傾斜5度として、川下は高さ0だけど、川上は水が流れる距離によって高さは変わってくる。というコトは長ければ長いほど高さが必要になるてコトだ。
なんでココをくどくど言ってるかと言うと、実は一番のキモなんである。排水を床上にするか床内にするかという選択肢があるが、床内にするとパイプの太さやグリストラップの関係上31cm高くなる。簡単に言えば客席との差が31cm。その差は各店工夫を凝らして、スツールにしたり(高いイス)、客席全体を底上げしたりしてるのだが、この31cm床面UP、というのは天井高が絡んでくる。天井面自体はまだいいのだが、天井を通る「梁(ハリ)」が1段下がっていて、ソレがやっかいなシロモノになる可能性もあるのだ。もちろんプロの設計者はそのヘンも考慮して梁を避けた形での厨房レイアウトを考えてくるはず。シロートはこのヘンがたぶん分からない。気付かない。
というようにお店というのは規制のカタマリなのである。例のような物件内のコトもあれば物件「外」との絡みもある。お店というのは空調が利いている。空気を取り入れれば(給気)、排気もある。お店が囲まれて右からしか外に排気できないとする。お店は5階建ての建物の1階にある。しかし右隣は民家。そこの人のOKがなければ上に排気せざるをえない。5階までぐぐんとダクトを伸ばして、、。いざこの段になっての大支出である。じゃーダクトを伸ばすお金が無かったらどーすんだろ?てのもある。そーならないためにもその道のプロ(業者)に頼むのがベターである。つづく。