厨房は熱気ムンムン。
このところの慣れない暑さのせいで、カラダがかったるい。いつまでたっても眠い。暑さに体力を奪われ疲れやすい。こーいう時に歳を感じる。ストレッチをしててもイマイチ気がのらない。だからといって動かないとさらにマズイので多少ムリ目に動いてみる。ホント梅雨はドコ行っちゃったんでしょーね。水不足は大丈夫なのか?お米は大丈夫だろーか?日本はもー「亜熱帯」になっちゃったんだろーな、きっと。
バイト先に新人くんがやってきた。最初学生かと思ったが27というコトで少し驚いた。ワタクシも、まわりが学生率が高いせいもあり学生に間違われるが。そのコは、以前ココに書いた大怪我をした主婦パートの人が病院で知り合った「病院仲間」とのコトだった。男なんだが、彼は以前働いてた職場を入院したためにクビになったと言っていた。始めだからカモしんないが、やる気はマンマンだ。
若者で気を付けなきゃいけないのは、この「やる気を萎えさせる」コトをしないように、まわりは重々気を付けなければならない、というコトである。店が忙しければ与える仕事も豊富にあって、やる気を満たしてあげられるのだが、運悪くヒマだと「こんな程度か」とナメられてしまう。いくら潜在能力がありそうだとしても、自分のレベルを落としてみたり、休みがち・遅刻しがち→果てには辞めてしまう、というのがオチである。ソレもそうで、仮にも仕事をしたい気持ちを持って来てるのだから、自分の能力が発揮できないと分かれば、やめて自分の仕事欲を満たせるトコロに移ろう、と考えるのは当然である。
その点はわりあい意識して、もちろん自分のやらなきゃいけない仕事もあるので合間合間でやりながらも、ケッコー負荷がかけられたとは思う。彼にとっては「うへぇ〜」と思うような仕事量だったカモしれないが、そのくらいが丁度いいと思う。とりあえずやる気は満たせただろうし。あとはどれだけ覚えてるかダナ。
たぶん、1回教えてもらったのは覚えてるんだけど、その「教えてもらった」というコトだけしか覚えていない。ソコはもちろん何回も繰り返し教える。今回教え方で自分なりに「いいカモ」と思ったのは、まず①やってみせる。アレコレ口で言うよりも、映像として覚えてもらった方が覚えやすい(右脳的な覚え方。まぁ人ソレゾレではあると思うが)と思うので、たとえちょっとの時間だとしてもまずはやってみせる。やってみせて「こんな感じ」と言うくらいの方がいい。もちろん論理的思考のタイプの人もいるので、例えば白菜を切るなら「このあんかけの白菜だからね」てな具合に「完成品」と「今やるコト」を関係づけてあげると「なるほど」と納得しやすい。イメージの連想ですな。
で次に②穴埋め問題。例えば皿の置き場所を①のように教えてから、洗い場で洗った皿の中から「分かるやつは持って行って」と言うと分かる皿は当然持って行くし、分からない皿も分からないながらもしまおうとウロウロしている。そこで「そのとなりの真ん中」とか言ってあげる。とにかく「やろう」としてる気を萎えさせない。やる気を救いとってあげるのである。
で③というか、もーこーなると、洗い場で洗った皿が積んであったりするのに気付けば、自分で皿をしまい始める。彼はワタクシの中では、初日でSTEP2まで上がった。ココで個人差が出てくる。言われたコトしかやらない人は、いつまでたっても言われたコト以外やろうとしないし、自分で気付いて、しっかり覚えたなら率先してやりだす。彼の場合は言ったコトに対しての理解力もあるし。
コレが3歩進んで2歩下がるじゃないけど、3歩下がって結局何の進歩もないてのが、教える気なくすんだよね。いつまで経っても同じコトを教えてる状態。その先行けないだもんな。今のコトが満足にできないんだから、次のステップに行けるワケがない。今やってるコトをしっかりできるようにしないと、次教えてもらえないぐらいの気持ちじゃないとね。
飲食店に限らないと思うが「気付き」てのが大切で、コレがチーフなんかが言う「全体を見る」につながる。カラダのいろんなトコに目をつけるのが大切。
ただ仕事を離れると、今まで積極的に働いてたヤツが「調子のいいあんちゃん」になってしまったので、、まー別に仕事しっかりやってれば『キッチン・コンフィデンシャル』よろしく、どんなやつだっていいんだけどねー。今んトコ厨房のみんなには好印象だけど、そのうち本性も出てくるでしょー(笑)。