夢遊病者、エベレストを登る。
いつものバイトの帰り道。歩道にそびえる木を見てフト思った。「物」は生きていない。かといって死んでもいない。もともと命がない。存在がある、という状態。
我々人間は死ぬと肉体を脱し魂だけになるらしい。我々人間は普段こーしてパソコンに触れマウスを動かしたりできるが、死ぬとできない。物に触れられないらしい。普段普通に話してる人とも死ぬと話しができないらしい。
誰かが線を引いた。誰が引いたか知らぬがとてもわかりやすく、よくできてるなーと思う。だって死んで魂だけになっても、なんら変らず普通に会話ができて物に触れられたら、、。生と死の境目は結局ソコなのか、、?と考えながら歩くと、木がザワザワ揺らめいてるような気がした、、。