心の底からありがとう!!その5(2022年1月15日@吉祥寺CLUB SEATA 『アンダーフラワーフェス』)
本気で頑張ってやってる人に対して、ワタクシがどーこー言う資格はホントは無い。無いんだけど求められてるトコロも無きにしも非ずだし、、というワケでそういうコトなら逆にこっちも気合い入れて書かねば!と思って書くけど、まぁーソレにしても、オバコはさすがに今回はちょっとカタかったかな。ワタクシは去年のknaveの配信観てるからどうしてもそのときのライブが比べる基準になるんだけども、アレには及ばなかったなーというのが正直なトコロ。いや、たしかに個々の演奏技術は上がってるんだろうけど、トータルで見て「うーん、、」て感じがした。
昔のオバコは「東京はアウェイ」「緊張する」て言ってたけど、やっぱりソレなのかな?約16年ぶりの東京のライブで、去年のKnaveからしてもすでに1年3ヶ月経ってる。「1年3ヶ月ぶり」といえば総合とかプロレスではケッコーなブランクだ。試合勘を取り戻すのに時間がかかるのは当たり前。だからカタくなるのもムリはない。
ワタクシは対抗意識として(決して「敵対心」ではないので誤解無きように)「関西圏のオーバーコーツ」というのが常にある。オバコは神戸出身のバンドだから関西圏(神戸、大阪、京都)がホームだ。過去ワタクシは京都磔磔(たくたく)と神戸スターマインと2回彼らの地元でのライブを観に行ってる。たしかに2回ともオバコの主催イベントだったからというのはあるけど、はじめから実にリラックスした表情でステージに上がって演奏していた。以前ブログにも書いたけど、ショーゴさんは「ちゃい~!」とか当時所属してた別バンドの呼び方で呼ばれたり、オバコ自体の認知度が東京とちがい高いのか、結局彼ら4人を受け入れるお客さんからして、受け入れ態勢がすでに「できあがってる」状態。はじめからリラックスして余裕を持ってやれたら、もともとステージングが素晴らしいバンドだから、もっといいはずなんだよなあ、、と。ワタクシにとっては向こうがうらやましい。だからこそこっちに(東京に)来ても、できるだけリラックスした状況の中でやらせてあげたいなと常に思ってる。そのほうがお互いにとって良いからで、ソレをワタクシは知ってるからである。
そういう中だったらショーゴさんとかもっと調子ノって面白いと思うんだけど。さすがの彼も今回はステージに出てきた瞬間は緊張してるように見えたけど、すぐにいつもの笑った顔で(常に顔の作りが笑い顔の彼がうらやましい)楽しそうにノッてベースを弾いてた。オバコにおける彼の存在の大きさに今回あらためて気がついた。彼がいるから「このバンドて楽しそうに演奏してるよね~」「明るくて元気があっていいよね~」と思えて、観てるこっちがハッピーになる。はじめて生オバコを観た人やオバコの存在自体知らなかった人のココロをワシヅカミにしてく、そういうステージングを魅せる。
ドラさんがステージに出てきたとき、やっぱりいつもの調子でややカタめの表情で緊張してた。ドラさんは「人見知りだ」と自分のコトを言うけど、そういう人はナイーブなのである。すぐに場の空気を敏感に捉え反応してしまうのだ。だからこそ彼女がはじめからリラックスできる状態で歌ってもらうのが最良だと思うし、できればそういう状況を観客側から作ってあげたい。そうすればこのバンドはもっと元々持ってるポテンシャルを存分に発揮できるはず。でも今はとくにコロナ対応で原則観客側から声をかけるコトができないので、状況的にはよりムズかしい不利な状況と言える。ショーゴさんはカタいドラさんの表情を一瞬見て気にかけながら、アイコンタクトや自らのプレイでドラさんを鼓舞するかのように盛り上げる。言葉じゃない、音でフォローする。ステージを降りれば普段は一見バラバラ。でもいざステージに上がると、4人がソレゾレ励ましあって、ときに鼓舞しあってお互いを盛り上げてく。影響しあっていく。バンドてそういうモンなんだろうなあ。
新曲については、第一印象はその4で書いたような感じだけど、コレは今後発売されるレコード(!)に収録されるというコトで、ライブじゃなく音源で聴いたり、2回目を聴くと印象も変わってくるだろうから、またレコードを手に入れたときにあらためて感想を書くコトにする。
その後のRingin’Life~Daysは、再結成後のオバコの定番化したルーティンだけど、去年のknave配信の感想にも書いたけど安心して観てられるし、彼らからも自信&リラックスが伝わってくる。On My Wayも同様。だから「Ringin’Life~Days」「On My Way」の状態を1曲目からできるようになると、最強だろうなあ~。
だから「緊張したからミスしたから、今度はよりいっそう頑張って!ミス失くして!」と握りこぶし!というよりは、本番のミスやトラブル、アクシデントはあって当たり前という考え方で、たぶんもうしっかり練習してるのなら普通にやれば十分自分たちのパフォーマンスができるんだろうから、次からは「いかに力抜いてリラックスしてやれるか?」てトコロを意識したほうが良いのカモしれない。いっぱいいっぱいの中でもいかに楽しんでできるか、と。
この日を皮切りに、というか去年の再結成一発目の神戸チキンジョージ、大阪南堀江knaveと今回の東京の3つのライブで「再結成の顔見せ」という段階(F1で言うトコロの「フライアウェイ」)は終えて、次は4月にレコードの発売があるから「レコ発ライブ」という新しいフェーズに入っていくのかな。まだ本決まりではないようだけど、今年はレコ発や他のライブもどんどんやるみたいだから、実戦というか本番を数やっていけば緊張も良い具合に取れて、自分たちのポテンシャルも十分発揮できるようになって、ライブのクオリティーも上がってくんじゃないだろうか。
勝手なコトつらつらと書いてきたけど、そう期待してる。
その6へつづく