『緊急事態宣言』中の現在。その3
・GWが終わってから、なんとなーくだけど外に人が少なくなったような気がする。GWが終わって働きに出はじめた人がいるからだろうか。外を歩いてたら道路だか電線だかの工事をしてた。コレも久しぶりの光景。だけど、おや、もう始めちゃってるの?と。いろんなテナントが入ってる建物へ買い物に行ったら、閉まってたメガネやさんとかスーツやさんとかも店を開けている。おや、もう開けちゃってるの?と。
たぶんこういうコトだ。5月6日までは緊急事態宣言で自粛だが、7日以降も延長するのかしないのか現時点では分からない。だから世の中には、緊急事態宣言が明けた「つもり」で予定を組んじゃってる人もいると。延長するのかしないのか分からないのだから、する場合は自粛をそのまま続ければいいのだけど、「しない」場合も考えないワケにはいかない。「延長しない」場合は従業員などの手配やシフトを組んだりしないといけないワケで、5日になって「延長します」などと言われても、日にちが無さすぎて対応できない、とかそういうコトなのだろう。なのでそのまま継続の「延長」で、解除されてないにもかかわらず、状況がなんとなーく規制緩和的になっちゃってる。GW明けのこの数日間がどういうふうに数字に表れるだろうか。
「14日の時点の判断で、延長が解除される場合もある」なんて言われたら、また「その日」からの予定を組んじゃう、組まざるをえない人も出てくるだろうなー。「やっぱまだです」とか直前に言われても困るだろう。
・買い物の列に並んでてレジに文句を言う人が多いんだそう。やってるお店が少ないからかどこも混んでる。店に入るやいなや、ちょっと「うわ、、」と思い、レジに並ぼうという段になってレジのほうを見やると長蛇の列。実はソーシャルディスタンスで距離をとって並んでるので、ソコまで長蛇の列でもないのだけど、パッと見「うへぇ~、、」と思うワケだ。そういう状況だから反射的になんとなく不満というかイライラが募ってくるのも分からないでもない。
今はたしかに多かれ少なかれみんな不満がある。イライラしてる。行動に制限があるし、娯楽も限られてるし、行くところもないし、テレビはコロナばかりでもはや洗脳的だ。「いや、オレは大丈夫」「わたしは大丈夫」て人も、以前の自分とはどこかしらちがうはずだ。こんなご時世でも精神的に正常な人、まったく問題ないという人はどっかしらネジが外れてるとしか思えない。おかしくて当然だと思う。でもだからといってまったく関係ない人を不満のハケ口にするのはよくない。
今、働いてる人の中にはやむをえず働いてる人も多いだろう。レジの人に対して「ホントなら家でじっとしていたいだろうけど、給料が補償されてないんだろう」とか「開いてる店が少ないから毎日混んじゃって出ざるをえないんだろう」とか「コロナを怖がってやめてしまった人のフォローなんだろう」とか、様々な事情が思いつく。お客ならそういったコトに想いを馳せつつ、距離を保って粛々と並ぶ。自分もその混み具合に一役買っちゃってるのだから。むしろ文句を言えば、飛沫がとぶから、ソレだけ感染リスクが増える。そう考えるべきだ。
ワタクシたち客が店に滞在する時間、列で並んでる時間なんてたかが知れてる。しかしレジの人は、もちろん勤務時間にもよるだろうけど、ワタクシたち客より長時間店で働いている。レジならずっと客との対応をしなければならず、その間リスクにさらされつづけている。レジは今や「危険な仕事」と化してしまった。そういった「変わってしまった」仕事は多いだろう。リスクにさらされながら、ソレでも働きつづけてくれる、対応してくれてるのだから、ソコは感謝すべきだと思う。
「列で長い時間(といっても数分だ)待たされてイライラする」というのは、もはやコロナ前の感覚だ。コロナ前だったらまだソレでもよかったカモしれない。でも今はもうコロナ真っ最中であり、この後は「コロナ後の世界」がやってくる。そのときになれば客もイライラに慣れて、レジの人ももっと対応がスムーズになるカモしれない。今はその過渡期、移行期なのだと思う。もうワタクシたちの意識も切り替えなければならない。
何をそんなに急ぐのだろうか?このステイホームで基本的には家から出れない、仕事に働きにいけなくて、時間もたっぷりあるくせに。たかが数分が待てない、というのは単にもうその人のガマンが足りないだけ、なのだから、ソコは自分の中の時間をコロナ前よりもゆっくり進めるようにして、「のんびり時間」にするべきだと思う。時間を少しゆっくり進めて、寛容になる。そのことが、結局は自分にとっても、ストレスがたまらない過ごし方になると思うのだ。