緊急蔵出し!『機動戦士クイン・ガンダム』(QG)登場MS3。(QG16)
リックディアス=γ(ガンマ)ガンダム、てのがどうも納得いかない。ええーあんな太っちょ、ガンダムじゃねーよ!ていう笑。だからいくら「ビルドγガンダム」とか言っても納得いかないのだった。
てか、そもそもなんでみんな「γガンダム=リックディアス」に囚われてるのだろうか。もっとリックディアスから囚われないデザインでもいいんじゃねぇーの?と。
『クワトロ・バジーナ大尉(シャア・アズナブル)がアクシズからもたらした新素材「ガンダリウムγ」を採用して作られたのがリックディアス』という設定がある。でもアクシズが(たぶんハマーン)タダでくれるワケが無い。とくにこういった戦争における交渉ゴトというのは、何か引き換えというか見返りが必ずあるはずである。ひょっとしたらその見返りみたいなモノも設定にはあるのカモしれないが、ワタクシは知らないので笑、こういう設定を考えてみた。
いわゆるγガンダムはリックディアスのみではなく複数あり、その中の1つにこの”九十九”(ツクモ)と呼ばれるγガンダムが存在する。γガンダムといえば、表向きはリックディアスだが、「裏」としての存在にこの”九十九”がある。幻のガンダムである。
このMSN-0099 γガンダム”九十九”は、シルエットこそリックディアス(RMS-099)のような重MSに見えるが、どちらかというと後に作られるΔ(デルタ)ガンダム(MSN-001)や百式(MSN-00100)の系譜上にあり、装甲やスラスターユニット、各種武装をパージすると、軽量なデルタガンダムや百式のようなデザインラインが現れる。リックディアス→百式(デルタガンダム)のミッシングリンク的なMSに零式があるが、ソレと似た橋渡し的な位置にある。
N博士による設計なので、MHとかHMのデザインラインを取り入れている。だからちょっとMSとはかけ離れた、でもなんとかMSに見えなくも無い、という微妙な塩梅にしてる。
”九十九”はアクシズからシャアによってもたらされたガンダリウムγ合金の他に全天周囲モニター、ムーバブルフレーム、アクティブバインダーなど当時としては最先端の技術・武装をテンコ盛りに施した、試作実験機のような機体である。よって実戦投入もされず、性能調整は最低限のモノにとどめられ大変ピーキーなため、エースパイロット級の操作技術がなければ動かすコトさえ困難である。
このブログのタイトル同様、まさに「ラフスケッチ」。ちなみに背面のアクティブシールドバインダーは、抹消されたかつての「GP計画」で製造されたGP01フルバーニアンやGP02のバックパックの代わりに両肩に装備されたフレキシブル・スラスター・バインダー(アクティブ・スラスター・ユニット)の技術が転用されている。計画自体は記録から抹消されたが、技術や技術者はそのまま存在し、彼らが設計・製造に携わっている。
この機体を「見返りの品」としてアクシズに供与しているが、もちろんこういった取引は表舞台には出てこない。シャアとハマーン以外ほんの一握りの者しか知らないトップシークレットである。こういった裏取引によって、反連邦であるエゥーゴとアクシズは一見友好関係に見えた。
ちなみに、ワタクシにしては珍しくこの背面のイメージがはじめに浮かんだ。なかなか背面から、てのは今までない。コレとアレ組み合わせれば背面できちゃうな!ていう感じで。
キャノンは、エルガイムのバスターランチャーをぶった切って付けたイメージ笑。いずれ無用の長物になるので、前回のX’sがちょっと拝借したりもする(1丁づつ付けて2機存在)。真ん中をX’sの倍の4ヶのバーニアノズルをつけたバックパックが貫き(「性能もX’sの倍」みたいなイメージを表現)、そのバックパックからアームが出てバインダーにつながる。バインダーはよく床のフローリングでナナメに板組み合わせてるのあるでしょ?「ヘリンボーン」て言うんだけど、あんなイメージだ。マーキングが描かれててもいいなと。
マーキングはラフスケッチにも描いてるが、稲妻のような「九十九」とganma gundamの「g」を型式番号の「9」とひっかけたモノとがある。我ながらなかなか冴えたデザインだと思う(自画自賛)。
横はほとんど描いてなくてスッカスカだが笑、わき腹のシリンダーシャフトはエルガイムじゃなくて近藤和久氏のZグスタフからインスパイアという名のパクリ笑。あまり洗練されて無くて、こういうのをムキ出し状態というのがいかにも試作機という感じだし、後の百式にも通じるのでいいかなと。頭はややリックディアスに見えなくもない、、?
実はこの機体は、当初はまったく予定になく、某雑誌の企画用に考えたMSだった。ガンダムに登場する人物の「○○が乗った(考えた)機体大募集!」みたいなタイトルの企画があって、「次回あたり『シャアが乗った機体』なんて募集するんじゃないか?」とヤマを張って考えたモノなのだ。しかしヤマが外れて(いや、今後あるカモしれないけど、、)じゃあコレをQGに組み込んでしまおうか!とひらめいたので起用した。
いろいろ紆余曲折あったのだけど、結局は昔描いた(コレも30年くらい前)コレをアレンジしようと。コレは「『ジュラール』シリーズ」ていってMSではないオリジナルなんだけど、”九十九”は異質な感じがあってもいいなと思って。
シャアはこの”九十九”を「友好の証」として深紅(血のような赤。この色も意味が込められている)に塗ってハマーンに献上したつもりだったが、結局ハマーンは一度も乗るコトもなく、ハマーンの指示によりまったく別のMSに改修させてしまったのだった。そして改修されたその機体はNOEZに供与された、、。まぁ、数奇な運命やね、この機体は。