ある2人の会話。
「あのな、ワシなぁ、転職しよかと思うねん」
「、、なんや突然、急に」
「いやな、、今の仕事も楽しいは楽しいねん」
「楽しいんやったら、そのまんま働いとったらええやないの?」
「たしかに今はええよ。ええねんけど、、」
「お金に問題でもあるんか?」
「や、そういうワケやないねん。そんなんはどうでもええねん」
「だったら何が問題やねん?」
「今は全然問題ないんやけど、このまま果たして10年20年働けるかなぁ思て」
「ん?今の仕事でてコトか?」
「そやねん。この仕事もハタから見るよりハードワークやねん」
「ま、たしかにマネキンやからな。じぃーっとしてなあかんもんなあ。そらハードワークや」
「せやろ?」
「たしかにな、、ワシもこの先ストラップ、いつまでやれるんかなあ、、?」
「ま、たしかにな、一生1つの仕事をやり通す。ソレはソレで立派やし大したモンやけど、別にソレばっかやないもんなあ。1度きりの人生なんやから、やりたいコトがあるならいろいろやってみるちゅうのも、ソレはソレでありやろし」
「そういう考え方もあるやろ?カラダが何の問題もなく動く若い時は、えねるぎっしゅにバリバリ働くのはありやし、そういう仕事選んでもなんとかやっていけるけど、そろそろ人生の後半や、てのが視界に入てきたとき、今から10年20年先を見据えた仕事に就いてもええと思うねん」
「なるほどな」
「今から10才20才トシ取った自分でも、その時の自分なりにしっかり働ける仕事ていうのにちぇんじしても、ええと思うねん」
「ソレは今のトシやないとあかんのか?」
「転職するには早い方がええねんと思うけど、、」
「まあ、たしかにな。年齢の問題はあるやろしな」
「トシ取った方が向いてる仕事てのも、あるにはあるけどな」
「ま、選択肢は減るよな、たしかに。しかしこの日本ちゅう国は、そういういろいろやりたいゆう考えの人には、せいどせっけいちゅうモンが、なっとらんからなあ。大分遅れとるで」
「まだ今だったら、ぎりぎり何とか他の仕事に移れると思うねんけど」
「で、何かやりたい仕事あんのかい?」
「いや、ソレでもな、まぁこのトシんなると来るモノ拒まずなんやけどな、、仕事ちゅうモノについて改めていろいろ考えてみたんやけど、、できればお客さんとか、人と直接、なんかこう関われるみたいな、感じられるような仕事の方が、やっぱええんやろなあ、そう思たわ。今の仕事も人に見られて関われるちゅう高揚感みたいなモノもあるしな。
「なるほどなあ。ワシはその気分、分からんけどな。ワシはぶらさがっとるのが好きや」
「まぁ、でもマネキンみたいな仕事は若いコの方がええやろしな。やっぱりトシで向き不向きはあるねん。こっちがいくら思ててもな。需要と供給の関係や。接客みたいな表に出る仕事は、若いコの方がええねん。せやからな、ま、コレから10年20年経っても違和感がないような仕事がええなあ思うねん」
「なるほどな。まぁそう考えとるなら、気張りや」
「ま、なかなかむつかしいやろけどな、やってみるわ」