り。
今は某海女ドラマ(文字にすると「海外」ドラマみたいな空目感、、)が好評で、「じぇじぇ」とか方言がスポットを浴びてるような気がする。というコトで唐突だけど、ワタクシが好きな方言第1位に「り」というのがある。
どういう状況の時に使うかていうと、「○○ちゃん、コレ食べり」。こんな具合。「食べなさい」「〜しなさい」が「り」に変化するワケでありまして、命令じゃなくて軽く勧めるときに使う。なんていうのか、音の感じがね。口に出してしゃべった感じがなんとも可愛らしくて口が嬉しい感じがするのね、ワタクシは。しかも中でもこの「食べる+り」の組み合わせが最強。
「た」と来て「べ」ていう濁点がついてさ、ほいでもって「り」ていう音が予想外というかね。「『り』かよ!」みたいなツッコミを入れたくなるような。「可愛いじゃねぇかよ!」みたいな(笑)。言葉は合ってないけど、なんか「体言止め」みたいな丸まり方で。
この「り」は父親の故郷、北九州(他でも使われてるのカモしれないけど)でワタクシはよく聞いて、夏休みに田舎に毎年行ってた小学生の頃からずっとNo.1。不動の1位だなぁ。他にも「〜なんよ」(〜なのよ)、「んよ」は好きだけど、コレは関西とかでも聞くね。でも2位なんだな。2位どまりだ。不動のセンターがいるから、なかなかな。ただ「んよ」は使いドコロが多いからワタクシもよくココでも使うけど、なかなか「り」は使いドコロがないんよねー。
しかしいつ頃から若い東京オナゴは自分のコトを「ウチ」と言い出したんだろうか、、。あんまり好きくないんだけどアレ、、。もちろん関西の人とかもともと使ってる人はいいし好きだけど。でも言ってて口が嬉しいんならしょうがないか。
関西の人が、東京人が関西弁使ってイヤなのといっしょの感覚かなコレ。あと東京人が関西弁はマネするけど(なんでやねん!とかね)、逆はあんま聞かないなーとか思ったり。いや、TVでお笑いとかバラエティで関西弁でしゃべってるからじゃない、て言われてもいやいやドラマとかニュースとかでじゃんじゃん標準語しゃべってるからね。
じゃあなんで逆はあんまないんだろうていうと、「方言への憧れ」があるんじゃないかなあ、東京人には。たぶん誤解されてると思うんだけど、方言をマネするていうのは方言をバカにしてるんじゃないんだよね。親の世代の若い時代はバカにしてたのカモしんないけど、今はむしろ逆で憧れでありリスペクトがあるんだと思うよ。だからあのドラマも好評なんじゃねーかな。全国的に好評なのかは知らないけど。