過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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プロとアマチュアの差て何?

なるほどなー。昨日、某雑誌で掲載されてた、ハイパーメディアクリエイターという肩書き(今はこの肩書きは使ってないらしい)を持ってたT氏の、ネットを介してのインタビュー記事が興味深かった。だからといってワタクシは彼の考えに100%丸々賛同というワケでもないのだけど。ソレはまず先に断っておく。
でもモノ(厳密に言えば「実体の無いモノ」)は基本的にフリー(無料)の方向になるんだろうなー。もう今も現実、そういう方向になるつつあるし。そう考えた時、じゃぁプロとアマチュアの境目てなんなんだろ?と思ったねー。何?境目て。
今はおそらくプロのミュージシャンでも普通にMAC使ったりパソコン使って音楽作ってると思われる。便利だろうからね。でもソレてようは普通の人もできるてコトだよな。ウラを返せば。一般人もプロとさほど環境差もなく音楽を作れるてコトだ。
今はアマチュアでも自分で作った音楽をネットで簡単に発表できる。間に介するモノが何もない。ダイレクトだ。現にそのダイレクトさを採用するミュージシャンもいるようだ。自分の曲をネットで発表して、気に入ってもらった人に買ってもらう。お金は口座に振り込んでもらうらしい。ソレで食べていければ十分プロである。ソレこそ英語で歌えば世界の人がお客さんになる。シンプル。
ソレで行くと間に介するモノが何も無いから、お金や時間などかからなくていい、というメリットがある。自分の利益は確保しつつ、CDを作成するお金や時間(1ヵ月かかるとか最低ロット数とかあるんだよな)や、CDを生身のまま売るワケにはいかないからパッケージングしたり、作ったら各店に発送して、お店の人が並べる。管理もする。在庫調整をする。人件費もかかる。その他モロモロがイッサイガッサイなくなる。ネットでダイレクトに配信販売すれば、売値が半値とか3分の1程度で済むコトになるカモしれない。
ソコを今は苦肉の策として低音質のモノは無償、高音質のモノは有償というコトでやってるトコもあるらしい。でも今はそういった有償のモノもお金を払うコトなくダウンロードできてしまう世の中だ。もちろんワタクシはやったコトない。やり方もわからないし。そもそもネットで何かを買うというコト自体「信用ならない」のでしたコトがない。あ、ライブのチケットは買ったコトあるか。普通にオフィシャルな形で。
コレが音質も同じで差がなくて、というコトだったらどっちを買う人が多くなるだろう。まだココでは「音楽」で書いてるけど「書籍」ならどうだろう?
いや、何が言いたいかというと「作る」という行為に関してだった。今はこと道具に関してはプロとアマの境がなくなってきたというコトだ。そうすると何で勝負?
今はアマチュアの人でも大変クオリティの高い音楽をネットで発表してたりするらしい。聴いたコトないから知らないのだけど。プロも舌を巻くような。
逆に言うと、プロというのは規制や制約・しがらみが多い。もちろんスケジュールが決まってるというコトもあるだろうし、音楽「外」のコトで言えば、TVというのはそういった規制・制約のカタマリみたいなモノだ。今の時代なんかアレやっちゃいけないコレ言っちゃいけないだらけだろう。逆により制約の少ない自由な場として、地上波TVからローカルとかラジオとかBSとかネットとかリアル(舞台やライブ。お笑いなんかはそうだね)に活動拠点を移してるという逆流現象もあるし。おそらく映画もTVほどじゃないにしろあるだろう。スポンサーとの関係もあるだろうし。そう考えるとプロの表現としてのメリットて何?とすら思えてくる。本来クリエイターなら自由に表現したいはずだ。やっぱり自分という存在を、そんな規制・制約のがんじがらめの中であったとしても、広くアピールするコトができるからだろうか。ようはソレだけの宣伝力なり資金力なり信用があるからだろう。事務所のつながりとか。だからプロとアマの違いの1つは、まずココで言えるのは「信用」というコトだ。
アマは特に時間に縛られてるワケでもなく、何にも規制はされない(もちろん法律はあるけど)。ようするに自分の都合で、作りこもうと思えばいくらでも作りこむコトができる。その他いろいろ要因はあるだろうけど、だから時にプロを凌駕してしまうような作品を作り上げる。そして今はソレをネットで公表できる。「オレはコレ買うぞ!」「ワタシも欲しい!」という人が出れば(もちろんネットなので「全世界」の人が対象だ)、ヘタしたらソレで生活できてしまう可能性も出てくる。
現に今は逆の流れとして、ブログからデビューした作家や、自分の音楽をネットで発表してたらオメガネにかなってメジャーデビューとかの流れも出てきてる。ようはネットという場ができて簡単に自分の作品を発表できる、というソコもプロとアマの境がうすくなったというコトにつながる。
雑誌でも取り上げられてるようにOSなんかもそうだ。マイクロソフトはOSは有料だ。アップルも有料。でもLINUXのウブンツとかは無料OSである。ソレでいてかなり使い勝手はいいらしい。ただまだ馴染みが無いので一般的には広まってはいないのだけど、マイクロソフトOSの脆弱性とかを考えると、かたや無料の高性能のOSがあって、お金を払うのがバカらしくなってくる人がいてもオカシクはない。なんだ、あっちの無料の方がいいじゃないかー、と。しかも無料だからある程度妥協もできる。まぁータダだしぃ、なんてコトで細かい部分は目をつむったり。そうなるといよいよもってマイクロソフトという会社は先行きがだんだん怪しくなるんじゃないか、ソレは同じくOSを有料で販売してるアップルにも言えるコトなんじゃないか、というコトにもなってくる。
先ほどもチラッと書いたけど、必ずコピー品というのは存在する。ソレが世に出回ってしまったら、もう防ぎようが無い。有償で販売してるトコロは駆逐されてしまうのではないか?。T氏は10年先を見てる人なので(だからついていけない人が多いのだけど、、)はやばやとそういった情報資本主義というか情報経済というか、そういうモノから手を引いてしまったらしい。
だってアップルも今はiPadでいいカモしれないけど、この先どうすんだろね?あと何も無いじゃん、て思うけど。何かまだ隠しダマがあるのかしら。音楽と書籍をデータ化したら、あと何がデータ化できる?浮かばないんだけど。したらタマ切れじゃない?
昔ラジオで言うトコロの「ハガキ職人」という人がいた(今もいるのかな?)。リスナーである一視聴者があるコーナーの常連になる。自分のネタが採用されるというのが唯一の優越感なのだろう。DJに読み上げられて、時には他の視聴者の羨望を浴びる。ソレがネットの世界でも起きている。ユーチューブの動画投稿なんかでも全く同じようなコトが当てはまる。言うなれば「動画職人」みたいなモノだ。おそらく彼らはお金はもらってない。全くの趣味で作ってるんだろう。でも何がモチベーションになってるかというと、どれだけ多くの人に観られたかとかコメントで賞賛を得たかとか、そういうコトでしかないだろう。モノすごく献身的な行為だ。ソレこそ寝食忘れて作ってたりするのだから。ソレでお金はもらわない。そういう人がいて、かたやお金をもらってる人がいて、という構図。コレは先のマイクロソフトとLINUXの関係にも当てはまるコトだ。LINUXに「職人」気質の人がいるというコトである。LINUXはオープンソースなので、世界の知がみんなでよってたかってクオリティを上げてしまう。有償のモノと無償のモノ、プロとアマ、どっちのクオリティが高い低いかが関係なくなってしまう。判断基準になりえない。プロアマ関係なく、選ばれるモノが選ばれ、淘汰されるモノが淘汰される。
ソコにT氏は「お金をもらうコトはカッコ悪い」という極論にまで至ってしまう。もはや実体の無いモノを付加価値として加えお金をもらうのはバカバカしくなったというコトのようだ。ワタクシはソコまでは言い切りたくないけどなぁー。記事から察するにT氏は、自分のつくったモノが100万人が使うそのコト自体が嬉しいという「職人」気質に戻った、とそういうコトだと思う。
T氏はクリエイターのセンスとかも無価値だと思ってるんだろうか。話は分かるんだけど、ワタクシはソコは認めたくない。だってソコがプロとしての唯一の矜持(きょうじ)じゃない?道具や発表の場の差がなくなった今、唯一ヨリドコロになるのて作り手のセンスだと思うんだけどなー。ソレを否定する、価値が無いとすると何もなくなっちゃうと思うんだけど。ワタクシとしてはソコは認めてあげたい。たしかにクオリティとかアイデアとか、プロアマ有償無償で分けるのがもはや通用しなくなってきてはいるんだけど。う〜ん、、。
だからワタクシなりにこの記事でT氏が言いたかったコトを解釈すると「マネできるモノはいずれタダになるよ」というコトだと思うんだよな。初めはオリジナルで有償で売っても、いずれコピーにしろソレの上を行くモノが出て、しかも無料に近い形、または無料になってしまうと。ソレは規制とか制約という形でも、そのプロテクトを破られるのは時間の問題だろう。なのでマネできない部分を盛り込むしかないんだよな。というコトは「自分」ブランドだったりするワケだよ。行き着く先は。少なくともデータ化できないモノだな。