秋山に始まり秋山に終わる。
日本テレビで55年続いたプロレス中継が今月いっぱいで終了する。力道山の街頭テレビ時代から始まって、馬場さんの全日本〜現在のノアと続く。
全日本から選手が大量離脱して、その離脱した選手らが現在のノアという団体をスタートさせた時、一番活躍してたのは秋山選手だとワタクシは思ってる。秋山選手のフロントネックロック。この技をかけてる場面、このフィニッシュ技が一番印象的で鮮烈に残ってる。
スポーツ新聞以外にも一般の新聞に掲載されてご存知の方もいるかと思うが、所属レスラーの小橋選手が肝臓ガンを患い、長期離脱を余儀なくされた時からノアはじょじょに失速してく。その間から現在に至るまで所属ジュニアレスラーの丸藤・KENTA両選手の台頭によってジュニアは活性化するが、ヘビーは三沢社長兼選手ならびに秋山選手が第一線から自らの位置を引きつつあったコトと、次世代を担うヘビーの選手がいま一歩育たなかったため、ジュニアに比べヘビーは盛りあがりに欠ける。世代交代がうまくなされてない。ソレは現在も続く問題ではある。
ソコでかどうかは知らないが、今回の地上波放送打ち切りもあり、健介オフィスの佐々木選手からGHCヘビーのベルトを奪還した。まだまだ下の世代に任せられないという団体側の考えも垣間見える。今こそ団体としての存亡に関わる危機を乗り越えようとノアの選手一丸となってまとまる、その牽引役として秋山選手は任されたような感も伝わってくる。ノアがスタートした時は次世代が育ってないのもあり、秋山選手が先頭に立って立ち回るコトで団体を盛り上げていった。そしてプロレスファンも秋山選手ならなんとかしてくれるだろうという、秋山選手に対しての期待感と信頼感がある。
一応断わっておくが団体自体、興業自体はコレからも続く。ただ地上波放送が打ち切られるという話だ。だからタイトルの「〜に終わる」というのは正しくはなく「一区切り」と言った方が正しいだろう。だがなんとなくこんな表現になってしまうのが正直なトコロ。プロレスファンとしては非常に残念である。