命を使う。
男子400mリレー銅メダルという偉業達成!まさか陸上でメダルが取れるとは、という思いとそういう方法があったかー!という思いが交錯。ナンダカンダいっても、日本人は団結力とかチームプレーで個々の実力以上のモノを発揮できる民族なんだなぁー。
しかしバトンパスの練習をしない国があるらしいんだけど、どうしてしないんだろうね?バトンパスがうまくいくかどうかで半分は決まっちゃうじゃない?パスも重要な技術の1つなんだよな。だから案外日本にとっちゃメダルの取れるチャンス種目だし、その目論見がズバリ的中したというコトなんだな。
あとソフトの金!ね。コレはもういろんなトコで言われてるように、上野選手の健闘は大きいでしょう。
でもワタクシは女子サッカーなんですよ。たしかに結果は4位とね、惜しくもメダルには届かなかったけど、前にも書いたノルウェー戦とその次の中国戦。あの2戦ていうのは、選手たちからオリンピックという大舞台でサッカーをしている!という幸福感が伝わってきて観てて魅了された。3位決定戦はドイツと拮抗しててまた前の2戦とは違った緊張感&攻防があったけど、全体で言えばいろいろバラエティに富んだ試合が凝縮された大会だったなと。
最初観た時は、男子に比べて技術的に粗いなと思ったけど、特にノルウェー、中国戦を観て、サッカーやってみたいと思った女の子も多いんじゃないかな?と思う。
ワタクシは勝手に沢選手のイメージを「この人、お母さんになったらいいおかんになるだろうな」なんて思ってた。あっけらかんとして細かいコトを気にしない、何事も明るく笑いとばすような思いっきり「陽」のキャラ。そういう太陽みたいな人だから、人を魅了して人もついてくるのかな?なんて思ってたのだけど、実はその勝手なイメージに反して「人見知りで話すのが苦手」という性格の人らしくおどろいた。ソレじゃワタクシと同じだ。あのオーラといいそんな感じしないけどなぁー、なんて。
じゃあなんでそういう性格で、自分がそういう性格だと自覚もしてる人が、あんな風に女子サッカー界の先頭に立って、人を引っ張って人がついてくるのかなぁと思ったけど、たぶんそういう人だからこそ、なんだよね。
まわりの人たちもそういう沢選手の性格を知ってるから、行動とか態度とかそういう言葉じゃない部分を見てついていくんだろうな。やっぱり人の上に立つ人こそ率先して行動する、というコトなんだよな。そうすると下の人はその姿を見て「やらなきゃ!」て気になるし。そういうのは言葉じゃないんだよね。自発性の問題だから。そして上の人を手伝えるように助けられるようになりたい役に立ちたい、と思うワケで。
あとそういう性格の人が先頭に立つのは、コレはもう100%使命感だよな。沢選手みたいに昔からやってる人は危機感があるワケだよ。女子サッカーの不遇な時代を経験してるし、今は昔よりは状況は少しは改善されたカモしれないけど、男子に比べればまだまだ恵まれていない。自分がやらなきゃ自分の居場所がなくなるし、未来がなくなる。こうなると自分がどうとか関係なくなるんだよな。なりふりかまっていられない。自分の下のコたちがサッカーをやれる場と環境の維持&向上のためにも、自分の立場でやれるコトをできる限りやる。そういう気持ちだと思うんだよね。だから沢選手を見てたら、まさに使命という言葉通りの意味で「命を「使ってる」なぁ」と、そう思った。
やっぱ自分の年齢的にからか、上に立つ人に感情移入してしまうね。