2007年コーヒー業界最新事情。
BRUTUS (ブルータス) 2007年 3/15号 [雑誌] 関連商品 BRUTUS (ブルータス) 2007年 2/15号 [雑誌] BRUTUS (ブルータス) 2007年 3/1号 [雑誌] by G-Tools |
ワタクシは『BRUTUS』は好きな雑誌だ。最近いくつかの雑誌で、コーヒーについて取り上げられたモノを見かけるのだが、このブルータスのはスゴい!なんてったって2大巨頭の共演!初めて見たわ〜。ていうかブルータスだからこそ、とでも言うのか。もちろん即買い&熟読。ソレに比べて某LイトNングのムックの子供ダマシなコト。ツッコミ度が浅いというかヌルい。まーソレはいいとして、
とにかくこのブルータスは「こんなコト一般誌レベルで載せて、まだ普通の人はついてけないでしょー」という、かなりエッジの尖(とが)った最新型が載ってる。一般人なら頭が痛くなるような内容の密度。かなりストロングで苦みばしった「読むコーヒー」。
2000年以降、もしくは某米チェーン店が業界に革命を起こしてから、このコーヒー業界というモノはソレまでとは比べモノにならないくらい劇的な変化・成長を遂げている。スペシャルティコーヒー、トレーサビリティ、パートナーシップ、フェアトレード等々さまざまな概念の導入。
こういう決して厚くはない薄い雑誌にその革新具合を集約できたのは、業界の先駆者たちのおかげであり、汗と涙の賜物なのである。途方もない膨大な労力と時間を費やした後に、情報はどんどん最適化され、ここまで、この薄くてちょっとおしゃれな一般雑誌というレベルにまでダウンサイジングできた、という。そのコトが、遠巻きながら彼ら先駆者たちの活動を知っている1コーヒー好きにとっては、感動モノだ。
ただまだ現時点ではこの雑誌の濃さ加減に、引いてしまう人はかなりいるだろう。しかしコレは5年後には「当たり前」になっている。あくまで「2007年時点での最新型」でしかない。業界は今もなお変化の真っ最中だ。
でも間違いなく金字塔になるような号だな。興味もない人にとっては何のコトやらさっぱり分からないだろうけど、時代の最先端モノというのは何でもそういうモノだ。最初は理解されない。かつて、この雑誌に取り上げられてる2大巨頭のうちの1人は「クレイジーだ」と揶揄されたと聞くが、今や時代が彼にやっと追いついた。いつでも先頭を走ってる者は孤独だ。
彼いわく、スペシャルティコーヒー業界の第1ラウンドは終わり、第2ラウンドに入ったという。そのコトをまさに知らせる象徴的な存在としての、このちょっとおしゃれな一般誌『BRUTUS』なのだとワタクシは思う。
熟読用&保存用、2冊は買うべし。