過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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ゴング休刊。

昨日の発売号をもって週刊ゴング(プロレス雑誌:以下ゴング)は一時休刊するという。かねてから業界内では噂が飛び交ってたらしい。詳しい理由は様々に取り上げられてるのでこちらでは簡単にだが、結局はいくつかの事象が重なって、経営陣刷新によりとばっちりを受けた形になったというのが理由なのだろう。
プロレスの週刊誌には、昨年廃刊になった週刊ファイト(コレは雑誌ではなく新聞の形態を取っていた)、週刊プロレス(以下週プロ)、そして今回一時休刊する週刊ゴングの三誌があったが、残るのは週刊プロレスだけになってしまった。コレはプロレスファンにとっては哀しいコトだよ。水曜日の楽しみが1つ減った。
ワタクシのゴングのイメージというのは、週プロ=親日、ゴング=全日というイメージ。コレは解る人には解ると思うイメージだけど、ワタクシがはじめてプロレス雑誌の存在を知ったのは週プロ。その頃はターザン山本編集長(当時)全盛期で、あの方は猪木信者というより生き方そのものが猪木になりたい!というそういうパワーが雑誌からも溢れていて、ワタクシも彼の活字プロレスの洗礼を受けたワケだけど、個性の強いアヴァンギャルドな週プロに対してゴングは、言葉は悪いけど保守的というか、当時はそのように映ってしまったワケだけども、やっぱり週プロのようなアクの強さは無く感じられ、どちらかというと手に取る雑誌は週プロ、という風になった。
しかしターザン山本氏が編集長を辞めてからの週プロ、というのは明らかにトーンダウンし、この部分は親日に酷似してるのだけど(笑)、アヴァンギャルドさも無くなりややもするとクリーンな感じすら漂い軽くなってしまい、ターザン氏の熱に振りまわされてたワタクシにとっては、ヒジョーに味気ない物足りないモノになってしまった。ソコでその熱を補うべく、という形で手を出したのがゴングだったのカモしれない。
今でこそワタクシは週プロ派ではなく「どっちも派」になったのだけど、ゴングの良い点というのは、悪く言えば保守的と先ほど表現したけど、ソレは表現し直せば平等に満遍なくどこかに偏りを見せないという、週プロに対してのゴングなりの姿勢の表れであり主張なんだと思う。だからどちらかというとレスラーや業界関係者にとっては、ゴングの方が好かれてたカモしれない。
今プロレス雑誌について思うのは、ワタクシも若いコトもあってターザン氏のアジテーションが良かったハマったというのはあるけど、アレは邪道というか本来の媒体としての役割ではなかったように思う。
最近週プロが良くなったと思うのが、毎週ゴトに特集でテーマを組んでるコト。この日記でもエンエンと書いてたコトだけど、書いてたコトが翌週の週プロに書いてあったりしてビックリしたモノだ。フィニッシュに向かってのムーブとか間についてとかオリジナルについてとか、、、そういうコトをこっち側にいるプロレスファンが勝手に討論したり考えて終わりなのではなく(もちろんソレも面白いのだが)、レスラー側の考えとしてどうなのか?というのをしっかりひろってほしいと。試合を歪曲させてリポートを書くよりもそういうコトを絡めて、試合というモノを「参考例」として取り上げ、このムーブはコレコレこういうコトなんだよみたいな、冷めてしまうから説明とは言わないけど、まだプロレスを見始めてコレからファンになるという人たちとか、もう1歩ツっこんでプロレスを見てみたいと思う人たちの架け橋的な存在になってほしいと思うんだよね。
今は格闘技が人気があって、ソレをプロレス業界はネガティブファクターと考えてて、実際にダメージはあるでしょう。でも逆に言えば「リング」に興味のなかった人たちが「リング」の方に顔を向けてくれた、興味を持ってくれたワケだからソレをチャンスと思わない手はないとも言える。こういうリングもあるんですよと。
今チャンスですよハッキリ言って。格闘技の欠点がだんだん露呈してきた。格闘技ファンに悪いので厳密に言えば、TV放映する格闘技番組の欠点。結局リアルファイト(一応そう標榜してる)と認識されてるので、その「リアル」を少しでも裏切る事柄が起きると見てる側がしらけてしまう。なんでこういうコトが度々起こるのかというと、ソレは一重に「TV」のせいだからですよ。
TV放映の興行は全てTVが一番上にくると。で、スポンサーなりがあって成り立つワケで。そうすると「リアル」の枠から逸脱するコトもままある、なかったら成り立たないぐらいの勢いだとも言える。ようは数字が取れればいいワケだから。数字が取れてナンボの世界。次も数字が取れるようにTo be Continued。コレはもはやすでにプロレスなんですよ。ソレでいて「リアル」をうたってるので、プロレスほどの自由度もなく、プロレスファンから見れば三流四流のプロレスに見えたり、大晦日の大一番のようなヒジョーに後味の悪い結末になるワケです。立ち位置が中途半端になってきてる。
プロレスならその点「見せる」コトを第一にしてるので、格闘技番組より完成度が高い。リアルファイトだと思って見てたらシラけてしまい、後味悪い結末を味わわされ、ダマされた感を感じるよりは、八百長だろうがガチンコだろうがそういう次元のコトは関係なく、ちゃんとしっかり「見せてくれる」プロレスにシフトしてくる人たち、というのが増えてくると思うんだよね。その時の受け皿・テキストとしてのプロレス雑誌ですよ。格闘技があるコトで逆にプロレスが光り出してきた、そんな感がする今日この頃。
話が脱線したけど、言いたかったのはプロレス業界が盛り上がってきつつあると。ソレはワタクシが言う理由とは違うカモしれないけど、今週号のゴングでもレスラーが発言してるコトであって、今まで耐えてきてやっとコレからなんだよね。格闘技が走りつづけて疲れ始めて、持久戦をなんとかプロレスが耐え凌いでコレから盛り返す、という時に一時ながらも一誌休刊というのは、世間とプロレスをつなぐ橋渡しが減るワケだから、コレは業界的にもダメージですよ。
でも決定してしまったコトはしょうがないコトだけど、逆に週プロには奢るコトなく、プロレス雑誌としての使命を見失わないように果してほしいと思う。ゴングというライバルがいなくなるから、なかなか1人でプロレスはムズかしいでしょうけど。