ただいま激動中⑩。

づ〜が〜れ〜だぁぁ〜〜、というワケで今週は月〜金まるまるＧＷならぬＢＷ（バイトウィーク）でＪＷ（地獄ウィーク）だったのだ。でもってやっと休みがとれて身体がボロボロのボロ雑巾だ。寝たけど疲れが取れないてこのコトか、と実感している今日この頃。筋肉＆フシブシに疲れがたまっちょる。もう自分の中ではＧＷは終わった！終わってもーとっとと来週になって欲しいモンだ。
バイト先はＧＷは毎年忙しい。ただどうしてもＧＷ明けたら、今度は夏休みまで確実にヒマ〜なので、お店的にはＧＷは忙しくないと困るのである。ココで売上をガッツリ上げとかないといけない。ただ忙しいだけならまだいいのだが、新人君やらゴリコックやら『怪獣』部長などいろんな要素が絡んでくるのでより疲れる。今年で４年目だが今年が一番疲れた。
まず新人君のコトだが、会社が時給を上げて募集したトコロ３人入った。いずれも日中に入れるフリーターくんたちだ。ただじゃーワシらの時給も上がるのカ、、？という素朴で大きな疑問が湧くのだが、まーソレはさておき新しく入ったコたちは今のトコロ感触的にはいい。社員の２人（チーフと元々いるコック）がゴリコックにしぼられてるので、ワタクシが彼ら新人君たちのコーチ役をしている。３人３様でソレゾレ性格が違う。だから接し方も微妙に調節しなければならない。
１人は先行して入ってきたので、早くもＧＷ実戦投入。ただなかなか忙しくこっちが教えるヒマがないので、彼には申し訳ないけど見様見真似で今はやってもらってる状態。彼は理解力があるのでソレでも今はなんとかなっているが、たぶん分かんないコトがいっぱい・分からないコトだらけだと思うので、後付けだけどＧＷが終わったら改めて「店流」を教え直そうと思ってる。
後の２人はまだオーダーを教える状態ではないので、他にできる雑仕事をやってもらってる。入って早々やる気はあるはずだけど、こちらが彼らのやる気に応えられてない状態である。ＧＷが明けたらじっくりオーダーを教えていく予定。
性格的にいきなり実戦投入した方が伸びるコもいれば、教えられないと分からないコもいる。機転が利く利かないはあるが、別にどっちが悪いとかいう話ではない。格闘技の試合で良く言われるコトなのだが、練習をするのももちろん大事だけど、本番の試合をする方が半年分の練習に匹敵するくらいの学習・経験をつんだコトになるんだそうだ。ソコでボロボロに負ける人もいれば、ケッコーいけて善戦する人もいるというコトである。ただこちらとしてもいきなり３人同時に実践投入は力量的にムリなので、こういうコトになった。
ワタクシは彼らのコーチ役ではあるが、逆に教えられるコトも多々ある。まず自分の教える合うタイル、というのがなんとなくボンヤリとだけど「こういう感じか」というのが掴めてきた。こういうのて意識的にできるモノではないと思う。その基本スタイルにあとは人によって言葉の言いまわしとか接し方を調節する。「こいつはこういう風に言った方が理解できる」とかそういうコトをアレコレ試してみて、相手の反応を見てじょじょに教え方を絞っていく。こういうのは休憩中の他愛もない話とかで「こいつてこーいう人間」ていうのが分かったりそゆのも活用する。コミュニケーション。独特の雰囲気があって寡黙だけど与えられた仕事はしっかりやるコ、感受性が高くて過剰に気遣いをするコ、１人だと伸び伸びと実力を発揮するクセに誰かがいると怠けたり上の人がいると萎縮したりオドオドしたりするコ、何を考えてるのか表情からは読み取れなくなかなか掴みドコロがないけど話のミョーな部分に反応したりする感覚的なコ、とかホントにその辺同じ人は１人としていない。
ゴリコックはまだ相変わらずだけど、さすがに彼も１ヶ月バイト先のレストランにいるのでトンガリも多少は丸くなってきた。ワタクシもたぶんそうなるだろうな、とは思ってた。鳴り物入りでいくら気を吐いてバイト先に派遣されたとしても１ヶ月も経てばいいかげん疲れてくる。所詮は多勢の中に１人入ってくるのだから。人間は環境にいずれ馴染む。彼もかなり疲れてるなぁ、と見てて思う。しごかれてる方はもちろんヤな気持ちで毎日働いてるのだろうけど、しごいてる方もエネルギーいるよな、と思う。両方とも仕事なのだ。しごかれてる方は弱い姿を見せれるが、しごいてる方は弱い姿を見せられない。しかもひんぱんに来る部長の目があって、彼自身もなかなか気が休まらない。もう彼はある意味バイト先と一心同体である。ただチーフも相変わらず彼のようになれる兆しは見えないし、だから言われないで済むようなコトを言われたりする。あと１ヶ月半で果たしてチーフは生まれ変われるのか、ゴリコックが１ヶ月半もつのか心配だ。
厨房の社員はゴリコック含めで３人なので、誰かが１人休むと入れる日は部長が鍋を振りにやってくる。たしかに初めはビビってたじろいたのだが、最近見てるとどうもこの人はやっぱり料理すき・現場が好きなんだな、と思う。フライパン振ってる時は集中してるし、ピークが１段落して入ってきたオーダーにとりかかる時は鼻歌唄いながら気分よさげに準備している。良く分からないけど昔は部長も厨房の第一線に立ってらしく、動きにムダがない。だから他人の余計な動きがより如実に分かるのカモしれない。ソレが彼の瞬間湯沸し器の火種になる。ずっと怒鳴って吠えてるのでむしろソレが当たり前だ、ぐらいに思っていればそんなに大したコトではないのだけど、チーフはいまだにソレにビビってたじろぐ→己のペースを崩す→重ねて吠え続ける部長→ペース崩しっぱなしで立てなおせないチーフ、という具合に悪循環だ。カっと火山が噴火するだけでねちっこくはない。ただソレが連続して爆発してるだけだ。
ある日ワタクシが自分のまかないをつくってデシャップに上げておいて一端そばを離れ、戻ってきたら付け合わせのスパゲティがのっていた。どうやら部長が自分で今作っていた付け合わせのスパゲティをのせてくれたらしかった。なんかそういう部分は可愛い、というかおちゃめな一面。部長を知る他店の店長が言ってたけど「あの人もホントはいい人なんだけどねぇー」という一面を垣間見たようだった。