過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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 やぎ本。⇒本が大好物なやぎのぢぇーむすくん(a.k.aかたこと)がオーガナイザーを務めるやぎの本棚、略して「やぎ本」。本や本にまつわる情報の紹介。神出鬼没でごくまれに登板します。
 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 Everyday39(エブリデイ・サンキュー)⇒katakoto cafe、やぎ本。につづくかたこと第3の架空のブランド。かたこと流に「毎日が楽しくなる」新たなアイデアを加えたグッズ関係のブランドです。
 ◇最新グッズ◇  『靴箱→ファイルボックスへトランスフォーム!』 

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 祝☆overcoat’s(オーバーコーツ)再結成記念!!  ワタクシが検索しやすくするため(笑)overcoat’sについて書いたブログをまとめて読めるようにしました。ブログタイトル下のカテゴリー「overcoat’s」をクリックしてね~☆
 ◇最新ブログタイトル◇   『Overcoat's(オーバーコーツ)21年ぶりの新アルバム!『9 numbers,Groovy!』を聴いて。♪♪その5♪♪』 

ただいま激動中⑦。

そもそもゴリゴリコックが派遣された原因はチーフ&店長にある。ワタクシが入った当時はまだ店の売上も良かった。というのは結局店長がソレだけ孤軍奮闘気味に頑張っていたし、彼についてるお客さんも居た。個人的な細かい評判はいろいろあるにせよ(学生バイトらの中では賛否両論だったらしいが)、店長としての人を引っ張っていく意識とかはしっかりしていたので、学生バイトらもその点は思いを汲んで付いていった。学生らは学生らで全体意識というかモチベーションが高かったというのが大きなトコロでソレが「店力」となって売上に結びついていたように思う。そんな意識の中なら今思えば、チーフもチーフらしいコトをさしてしなくても、ある意味勝手にバイトが盛りあがって頑張ってくれる。いや、逆に「オレたちがチーフを助けるんだ!」という暗黙の意識がバイトらを統制してた。若いうちは「人を助ける」て考えでいいと思う。ホントは「会社を支える」とかいうも少し大きい考えが必要だとは思うけど、若いうちは身近な上司を支えるとかで。
でも彼ら世代のバイトのコが大学卒業→就職で抜けていくにしたがって、彼らによって支えられたモチベーションがだんだん下がっていき売上&店力が低迷していく。意識を受け継いでいくコトができなかったのが大きい。その意識というのはハッキリ言語化されたモノでも輪郭のあるモノでもなく共有意識に過ぎないので、その意識に共鳴するなり気付きがなければ伝わらないモノだ。彼ら世代も「共有」でありながらあくまで「自主的」なモノだったため、次世代にソレを押し付けられなかった、というワケだ。できれば「察しろよ」ぐらいでしか伝承できないモノ。
ソレと彼ら世代以降のバイトのコらはほとんど単発で入ってる人が多い。単発という意味は「同期がホトンドいない」という意味で使ってる。みんなバランバランで入ってるから、その辺の全体意識・共有意識というモノを持てなくなる。まるでこの国の全体主義個人主義になったような。そー書くと伝わりやすいだろうか。というコトは、会社という組織としては相乗効果が期待できない、というコトである。
このコトによりチーフ&店長の「教えベタ」がくしくも露呈された、と最近思ってる。教えベタというか、かつて「良かった」時期は「適材適所」でもうまくお店は回ってた。しかしもう適材適所では通用しなくなってきた。その結果がゴリゴリコックの存在なのだと思う。今は働く人全員がオールマイティーに働ける、というのが理想であるし、ゴリゴリコックの考え方でもある。ココは昔ながらのコックとはちがう考え方だが。昔ながらの厨房は(今も飲食店は基本的にそうだと思うが)みんな持ち場が決まってる。実力が認められるにつれだんだんステップアップするというシステムだけど、バイト先はもはやそんなコトは言ってられない人数なので、1人ができるコトはあらゆる持ち場をやらなければならない。ゴリゴリコックは30代なので、そこんところの考え方が柔軟で、逆に50代のチーフの方が昔ながらの考え方で「できるヤツもできないヤツもなるべくオールマイティーに」という考え方にはいたらなかった、と思われる。
できるだけオールマイティーに、という考え方は結局仕事量が増えるコトになるので、ゴリゴリコックが来た1週目は大変だった。新しい持ち場の仕事を覚えなければならないし、厨房というのはある意味フリージャズみたいなモノで、リードしていく人のリズムに合わせていかなければいけない。もちろん楽譜があるワケではなくヒジョーに即興性が高いのである。だからとなりで今何をやってるか、奥の人は何してるか、という動きを常に視界にいれながら自分も手を休めるコトなく動かなければならない。
チーフはゴリゴリコックのリズムに今だに対応できないでいる。リズム以外に全体的に対応できていない。ソレは歳のせいもあるカモしれない。元々いたコックは30代なんだが、彼はゴリコックが来た初日で泣かされた。ただ今考えると彼が怒鳴られる理由も分かる。ゴリコックは他の店をウチに来る寸前まで見てるので、そのあまりのレベルの低さ・ギャップに怒ったんだと思う。そのハケ口にさせられたワケだ。バイト先の元々居るコックとチーフは他店をしばらく見てないので、その点が良く分からなかったワケだ。ゴリコックは自分内に比較対象があるからツッコミがキツい。でも結果的にはソレでいいんだと思う。やっぱり他店を知ってる人が言うというコトは、ソコまでレベルをあげなければお店のレベルが上向いて行かないからだ。
何がイヤかって一番ヤなのは、チーフ&元々コックが怒鳴られてるのを聞いてるのがほんっとイヤ。部長の権限(ホットライン)を持ってるので、彼らにとっては部長とイコールなワケだ。そんな状況中で彼らはいつも働いて毎日怒鳴られている。生きた心地がしないほどヒヤヒヤオドオドしている。そのオドオド感がホントにイヤ〜な感じで伝わってくる。チーフはこの人ノイローゼなんじゃないか?てぐらいいまだにオドオドしてる。社員はしょうがない。ソレにやっぱり店を低迷させたのも上の彼らだから怒鳴られるのも致し方ない。
ワタクシはそんな中「コレて自分にとってなんの意味があるのかなぁ、、、?」とかいろいろ思っていたのだけど、早く結論づけるよりもとにかく1週間辛抱してみようと思った。じょじょにコトの全貌が明らかになっていくだろうと。でもこのイヤな感じは変えなければ、と思いとにかくこの状況を面白がるという視点で考えていくコトにした。そしたらゴリコックの言う言動も時には喜劇・コメディに思え、笑けてくるモンだ。そーこーしてるうちに気持ち的にも余裕ができてきて、ゴリコックの言うコトや彼の言動のウラに流れる言動を、わりかし冷静に分析できるようになった。そーなり始めたのは彼が来てから10日目のコトである。