ホワイトバンドについて。
あのー、ホワイトバンドてありますよね。ゴム製の手首にはめる白いバンド。「*」マークが3ヶ刻印されてて、その意味合いてのが、貧しい国では3秒に1人の割合で人が死んでるだとか。ソレでこのバンドをしてるコトにより、自分はそーいった貧しい国の人を守るという意思を持ってる、というコトをアピールしている。ファッションでただ取り入れてる人も多かれ少なかれいるだろー。前見たのは子供が細い腕にしていて「おいおい、君はまだ守られる側だろがよ(苦笑)」と思ったモノだが、こんな子でもホワイトバンドの意志に賛同したのカモしれない。そんな理由でもどんな理由でもいいから、というのが売る側の希望ではあるんだと思う。ワタクシも本屋のレジ前で見かけたりするけど、ソレでも購入するのをためらう。手が伸びるのが止まる。何故か。
結論から言えば「そういうコトじゃない」と思うからだ。コレをするコトで「終わり」にしていないか?自己満足じゃないのか?たかだか¥300だか¥400の話だが、コレは額の問題じゃなくましてやお金の問題でもない。たしかにコレをするコトで、ホワイトバンドの存在を知ってから、モノを探して購入して、ソレを毎日腕にはめて、、というこの一連の流れで自分の中のボランタリティーが少しは目覚めるのカモしれないが、ソレで、そんな気分に浸ってるだけで満足して終わってるだけでは意味がない。だって現実は今もなお3秒に1人、人が死んでいるからだ。逆にソレをするコトで目をそらすコトにならないか?
あとたかだか¥300だか¥400のお金だけど、ソレがちゃんと運営されてるか?てのが大いなる疑念。よく駅前で募金活動をしている光景を見るが、アレも中には悪質な組織がいるらしい。顔にキズがある人につながってたり。もー今はそーいう昔じゃありえなかったコトもへーきでまかり通っている。プライドもへったくれもないのだ。そんな目で見るのがイヤになる。
ただ問題は「お金じゃないんだ」てコト。貧しい国に住んでいる人の中にはホントに明日食べていけるかどうか、というコトを毎日心配している人もたくさんいる。働きたくても働けない。学びたくても食べていかなきゃいけない。そんな子供がやむをえずゴミを拾ってお金に変えて家族をなんとか養っている。彼らに必要なのは「働き口」であり「労働」です。もちろん貧しい国の人たちのやる気も必要。人というのは環境に適応します。いくら貧しいと思っていても、その生活に慣れてしまってソコから抜け出せない、という人たちもたくさんいると思います。
お金というモノは「死んだモノ」です。その死んだモノをいくら分け与えてもソレ以上何もなりません。あげたらあげた分だけしか有効ではないのです。ソレより「生きた」労働を分け与えるコトが、彼らが彼ら自身でコレから先も作り出すコトができるのです。こちらは無限。あと彼らが彼ら自身の手で自給できる術を教えるコト。
コレからはモノを売る時代ではありません。コレからの日本のあり方、というのは国際的規模で日本がもつあらゆるノウハウを分かち合うコトです。ソレが先進国、という彼らを「発展途上国」という名に貶めた、彼らから奪い取って今日がある我々日本の、せめてものおわびです。
日本はすでに少子化に突入しています。そしてあらゆる外国の人が日本に流入し、定着してもいます。日本ならではの伝統や文化や技術を、彼らにも託してみてはいかがでしょうか。世界的に日本の種を蒔きましょう。