店舗起業支援塾 第21回。
あー、もー21で変換しても○印のヤツてないんだー。へぇー。思えば遠くへ来たもんだ。まーいいや。
今週は来週から始まる開業計画書作りまでの一休み、というか今一度、自分が起業をしたい原点の思いを振りかえろう、しっかり認識しとこう、という授業。
「起業をする」際に必要なのはまずPlan=計画を立てるコト。そしてソレをDo=実行するコト。そして実行したコトを分析するSee。でまた新たにPlanを組みなおす、実行する、分析する、の繰り返し。起業してからはこのサイクルを繰り返すワケ。
まずPlanを考える、という際に必要なのは「今現在の状況判断」。10年前と比べて、2005年の日本というのはどこか変わったか?コレから日本はどういう方向に進んでいくのか。まずネットやケータイの普及で一気に情報社会になった。以前に比べて世界の国々で起きている様々な事柄の情報が、大したタイムラグもなく手に取るコトができる。TVでもそーだし、PCやケータイを使えばもっとリアルタイム感が増す。こんだけ加速的に情報が溢れていると、その中の虚実を自分の目で見極めなければ翻弄されてしまう。情報の洪水に溺れ流されてしまう。ソコで自己責任という言葉が脚光を浴び出す。
情報が多い、というコトはメリット・デメリット両面あるが、メリットで言えばPCの画面を通じて国境が薄れてきた、いわゆるドラえもんのどこでもドアをみんなが手に入れるコトができた、と言えよう。ボーダレスな世界。日本の情報をすぐに発信でき(発信され)、外国の情報もすぐ受信できる。
グローバルと言われて久しいが、逆にその反動ではないが「個人主義」という言葉も、半ば一人歩きしている。自己責任、逆に個をしっかり持ってないと、という動物の本能的な部分が鳴らす警告音なのカモしれない。ボーダレスになった代わりにセキュリティー面の強化も必要になる。個に重きを置く社会。ただやはりソコは文字通り「世界が開けた」である。
全体的な意識の流れはそんな感じだと思うが、かたや経済面を見ると、アメリカ型資本主義の終焉が見え出した感が出てきた。アメリカ型の日本もしかり。れくさすとか最後の悪あがきをやってるが、もー物を売ってる時代ではなくなった。あくまで国内で、というコトではあるが。コレからは、というか今まさに市場は中国、そしてインド。先はブラジル、ロシアと控えている。
日本の人口で多い年齢層、というのはいわゆる「団塊の世代」と言われる第1次ベビーブーマー。次にその子供たち、「団塊ジュニア」と言われる第2次ベビーブーマー。この2つの年齢層がメインとなって全てが動く。コレからはシニア世代の市場と働き盛り、日本を背負って立つメインの立場にいる30代の二極化が進む。
加えてネットの普及により「投資」が常識となる。今でこそ騒がれてるが企業買収も当たり前の世の中になる。
逆にコレだけ進んだスピードの反動として「スローライフ」「スローフード」などのキーワードの出現。便利さが進んだくせに、人のココロは疲弊しきっている。ソレを「癒す」。余談だがワタクシが中学の頃(か〜なり昔)、文化祭に何をやるかみんなでアイデアをだしあったのだが、ワタクシの案は「安らぎの間」という、今の「癒し」につながる企画だったのだ。ただやったコトと言えば教室にコタツ広げて、学生たちが和んでおり「こんなイメージじゃなかったんだけどなぁ、、」とワタクシは首を傾げうなだれてたモノだが、所詮中学生のイメージは貧困だ。みんなの中で「安らぎの間」という言葉が勝手に一人歩きしてしまったワケだが、ようは当時はまだ「癒し」に関する具体的なイメージを促すモノや現象はなかったのだ。だからすんごい先取りだよね!ワレながら!てコトを言いたかっただけなんだが、、、ソレは置いといて、
その時は先取りしすぎたワケだけども、コレからの人々にニーズを知る、というコトは今現在の世の中の状況がどーなのか?というコトを自分なりに分析しないと、人々が何を欲してるのかが分からない。コレからは何が流行るだろう、もありだがソレより今、何が足りないか。そーいうニッチをやっていくコトによって、ソレがいずれはブームになってメインストリートになる可能性だってある。今なんかマニアックでオタッキーなモノがすぐに取り上げられて王道化しやすい傾向にある。
今はまさに激動の時代で、ちょっと集中して考えればすぐビジネスに結びつくようなコトがソコココに転がっている。ただ自分の身の丈、というのもある。会社でいえばもはや終身雇用はなくなったと言えよう。というコトはサラリーマンもフリーターとあまり変わらない境遇にいるコトになる。実力制になり社員はリストラ、フリーターが正社員に登用されるコトだってある。日本的な人情論が通じなくなっている。会社や組織、国という枠は関係無く「自分は何ができるのか?」、コレに掛かっている。ソレには自分を知る、というコトが必要。自分の価値観に正直に。自分のフィールド(身の丈、行動範囲)を知る。それぞれの年代で、いやそれぞれの個人で得意なコトをやればいい。
とそんなコトをディスカッションしたのである。あと1つ付け加えるがグローバル、国際化で分かり易い例をあげると「相撲」である。少子化により海外から相撲部屋に入門してくる外国人を積極的に取り入れ、いまや横綱はモンゴル人である。日本の伝統文化の継承は外国人なのカモしれない。ただ散らばっている手に技を持った職人たちは、自分らを世間に広める術を知らない。そこで彼らより下の世代は、職人たちを知らせるウェブサイトを作る。コレが一番簡単だ。日本の職人たちのスピリットに感銘を受けた外国の人たちが、職人の家を訪ねに来る。この「ウェブサイト作り」をNPO団体でやる、という事業をワタクシは昨日考えついた。コレで一丁あがり、である。もちろん日本発信ばかりでなく、その逆もある。外国の廃れそうな技術を日本の人が受け継ぐ。外国to外国でももちろんいい。その仲介業。「世界の求人情報誌」というイメージだ。そのサイトに登録すれば、ほとんど知られないまま絶滅していく文化を救うコトができる可能性が広がるのだ。ワタクシにはできないスケールのアイデアなので誰かにやって欲しい。その代わりと言っちゃなんだが、少しだけアイデア料としての報酬をちょーだい、である(笑)。
ワタクシは「投資」などという(経済の勉強のために知識として知ってたとしても)人の利ざやでかせぐ、他人のふんどしでメシを食ってくなんてみみっちいコトはしたくない。世の中的には確実に多数派にはなるだろうけど、ワタクシはモノを売ってソレでお金を頂くという方がまだ健全でシンプルで正しい、と思う。自分のお店で「お金を頂く」というコトについてワタクシは、自分の労働に見合った対価、という考えはない。ホントは商品に価格をつけるコトすらおこがましい、というかあくまでお金=お礼だと思うのだ。だから理想を言えば投げ銭だっていい。物々交換でもいい。価値観・評価軸は人ソレゾレなはずだから。
こんだけ長々とえらそーに書いてきたが、ワタクシは何をしたい、どうしたいのか?と言うとコレは極めてシンプルだ。自分の(世の中における)居場所、自分の遊び場を作る!コレに尽きる。一生マジメに遊び倒すコトのできる場所を作る。ニーズとか関係ない。とはいうモノのさすがにソレじゃマズいので、自分の好きなコトと世間のニーズとを照らし合わせる。でも自分の好きなコトが何を持っても判断基準。第一命題。世間のニーズ主導にはならない。だってソレなら自分がやる意味がない。誰がやったっていいワケだから、ソレは誰かにまかせる。コレが提案書を作成して出てきた、ワタクシの結論なのだ。