『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』を観た。
ここんとこ映画観てるねー。この映画はバイト先のおツボネさんが試写会で観て「ハマった!」と言ってたので、1日を狙って(¥1000だから)昨日観に行った。バイト先は駅前にあって、同じく駅前にある映画館へ行ったんだが、バイト先てのはこの「映画館効果」てのか、水曜日のレディスデーとか、1日の映画¥1000の日とかだとバイト先もオコボレにあずかれるワケ。だから『ハリーポッター』とか『千と千尋』とか上映されてた時はすごかった。アレて子供連れで観る映画でしょ。そーいう映画の上映があれば、バイト先もお客さんいっぱい来て潤うんだけど、なんだか昨日はあんまり「水曜」らしくない、というかあんまりバイト忙しくなかったな。映画館も混雑してなかったし。あんまり話題の映画がないんだろーね今時分は。7月はスターウォーズとか、個人的には宇宙戦争とか楽しみだけど、「子供連れ」て感じじゃないしね。まーケッコー映画がバイト先の売上に関わってくる要素なんだよ、というコトを言いたかったんだけど。
で、映画はジムキャリーが出る、と言えばそれだけでコメディーな感じというのが分かると思う。『不幸せ』なんだけどコメディー。さーどーいう内容か「、、??」て感じだよね。ヴァイオレットという14才の女の子(上原多香子&ソニン似)とクラウスという男の子の美形2人と、サニーという何でも噛みつくのが好きな、ガッちゃん(by Dr.スランプ)入ってる赤ん坊の三兄弟が主人公。この三兄弟の家がある日突然何者かによって全焼し、両親を亡くす。三兄弟は孤児となり、誰が三兄弟を引き取るのかというコトで、一番近い親戚、だけれど3人は誰も知らないほど遠い血縁(本当に血縁なのかどーかもはなはだアヤシイほどの)の、ジムキャリーが演ずるオラフ伯爵が後見人となり彼らを預かる。この伯爵がクセモノで、三兄弟の親の残した莫大な遺産を狙ってるワケ。表と裏の顔を使い分け、表はこの三兄弟に対して愛情たっぷり接する態度を取りながら、裏ではめいっぱいコキ使う。彼ら三兄弟が死ねば自分に莫大な遺産が転がりこむ、というコトであるコトをする。ただしソレは失敗に終わり、三兄弟をオラフ伯爵に引き合わせたミスター・ポーなる人物にも「なんだかコイツあやしいなー」と思われ、三兄弟は他の人に預けられる、、。
彼らの親戚、というのがなんだかヘンなヤツばっかりで、蛇大好き人間だったり、超心配性だったり。で、ジムキャリーが究極のストーカーという言葉がピッタリ当てはまる程、手を変え品を変え彼ら三兄弟の前に現れる。さんざん彼らは窮地に追い込まれるワケなんだけど、なんとかその窮地を切り抜けて行く。三兄弟はまともなんだけど、彼らのまわりはみんな奇妙なヤツばっかりなんで、三兄弟の美形でピュアな存在と「自分たちはこの先どうなるんだろう」という不安さ、まわりの醜悪な人の言動や行動が対比効果を醸し出し、より一層コミカルになってしまう。こっちは真剣なのに、まわりはちっとも真剣じゃなく自分のコトばかり。ソコから漏れ出てくる笑いにプっと吹き出す。
クライマックスは象徴的というか、やっと雲の切れ間から一筋の光が差し込んで、大逆転。窮地を脱するワケなんだけど、そーいう状況をなんとか打開しようとするのが生命力であり(生きたいと思うのだから)、窮地から抜け出すコトが達成感という喜びにつながる。だから「不幸せ」というのもそんなに悪い状況ではないんだよ、というコトを言ってるんだけれども、まぁそんなコトよりジムキャリー、やっぱジムキャリー。プっと吹き出し系。なんか1番悪いのはミスター・ポーなような気がするんだけど。あのスットボケぶりはムカついてならない。なんかもー最後の方はワザとやってんじゃねぇか、みたいな。オラフとグルでしょー、彼が内通者だ、ていう(笑)。あとサニーちゃんが可愛いね。文字通り「サニー」て感じで。