Sweet物件memories③
『月刊店舗』という雑誌の巻末に貸店舗情報が載ってる。地元はあきらめたため、その情報を頼りに奔走するワケだ。ワーっとたくさん載ってるので普通に見てるだけじゃヤになる。コイツの見方にはコツがあって、まず予算。自分が出せる家賃以上の物件は切り捨て。で今だったら居抜きかそーでないかとか場所も限定するんだが、まだソコまで「切り捨て」ができてなくてナントナク良さげな感じ、でもってただヤミクモに物件を巡るコトになる。
「東京23区」の地図帳を持って物件を探す様は、さながら宝探しかドラクエのようなロールプレイングでなかなか楽しい。電柱の「○丁目」が頼り。こんなコトを繰り返してるからいい加減、地図を読み取る目が鍛えられてくる。地図を見ればブワっと建物が3Dに建ち上がってくる。地図帳は歩いた道が塗りつぶされていく。万歩計を買おう買おうと思ってツイゾヤ買わなかった。
そのうちに段々と「相場」が分かってくる。安いトコロはまず埼玉に近い北部、そして巣鴨など下町系。山手線で言えば御茶ノ水が比較的安い。大学があるし学生で賑わってるからカナ。あと高田馬場。ここも学生街だな。あと新宿はもちろん高いけど、西新宿に行くと安くなる。7丁目あたり。大久保方面へ行くに従って安くなる。大久保は安いのであんなに外国人がいる。
そいえば以前韓国の人かわからないが道を聞かれた。ワタクシはけっこう人に道を聞かれるんだが、その時は「答えられる自分」が可笑しくもあった。なんで「よそ者」なのに詳しいんだろて。そんだけソコに通ってる、というコトだ。あと三丁目方面も少し安くなる。意外に山手線沿線でも探せば安いトコはある。
やっぱり都心側は物件が自分から見れば豊富に思えるし、特に北側は安いからもうちょっと自宅が都心寄りだったら、とけっこう痛切に思っていたね。そーいう距離的な点とコレは理屈じゃなくナントナク肌に合わない、のである。ある程度通えばなじんでくるのカモしれないが、そー気軽に通える距離でもない。結局ココが障害になってくる。
中央線界隈もいわゆる「中央線」という独特の世界があるので、ココも探索してみた。あんだけ一駅ごとにわりかし賑わいを見せてる沿線も珍しいと思う。中央線の中では阿佐ヶ谷が安い。画像も阿佐ヶ谷駅から3分ぐらいのトコなんだが、ココは偶然見つけたんだっけ?たしか『月刊店舗』で別の物件を見に阿佐ヶ谷へ行って。すると駅界隈の不動産屋ももちろん見るので、ソコで情報を手に入れたり。ある物件にナントカ不動産て貼り紙がしてあって、ソコの不動産屋に行くと別のいいトコを見つけたりてコトもある。物件が物件を呼ぶ、みたいな。そーいう時はかなりラッキー!て感じでホクホク顔になる。