Venus Man Trap
ビーナスマントラップ(略称:VMT)はオーバーコーツに在籍していたマキさんがオバコ脱退後、新たに結成したバンドである。
マキさんとの出会いは、何度もでてくる2001年4月1日シェルター、、というよりは翌年の2月24日、同じく下北沢シェルターでのライブ前、シェルターの前で4人が集まっていたその時のマキさんが最初、という感じで、彼女はどーやら東京に来ると体調を崩すらしく、あとコレはご自分でも言ってるコトなんだが人見知りする性格らしく、なんか無表情な感じだった。彼女はよくその外見から「クール」だと言われてるみたいだが、ワタクシはライブでのステージングからソコハカトナクカモシデテイル情熱を感じた。寡黙にギターを弾く姿にマグマを感じたね。
そー思ってた矢先、マキさんがオバコを脱退するというコトを知った。ワタクシは「ひょっとしてウチワモメ、、?」なんて勝手なコトを考えていたが、それは思い過ごしだった。マキさんの新たな旅立ちだったのだ。
ワタクシはジャンルのコトはあまり知らないが、マキさんのやりたかった音はオルタナティブ。ワタクシは掛持ちでもできるのでは、、と思ったが、どっぷりオルタナに浸かりたかったんだろな、とその後の彼女の活動でワタクシの知る限りで、今はそう思う。逆に今は聴く音楽が増えてヨカッタな、と思ってる。
マキさんは「オバコが好きな人はVMTの音楽は好まないのでは、、?」という認識みたいなんだが、ワタクシもどーしてどっちもいいんだろ?と自問したトコロ、最近思ったのは単純に「マキさんがいるから」なんだろーな、と。コレはあながち間違いじゃない。
たぶんROCKというのは「疾走」が根本にあるとするなら、それからイメージされる爽やかさ、明るさ、スピードみたいな「陽」の部分とその反面の切なさ、やるせなさ、もどかしさみたいな「陰」の部分が表裏の関係にあるモノなんだ、というのがワタクシの持論。生きてる限りその流れる時間、スピードは止まらない、という良くも悪くも解釈できる部分。オバコが陽に陰のフレーバーをほんのり感じさせる音だとしたら、VMTは陰に陽のフレーバーをほんのり感じさせる音。確かに正反対の音楽なのかもしれないが、ソレゾレどの割合なのかというバランスの違いなだけだと思ってる。
VMTのメンバーさんについてはライブに行ったコトがないので、マキさん以外は知らない。でもオバコもVMTもマキさんのエッセンスがソコかしこに感じられるのだ。たぶん彼女はパッケージというかそゆデザイン、プロデュース的な才能があるのカモしれない。しかも彼女が前面に出てるのではなく、一歩引いた感じでそのコトに気づかされるという程度で嫌味がない。その嫌味のなさがワタクシはあのギターの寡黙っぷりとイメージがダブる。それでいてやっぱ関西人なので明るいし、人見知りというが打ち解けたら中身は明るい人なんだろな、と思う。人見知りというのは、ワタクシも含めてネットとかでは総じて饒舌になるモノで、たぶんいろいろ考えは持ってるのカモしんない。
ファンや音楽に対しての彼女の姿勢というのも大変好感が持てるモノで、この方もワタクシはこれからも丁寧にお付き合いして行きたいと思ってる、そんな方です。そして近々ご結婚されるらしい。マキさん、おめでとう!!