京の都夢一夜物語④
この日はオバコのCDの発売もあった。前回9月25日レッドクロス限定で売られた「緑」盤と、今回発売の「赤」盤、そして次回ドコで発売されるか分からないが、3枚全て集めると記念品が貰えるとか。今回収録されてるのは緑盤に収録されているRINGIN’LIFEのバージョンちがいとカヴァー曲Catch Me,Catch Me。このCatch Meがいいんですよぉ!もちろんライブでも演奏してる曲なんだけど、初めて聴いた時はたしか「新曲!」つってリンギンも初披露された時だったので、こっちのCatch Meの方を新曲だと思った(笑)その時から早く音源化してほしいなぁ、と切に思ってた曲。何がそんなにいいかは後日に書くとして、まぁワタクシはリーチかかってるワケです(自慢)。
MCでナカシタさんが「オバコも結成して7年、、」と言いアンコールはオバコにとってファーストソング、というOn My Wayを演奏。このOn My Wayという曲は、どこかで聴いたコトのあるスリリングなフレーズが出だしで、サビでパーっと広がっていく。
ワタクシはこの「どこかで聴いたコトのある」というのがどーやら好きみたいなのだ、自分の好きなバンドの曲を全体的に考えてみると。ノスタルジィなのか、、いやちがう。そーいう「どこかで聴いたコトのある」というのを聴くと自然とニヤけてきてしまう、というか楽しくなってきてしまう。ソレを気付かせてくれたのがヨシモさんであり、ワタクシがすきなdipもビートルズやらジョンレノン風味満点だし、グッバイも勿論ビートルズ、ビーチボーイズ、ロカビリー、サーフ方面。まーグッバイなんかはもろパクリというかコラージュぽいけど。良い意味でダサい!ワタクシの場合このダサい→楽しさになってしまう。ソコがツボ。このダサさ、というのは曲のキャラクターというか、アクの強さみたいな感じを与えるが、オバコの場合はやっぱりドラさんのシャイニングボイスがあるからなのか、ベタつかないで爽やか。
マキさんが在籍してた時までを勝手に第1期とするなら(女性2人、男2人)今は第2期(女性1人、男3人)。そーいう状況の変化で作られた音楽は、第1期と第2期ではやっぱりちがう。材料となる声と楽器の音色が最も活きる音楽に仕立てるのだろうから第1期と第2期で変わってくるだろう。そーいう意味では第1期に作られた曲たちを今のメンバーで演奏、というのは正直違和感は拭えない。ソレはあの4人で作った音楽なのだからしょうがないのだ。
ワタクシは初めてオバコの音楽を耳にした時に「自分が探してた音楽はコレだ!」と直感した。ずっと自分の中で鳴っていた音が形を持って目の前に現れた、という衝撃。今までこれに出会うために音楽を聴いてきたんじゃないのか、たぶん多くの人は生きててそういう音楽に出会えないのではないのだろうか、と。ワタクシにとってオバコはそういう存在。ただ単に「好き」という次元ではない。
かといってマキさんがいないから悲しいとかそーいうコトではない。『AWESOME☆』というアルバムがあり、ソコにはマキさんのギターの音色と、マキさん自身が持つチャーミングな部分が「オバコの4分の1」としてしっかり存在している。けれど今はソレがVenus Man Trapからしっかり感じ取れる。たぶんソレがあるからVMTも好きなのだ。そしてオバコにシャバオさんが加入後の曲たちDAYS、IT’S COLD OUTSIDE、RINGIN’LIFE、Catch Me,Catch Meで今の第2期オーバーコーツのカラーというかラインが1本ピーっと出来てきたとワタクシは感じた。ソレは確実にシャバオさん効果というのはあるだろう、とワタクシは思う。
第1期と第2期が打ち出してるカラーは↑のコトから別だ、とワタクシは思う。ただどちらもオバコ。どちらのオバコも好き。ソレだけ。7年。ワタクシは2001年4月1日から3年半程度で、表面に出てきた変化もあったけど(出てきてない部分で変化もあるのカモしれないけど)確実に「丈夫」になったなぁ、と感じる。幹が太くなってますよ、年輪が刻まれてますよ、良かったね、と思う。